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かかとの足つぼ

かかとの足つぼが痛い理由は?“ゴリゴリ”する位置と不調の関係を解説

足つぼマッサージをしてもらったら、かかとがゴリゴリして痛かった…。それは生殖器や腰まわりの不調サインかもしれません。かか周辺の足つぼと、不調の関係、セルフケアの方法をご紹介します。

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足つぼで「かかと」がゴリゴリして痛い理由は?

足つぼマッサージをされると、痛みや詰まりを感じるところがありますよね。足裏がゴリゴリする理由は、体の巡りが悪くなり、老廃物が溜まっている可能性があります。

体が疲れやすい、むくみやすい、コリが気になる、肌トラブルが多いなど、どこかしらに不調があらわれていませんか? また、普段歩くことが少ないと、足裏を刺激する機会が少なく、足つぼマッサージで激しい痛みを感じることもあります。

体には、世界保健機関(WHO)で認められているだけで361個のつぼが存在しています。その中でも足には数多くのつぼが集中。また、足の裏は体の各部位・臓器とつながっているとされ、これを「反射区」といいます。体のどこかに不調があると、それと対応する足つぼ(反射区)に痛みやゴリゴリと詰まったような感覚があらわれます。

足裏のつぼを押して刺激することで、つぼと対応した部位・内臓の不調を改善したり、健康を維持したりするために役立ちます。そのほか足つぼを刺激することで、全身の血流促進やデトックス、リラックス効果など、心身に嬉しい効果が期待できます。

生殖器系、腰まわりの不調のサイン

かかとの足つぼ

数多くある足つぼの中でも、かかとを押して痛みや違和感があった場合は、生殖器や腰まわりの不調サインかもしれません。かかとには生殖器やお尻などに関するつぼ(反射区)があります。

次のような症状に心当たりはありませんか?

  • 坐骨神経痛
  • 腰痛
  • 生理痛や生理不順
  • お尻や膝の痛み

かかとの足つぼケアをすると、腰やお尻まわりの不調、生理などの悩みを和らげながら、同時に全身の巡りをよくすることができます。

また、かかとは血行不良で角質が硬くなりがちです。つぼ押しを習慣にすることで、血流が良くなり、柔らかい状態をキープできるでしょう。

かかと周辺の足つぼと不調のサイン

かかとには、かかとの中央、端、そのやや内側に(反射区)があります。それぞれの足つぼの場所と不調サインについて詳しく説明します。自分でかかとを触ってみて、ゴリゴリして痛いところはどこかを探ってみましょう。

かかとの中央:生殖器の不調

かかとの中央の足つぼ:生殖器の不調

かかとの中央は、生殖器に関係があります。女性であれば生理痛や生理不順など、婦人科系の不調に関連しています。

かかとの真ん中は、男女問わずホルモンバランスの乱れが痛みとなってあらわれることがあります。気分が落ち込みやすい、以前と比べて異常に汗が出るなどの症状は、ホルモンバランスの乱れが影響している可能性も。女性だけでなく男性も、加齢にともなう更年期障害の症状が出ることがあります。

眠気を誘う「失眠(しつみん)」のツボも

足つぼ:失眠

かかとの真ん中には「失眠(しつみん)」と呼ばれる足つぼがあります。足の中指の延長線で、ちょうどかかとの真ん中にあるのが失眠です。

このつぼを押すと、イライラや焦りが抑えられリラックス感が高まります。眠気を誘うので、寝る前に布団の中やお風呂でマッサージしてみるとよいでしょう。指では少し押しづらいので、ボールペンのキャップやツボ押し棒を使うのがおすすめです。

また、失眠のつぼは生理中の気分を安定させるのにも効果的です。生理期間は体も心も沈みがちに。失眠のつぼ押しをすれば、いつもよりも穏やかに生理期間を過ごせるかもしれません。

かかとの端よりやや内側:坐骨神経

かかとの端よりやや内側(足つぼ):坐骨神経

かかとの端よりやや内側には、坐骨神経の足つぼ(反射区)があります。押してここが痛いと、坐骨神経痛といった腰まわりの不調を抱えている可能性があります。

坐骨神経痛になるとお尻から太もも、かかとまでの広い範囲にしびれや痛みが出ます(※)。

重度の坐骨神経痛は、歩く、立つなどの日常生活を送ることさえ苦痛な痛みを伴う場合も。慢性的な痛みに変わる前に、日ごろからのケアが大切です。足つぼによるセルフケアも取り入れてみましょう。

※痛みや症状には個人差があります。

かかとの端:痔、お尻の不調

かかとの端(足つぼ):痔、お尻の不調

かかとの一番端の部分は、お尻の不調に関する足つぼ(反射区)です。痔などの肛門まわりの不調のほか、お尻の血流が悪い、筋肉がこっているなどの可能性があります。

お尻の血流が悪いと、脂肪がつきやすくボディラインが崩れる原因に。また、お尻には下半身の動きや骨盤まわり安定させ、よい姿勢を保つサポートをする筋肉があります。筋肉がコリ固まり正しく機能しないと、骨盤の歪みや、腰痛、体の疲労につながることもあります。

特に長時間のデスクワークでお尻の血流が悪い、お尻が固くなっている人は要注意。腰痛や足のむくみ、冷えがなかなか改善しない場合、原因はお尻の不調にあるかもしれません。

疲れたら押して! 疲労に関係する「3大ツボ」の押し方

かかとの足つぼを押す方法

かかとの足つぼケアをするには、サロンにマッサージを受けに行くのもよいですが、自分でケアすることもできます。自宅でできる簡単な足つぼケアの手順を紹介します。

足を洗って清潔にする

足を洗う

足つぼを押す前には、足の裏を洗い清潔にしておきましょう。足裏は1日にコップ1杯分も汗をかくといわれています。石けんで指の間やかかとの側面まで丁寧に洗い、水分を拭きとっておきます。

かかとの角質が厚くなっている場合は、つぼに刺激が届きにくい可能性があります。角質リムーバーなどで軽く削っておくのがおすすめです。角質ケアの後は、ボディクリームやオイルを塗って保湿を忘れずに。足つぼマッサージのすべりも良くなりますし、きれいなかかとを手に入れることもでき一石二鳥です。

ゴルフボールを使って足つぼケア

かかとは皮膚に厚みがあるので、ゴルフボールを使って足つぼを押すと楽にマッサージできおすすめです。

やり方は、イスに座りかかとの下にゴルフボールを置きます。ゴルフボールをかかとでグッと押すように圧をかけたり、コロコロと転がすだけで簡単に足つぼをマッサージできます。

ゴルフボールで足裏に圧がかかることで、筋膜もほぐすことができます。筋膜とは、全身の筋肉などを包む薄い膜のこと。足裏にも筋膜があります。本来は柔軟性がありますが、長時間同じ使い方をすると固まりやすく、痛みやむくみの原因につながります。

しかも足裏は、体重で押しつぶされている時間が長いため、筋膜が固くなり、老廃物もたまりやすい部分。足つぼと同時に筋膜をほぐすことで、血流や老廃物の流れがよくなるため、足がすっきりと軽くなるでしょう。

親指の腹でもむ

足の裏のマッサージ

ゴルフボールがない場合には、もちろん親指の腹でもんでもOK。かかとの足つぼを5秒ほど押して力を緩めます。これを、場所を移動させながら数回繰り返します。

回数に決まりはありませんがゴリゴリとした違和感や押して痛む感覚が和らぐまで繰り返しましょう。ただし、1日でゴリゴリ感や痛みがすべてなくなることはありません。気長に毎日短時間ずつ続けましょう。

かかとが固くて指圧しづらい場合は、こぶしで叩いたり、ボールペンのキャップやつぼ押し棒を使ったりしてもOK。指が疲れづらくおすすめです。

こぶしでマッサージするときは、椅子に座り、マッサージしたい足を反対側の太ももにのせます。手でこぶしを作り、かかとをポンポン叩いて刺激しましょう。

マッサージ後は白湯を飲んでデトックス

白湯

足つぼマッサージをすると、内臓が活性化して老廃物が流れやすい状態になります。マッサージ後は、白湯を飲んでデトックス効果を促しましょう。

白湯は、沸騰させたお湯を飲みやすい温度まで自然に冷ましたぬるま湯です。お湯を沸かしてコップに注ぎ、すすって飲める程度になったら、ゆっくり飲みましょう。白湯が体を内側から温め、不要な水分や老廃物を流してくれます。

朝1杯飲んで内臓を温める。おいしい「白湯」の作り方と飲み方|田中友也さん 季節の養生法

足つぼマッサージをするときの注意点

自分でも気軽にできるのが足つぼ押しのよいところですが、最低限注意すべきことがあります。足つぼをケアするときに気を付けるべき点を解説します。

強さはイタ気持ちいいくらいでOK

足つぼマッサージを行うときの強さの目安は、イタ気持ちいい程度。自分が心地いいと感じる刺激で十分効果があります。

痛いほど効いている感じがする、という人もいますが、強すぎる必要はありません。1回ですべての不調が改善することはないので、毎日少しずつよくなっていくイメージを持ち、「気持ちいい」程度を目安に行いましょう。

妊娠中の足つぼマッサージはNG

妊婦

妊娠中は自己判断で足つぼマッサージを行わないようにしましょう。かかとだけでなく、他の部分の足つぼ刺激も控えてください。疲労感やむくみ解消のために、足つぼを活用したいときは、かかりつけ医や、鍼灸師などの専門的知識を持った人に相談をしましょう。

食後や飲酒後はつぼ押しを控える

食後1時間程度は消化不良の原因になるので、足つぼを押すのを控えましょう。食事や飲酒の後に、足つぼマッサージをすると、消化に必要な血液が胃腸にしっかり届かないためです。

食後や飲酒後は避け、テレビを見ながらや入浴中、寝る前などに足つぼケアをしてみましょう。

無理のない範囲で生理中もセルフケアを

かかとには生殖器に関係するつぼがあり、生理痛などにも効果的です。そのため基本的には生理中もかかとの足つぼケアを行ってもOK。

生理前・生理中に起こる不調を和らげ、気分の波も落ち着けてくれるでしょう。ただし、足つぼケア以前に生理痛がつらくて日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずに一度医師に相談することをおすすめします。

サロンでマッサージを受ける場合は、生理中も施術を受けられるのか、事前に確認しましょう。

痛みが強い場合は無理をしない

腰痛

足つぼを押したときや、押していなくてもかかとに痛みやしびれを感じる場合は、皮膚や骨などが炎症をおこしている、もしくは坐骨神経痛などの可能性があります。

かかとの痛みは足裏自体がケガをしているほか、足の指や股関節など他の部位の不調をかばってかかとが痛むなど、可能性がいくつか考えられます。その場合、自分で原因をつきとめるのは難しくなります。

足つぼケアの痛みが強すぎる場合や、歩くだけでかかとが痛い場合は、マッサージやセルフケアでどうにかしようとするのではなく、無理せず病院を受診してください。

まとめ:かかとの足つぼは生殖器や腰まわりの不調に効果的

かかとの足つぼに痛みがある場合は、生殖器や腰まわりの不調サインかもしれません。足つぼを押してケアをすることで、不調が和らぎ、体の血流改善、疲労回復、リラックス効果など嬉しいメリットがいくつも期待できます。

かかとのつぼ押しは、手で指圧するほか、ゴルフボールやつぼ押し棒を使うと便利です。様々な部位と対応している足裏は、まさに全身の健康のバロメーター。かかとだけでなく、足つぼケアを習慣にして、疲れにくい健康な体を目指しましょう。

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