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白湯を飲むい女性のイラスト

朝1杯飲んで内臓を温める。おいしい「白湯」の作り方と飲み方|田中友也さん 季節の養生法

神戸にある漢方相談薬局「CoCo美漢方」田中友也さんが、“季節の養生法”をお届けする連載。今月は「白湯」がテーマ。知っているようで知らない、おすすめの作り方と白湯の効果をご紹介します。

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おいしい「白湯の作り方」の基本

健康のために「白湯飲み」を習慣にしている人も多いのではないでしょうか。白湯とは、水を沸かして作る透明なお湯のことで、朝1杯の温かい白湯を飲むことは、内臓を温めて体を目覚めさせる意味でもおすすめの健康習慣です。

今回は、少し時間はかかりますが、正しい白湯の作り方をご紹介します。今よりもっとおいしい白湯を作ってみたい方、これまで自己流で作っていた方、この機会にくわしい作り方を知りたい方は、ぜひ次の方法で作ってみてください。

【白湯の作り方】

(1)やかんに作りたい分量の水を入れる。水道水でもミネラルウォーターでもOK。

白湯の作り方

(2)ふたをして火にかける。沸騰するまで強火にする。

(3)沸騰したらやかんのふたを取る。火は、ぶくぶくと大きな泡が立つ状態をキープできる強さに。最低でも3分~できれば10分程度、沸騰させた状態にする。

水を沸かす

(4)火を止めてカップに注ぎ入れ、飲める温度になるまで自然と冷ます。「フーフー」と息で冷ましてすすりながら飲める程度(50℃程度)が理想。

※無理せず、飲んでやけどをしない温度まで冷ましましょう。

作る時のポイント

ぶくぶくと泡立たせながら沸かす

沸騰したら、ぶくぶくと大きな泡を立たせながらしばらく火にかけるのがポイント。インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」でも、沸かすときに気泡ができることで「風」のエネルギーを取り込めると考えられているそうです。沸騰後すぐ火を止めるのではなく、最低でも3分程度はしっかり沸かしましょう。

毎日白湯を作るなら鉄瓶がベスト

いつも使っているやかんでもOKですが、毎日白湯を作るなら、鉄瓶を使うことをおすすめします。味がまろやかでやさしくなるだけでなく、女性に不足しがちな鉄の補給をサポートしてくれます。

多めに作ってマグボトルに保存してもOK

朝、白湯を飲むときに多めに作ってマグボトルに保存し、飲みたい時間帯に温かい状態で残りを飲むのもいいでしょう。やかんに入れたまま冷めてしまった場合は、もう一度温め直して飲んでください。

白湯の飲み方、量は?

フーフーする女性のイラスト

白湯は、朝起きて活動を始める前にコップ1杯(200cc程度)を飲みます。朝の内臓は、体と同じでまだ眠った状態です。体温に近い白湯を飲むことで、内臓をやさしく目覚めさせます。

白湯の温度は、やけどをしない温度で、飲んで温かいと感じられる50℃程度。「フーフー」と息で冷まして飲むくらいが目安です。

夜も、寝る1時間ほど前にコップ1杯分を沸かして飲むと、リラックスして眠ることができます。ただし夜寝る前に飲むとトイレが近くなる、そのせいで睡眠が妨げられる場合は、もう少し早い時間帯にずらすか、朝だけ飲みましょう。

白湯の健康・美容効果は?

白湯飲み習慣を始めると、次のような効果が期待できます。

・内臓の働きがアップ
朝の内臓をやさしく目覚めさせ、胃腸の働きにスイッチを入れる役割に。食欲のない朝でも、白湯のおかげで胃腸が動き出し、朝食を摂りやすくなります。

・便秘改善
朝1杯の白湯で内臓が目覚めると、腸も活動的に。お腹の調子がよくなり、便秘も改善。

冷え改善
白湯で内臓が温まると、体の芯からぽかぽかに。飲み続けると冷え体質の改善も期待できます。

・美肌効果
代謝が上がって体の循環がスムーズに。その結果、肌がきれいになったり、つやつやになったりと美肌効果も感じられます。

・リラックス効果
温かいドリンクを飲むとホッとして心が落ち着くように、1日の終わりに飲む白湯にはリラックス効果があります。

白湯を作る時間がないときは?

やかんで沸かす方法が最もおすすめですが、時間がないときは、電気ケトルで沸かしたお湯や、レンジで温めたお湯でもOK。毎日続けられなくても、週1回からでもいいので始めてみてください。

白湯とポットのイラスト

お湯を沸かして冷まし、飲める温度になるまで、20~30分くらいはかかかります。できれば、朝起きてすぐにやかんを火にかけ、忘れないようにタイマーをセット。白湯ができるまでの間、朝食を作ったりみじたくを整えたりして待ちましょう。朝の準備が終わる頃に白湯を1杯飲んで体を内臓から温め、仕事や家事をスタートするのがベストです。

白湯に入れるとおいしい+α食材

白湯はそのまま飲むのが基本ですが、柑橘系フルーツやミントなどを入れてアレンジすると気分転換になります。自分の好みを見つけてみてください。

・イライラするとき、リラックスしたいとき
レモン、みかん、オレンジなどの柑橘系フルーツ、ミントなどの香りがいい食材

・体を温めたいとき、冷えが気になるときに
すりおろししょうが、シナモン、クローブ、八角 など

・乾燥しやすい、うるおい不足を感じたら
はちみつ

はちみつと白湯のイラスト

今月の養生ポイント:内臓は冷やしてはダメ、温めるが基本

東洋医学では基本的に「体を冷やす」という概念がありません。“冷えは万病のもと”というように、体が冷えるとさまざまな不調につながると考えられています。季節問わず、冷えた飲み物や食べ物を摂り過ぎると、胃腸から体を冷やし、巡りを悪化させてしまいます。

また、水分補給に常温の水を飲む方も多いと思いますが、常温でも15~25℃くらいで、37℃前後の内臓の温度と比べると、12~22℃も差があります。温度差があると内臓はビックリして働きが鈍くなります。

特に朝は、内臓もまだ寝ぼけた状態。冷たい水で急にたたき起こすのではなく、内臓もホッとするような温かい白湯で、「朝だよ~」とやさしく起こしてあげてください。白湯飲みを始めると、朝の体調も変わってきますよ。

イラスト/植松しんこ

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