息苦しい、夜も眠れない…そんな鼻づまりを改善する「ワキもみ」と「鼻つまみ」
鼻炎や鼻づまりを予防するセルフケア「ワキもみ」と「鼻つまみ」の方法をご紹介します。鼻の不調は記憶力や視力の低下など全身の不調の原因にもなるため、記事を参考に対策をしてください。
粘膜の炎症を抑えて鼻の機能を取り戻す!

「鼻には病原菌を排除し、外気を温め加湿してから体内に取り入れる働きがあり、体は鼻呼吸によって正しく機能します。しかし、マスクなどで息苦しさを感じると口呼吸をすることが増え、鼻炎などの不調を感じる人が増えます」と、整体治療院・日本リバース院長の今野清志さん。
さらに、現代人はストレスなどで自律神経のバランスが崩れやすく、首から上の血流が滞って鼻の粘膜が傷つきやすい状態に。また、鼻の粘膜は気温が0.5度下がるとダメージを受けやすくなるそう。
そんな鼻の不調を改善するのが、「ワキもみ」と「鼻つまみ」です。「『ワキもみ』は自律神経やツボを刺激しつつ、リンパの流れと血流を促すマッサージ。一方、『鼻つまみ』は鼻腔(びくう)を広げつつ粘膜の修復をサポートします。鼻の不調は記憶力や視力の低下など全身の不調につながります。ご紹介する『ワキもみ』と『鼻つまみ』で、体本来の機能を取り戻しましょう」
<鼻炎・鼻づまりが招く全身の不調>
記憶力の低下、全身の倦怠感(けんたいかん)、視力の低下、難聴、虫歯、顔のたるみ
鼻づまりの2大原因
原因1|口呼吸で、のどから鼻にダメージが
口呼吸をすると、のどのリンパ組織に病原菌を含む外気が直撃し、ばい菌のたまり場に。加えて、抗菌作用のある唾液も減るため鼻の炎症が起こりやすくなります。また、ばい菌を抱えた白血球が全身を巡り、免疫力もダウン。
原因2|自律神経の乱れで粘膜が腫れる
自律神経のバランスが乱れることで、首から上の血流が滞り、酸素不足に。すると、毛細血管が集まる鼻の粘膜が傷つきやすくなって炎症を起こしやすくなります。粘膜が荒れて腫れると鼻腔がふさがれるため、鼻づまりに。
リンパの流れと血流を促す「ワキもみ」で鼻詰まりを改善
自律神経や呼吸にかかわるツボやリンパなどに働きかける「ワキもみ」。鼻づまりを改善し、血行促進や免疫力アップにつながります。
<こんな人におすすめ>
片方の鼻だけつまっている、ストレスがたまりがち
《やり方》つまっている鼻の反対側の脇をもむ

右の鼻がつまっているなら左の脇の下、左の鼻がつまっているなら右の脇の下を30秒程度もみほぐす。親指以外の4本の指を脇の下に当て、4本の指と親指で脇をつかむようにほぐして。
✳︎ポイント✳︎
イタ気持ちいい強さで、脇の下や腕の付け根、鎖骨の下などを、まんべんなくもみほぐす。
「ワキもみ」が鼻づまりを改善する理由
●交感神経を刺激し、腫れを改善
脇の下を刺激することで、反対側の鼻の交感神経を刺激。血管が収縮して粘膜の腫れが落ち着くため、鼻腔が広がって、つまりが改善。
●ツボ押しで呼吸をスムーズに
鎖骨の外端下のくぼみから指1本分下にあるツボ「中府(ちゅうふ)」も刺激され、呼吸器の機能が向上。酸素不足と血流の滞りを改善し、鼻の炎症を鎮めます。
●リンパの流れと血流を促進
脇の下のリンパ節をもみほぐすことで、リンパと血液の流れが促されて鼻の腫れを改善。自律神経のバランスも整いやすくなってストレスが和らぎ、免疫力が向上。
鼻呼吸を促す「鼻つまみ」で粘膜の修復をサポート
鼻がつまっていると、どうしても口呼吸になりやすいもの。そんなときこそ、鼻呼吸を促す「鼻つまみ」を行いましょう。
<こんな人におすすめ>
両方の鼻がつまっている、口呼吸になりがち
《やり方》鼻を軽くつまんで息を止める

鼻から軽く息を出し、親指と人さし指で軽く鼻をつまむ。20秒ほど息を止めたあと、鼻から手を離して静かに鼻呼吸を再開する。鼻づまりがひどい場合は、1分の休憩をはさんで2~3回繰り返す。
✳︎ポイント✳︎
苦しくなったら、鼻をつまむのをやめて。鼻から手を離したあと、息が乱れる場合は息を止める時間を短くする。
「鼻つまみ」が効く理由
●一酸化窒素(※1)で鼻腔が広がる
鼻をつまんで息を止めると、鼻の中に一酸化窒素が充満します。すると鼻腔が広がり、つまりが改善。さらに、粘膜の修復をサポートします。
※1)一酸化窒素
一酸化窒素は、鼻呼吸をすることにより、副鼻腔の粘膜で作られるもの。細胞を修復するほか血管を広げる働きを持ち、免疫機能や神経伝達、血圧の調整に役立つといわれています。
鼻を良くするワザ3連発!
粘膜の炎症を抑えたり鼻呼吸を促したりすることで、鼻の不調を改善・予防するワザをさらにご紹介。生活のなかで手軽にできるので、ぜひ試して!
(1)粘膜の炎症を食い止める! 鼻に「ホットタオル」

小さめのタオルを濡らして電子レンジで30秒~1分温め、鼻にのせます。タオルが冷めるまでのせておきましょう。鼻の周りの血流が促されて、粘膜の腫れが和らぎます。
✳︎ポイント✳︎
お風呂で行ってもOK。湯船につかり、お湯で濡らしたタオルを5分程度、鼻にのせます。鼻の穴はふさがず、タオルが冷えたら、お湯につけ直しましょう。
(2)鼻呼吸を促す! 寝るとき「口だけマスク」

就寝時、鼻だけ外に出るようにマスクをつけると鼻呼吸がしやすくなります。いびきを頻繁にかく人は、口呼吸になっている恐れが。毎日続けることで、鼻呼吸が習慣に。
✳︎ポイント✳︎
テープを使ってもOK。寝ている間にマスクが外れてしまうようなら、市販の口に貼るテープを使うのもおすすめ。
(3)口呼吸を治す! 左右で「ガム噛み」

左右のあごを均等に使ってガムを噛みます。口呼吸の人は片方のあごで口を開けて噛むことが多く、顎関節(がくかんせつ)や鼻腔がゆがみがち。ガムを左右で噛むことでゆがみが矯正され、口呼吸も改善。
✳︎ポイント✳︎
さらに、姿勢を正すと鼻が通りやすくなります。左右の耳の上端を結ぶ線と、頭頂部が交わる部分にあるツボ「百会(ひゃくえ) 」。ここを天井に押し付けるイメージで上半身をすっと伸ばすと、鼻の通りが良くなります!
「『ワキもみ』、『鼻つまみ』は、鼻炎や鼻づまりの予防にもなるため、仕事や家事の合間に行うといいでしょう」(今野さん)
(からだにいいこと2023年2月号より)
[ 監修者 ]