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げっぷが出ない女性

ゲップが出ない!息苦しいときの対処法は?原因やツボも紹介

食事や飲酒の後にゲップが出ず、息苦しくなったり気持ち悪くなったりしたことのある方も多いのでは?本記事では、ゲップが出ない原因や解消するツボ、息苦しい時の対処法についても解説。ぜひ参考にしてください。

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そもそもゲップとはどういう現象?

医師が説明している

ゲップとは、食事や飲み物と同時に体内へ取り込まれた空気や炭酸ガスによって引き起こされる生理現象です。

食道と胃のつなぎ目には、食道への空気逆流を防ぐための「下部食道括約筋」という筋肉があります。胃の中に空気が増え内圧が高まると、下部食道括約筋が緩み、食道のほうへ空気が漏れる現象がゲップです。

しかし20年ほど前からは、食道からもゲップが出てくることが分かりました。健康な人は、胃と食道の両方からゲップが出ますが、精神疾患などを患っている人は食道から生じることが多い傾向があります。

ゲップが出なくて息苦しさを感じる原因とは

考え事をする女性

自然にゲップが出ないことで、息苦しさを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。ここからは、ゲップが出ないことで息苦しさを感じる原因について解説していきます。

ストレスなどによる呑気症

1つ目の原因は「呑気症(どんきしょう)」です。飲み込んだ空気が息苦しさや胃の不快感として現れる症状です。これらの症状は、ストレスや神経症傾向がある人、うつ病を患っている人に多くみられます。

以下で、呑気症の症状やなりやすい人の特徴を解説していきます。

呑気症の主な症状

呑気症の主な症状は、下記が挙げられます。

  • ゲップ
  • 胃もたれや不快感
  • 腹部膨満感
  • 上腹部の痛み
  • 多量のガス排出

ゲップ以外にも、胃の不快感やおならとしてガスが排出されるなど症状はさまざまです。これらの症状に加えて、頭痛や肩こり、胸やけが生じるケースもあります。

聞きなれない病名かもしれませんが、これらの症状に当てはまる方も多くいるのではないでしょうか。日本では約1,500万人が患っているといわれており、珍しい病気ではありません。

呑気症になりやすい人

呑気症になりやすい人の特徴は、下記が挙げられます。

  • ストレスが多い人
  • 神経症の傾向がある人
  • うつを患っている人

上記に当てはまる人は、ストレスや不安から歯を噛み締める行動が増加する傾向があります。食いしばっていると、舌が上顎に付き、唾液や空気を飲み込みやすくなります。その結果、呑気症の発症につながりやすいため、注意が必要です。

妊娠などによる自律神経の乱れ

妊娠中や強いストレスが生じている状態は、ホルモンバランスの乱れや睡眠不足によって自律神経が乱れやすい傾向にあります。

ゲップが出そうで出なかったり、喉に詰まっていたりなどの感覚を抱く場合は、自律神経の乱れが考えられます。他にも生活習慣の乱れなどによって、頻繁におならが出るケースも。

特に妊娠初期はつわりなどで体調が不安定なため、ゲップが生じる胃腸にも異変が生じやすくなることを理解しておきましょう。

腹部の病気に伴う症状

ゲップが出ない場合は、腹部の病気に伴う症状が原因のケースもあります。特に胃が張っているように感じたり、ゲップが出そうで出なかったりする際は、病気が関与しているケースも視野に入れましょう。

主にゲップが出なかったり、膨満感を抱いたりする場合、下記の病気が考えられます。

  • 胃炎
  • 胃潰瘍
  • 機能性ディスペプシア

他にも腹部全体が張っているような場合は、下記の病気の可能性があります。

  • 腸閉塞
  • 腹水貯留
  • 呑気症
  • 便通異常
  • 大腸がん

日常生活に支障をきたすほど症状が重度な場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

ゲップが出なくて息苦しい症状の対処法5つ

悩む夫婦の人形

ゲップが出なくて息苦しいと、仕事に集中できなかったり不快な思いをしたりすることから、改善したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

ここからは、ゲップが出なくて息苦しい場合の対処法を5つ紹介します。すぐに実践できる対処法のため、悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

(1)奥歯を噛み締めるクセを直す

現代社会では、日常生活だけでなく、仕事においてもスマホやパソコンなどは欠かせません。そのため、長時間うつむいた状態でスマホなどを使っている方も多いのではないでしょうか。

長時間うつむいた状態のとき、無意識に奥歯を噛み締めている人は少なくありません。奥歯を噛み締めると、空気が体内に取り込まれやすくなるため、注意が必要です。

そのため、できるだけ少し口を開けた状態にしたり、奥歯を噛み締めないよう気をつけたりなどの意識をしましょう。また起床時にお腹が張っている方は、就寝中の歯ぎしりが影響している可能性があるため、マウスピースを着用するのがおすすめです。

(2)ストレス解消する

ゲップが出なかったり、お腹の張りや不快感が気になったりする場合の大きな原因は、ストレスといわれています。そのため、難しい話ではありますが、ストレスを解消したり、軽減したりすることが大切です。

散歩や軽い運動、買い物など外の空気を吸って体を動かすことで、ストレス解消につながります。外出などのリフレッシュには、ストレス解消だけでなく自律神経を整える作用もあるため、積極的に行いましょう。

(3)食事はゆっくり食べる

食事の際は、ゆっくり食べることを心がけましょう。早食いしてしまうと、食べ物と一緒に多くの空気を体内に取り込むことになります。麺類やスープをすすって食べる人もいますが、すすらずに食べるよりも沢山の空気を飲み込むことになるため、注意しましょう。

食事は、ゆっくりとよく噛んで食べることが大切です。意識しないと早食いになってしまうケースも多いため「最低30回噛む」「テレビを見ずに食事に集中する」など工夫するのがおすすめです。

(4)炭酸飲料などは控える

ゲップが気になる方は、炭酸飲料などは控えるのがおすすめです。特にお酒の中でもビールやサワーを多く飲む方は、胃にガスがたまりやすくなるため、お茶割りや水割りにするとゲップや胃の不快感を軽減できます。

(5)ツボをマッサージする

日常生活の心がけに加えて、ツボのマッサージもゲップが出ない息苦しさの改善に効果を期待できます。ツボ押しは気づいた際にすぐできるため、ゲップに悩んでいる方はぜひ知っておきましょう。

天牖(てんゆう)

天牖(てんゆう)は首の後ろの骨近くにあるツボで、ゲップが出ない喉のつっかえの改善に効果を期待できます。胸鎖乳突筋近くの耳の後ろを辿り、指がはまる部分が天牖です。

4本指を立てた状態で天牖付近を押し、ズーンと響く部分がポイントです。響く部分を見つけたら5秒間指圧し、力を緩めずに円を描くようにマッサージしましょう。深呼吸をしながら3セット行うのがおすすめです。

天突(てんとつ)

天突(てんとつ)は胸骨の真ん中あたりにあるツボで、空気を飲み込む癖を改善させる効果を期待できます。

人差し指で胸骨あたりを指圧し、ズーンと響く部分を見つけましょう。響くところを5秒間指圧し、力を緩めずに円を描くようにマッサージしましょう。天牖と同様に、深呼吸をしながら3セット行うのがおすすめです。

ゲップの頻度が多すぎる場合も要注意のサイン

げっぷが出そうなシーン

ゲップが出ない場合には、胃潰瘍や腸閉塞など疾患が潜んでいる可能性があります。

しかし、反対にゲップの頻度が多すぎる場合も要注意のサインです。病気が影響している可能性もあるため、体からのサインを見逃さないようにしましょう。

生活習慣や加齢によるゲップの増加

生活習慣や加齢による影響でゲップが増加する可能性があります。主にゲップが増加する原因は、下記が挙げられます。

  • 早食いや麺などをすする
  • 会話をしながら食事をとる
  • 肥満や姿勢の悪さが原因の胃内圧の上昇
  • アルコール・喫煙・過食などの胃酸過多

生活習慣による影響は多くの人に当てはまり、決して珍しいものではありません。特に早食いやアルコールの摂取などは身近な人も多いのではないでしょうか。

これらの原因によってゲップが増加している場合は、下部食道括約筋の弱まりが考えられます。下部食道括約筋とは、胃に入った食べ物を逆流させないようふたをする役割を持っているのが特徴です。この筋肉が弱まると、ガスが出やすくなり、結果としてゲップが増加します。

ストレスによるゲップの増加

ストレスや緊張などによってゲップが増加するケースもあります。特に胃食道逆流症や非びらん性胃食道逆流症は、ゲップと大きな関係を持っています。

胃食道逆流症とは、胃の中の主に胃酸が逆流する症状です。食道の粘膜が炎症を引き起こしている場合は「逆流性食道炎」と呼ばれます。また非びらん胃食道逆流症は、食道に炎症などがないにもかかわらず、逆流が生じている状態を指します。

これらの病気は、ゲップが増加する以外にも、胸やけや呑酸(どんさん)などが生じるのが特徴です。

病気によるゲップの増加

下記の病気による影響で、ゲップが増加する可能性があります。

  • 胃不全麻痺
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
  • 食道がん

胃不全麻痺とは、胃の働きに障害が起こる病気です。主に糖尿病を患っている人に見られる症状です。糖尿病でゲップが増加している人は、一度医療機関に相談してみましょう。

また食道がんとは、名前のとおり、食道にがんができる疾患です。主に喫煙や飲酒が原因といわれています。喫煙などは胃酸過多になりやすく、ゲップの増加につながるため、できるだけ控えるのがおすすめです。

ゲップや息苦しさが不快な場合は消化器内科の受診を

医師

ゲップは生理現象のため、一概に病気かどうかの判断基準を定めるのは難しいとされています。医学的には、1日14回以上ゲップが出る場合は病的であるといわれていますが、この基準だけでなく、不快感を抱いたり日常生活に支障をきたしていたりする方は、消化器内科を受診しましょう。

原因によって治療法は異なりますが、病気が影響している場合は、胃酸を抑える薬や漢方などの投薬治療を行います。食道から生じるゲップが多い場合は、投薬治療に加えて腹式呼吸の訓練などを行うケースもあります。

また治療だけでなく、日常生活の心がけも大切です。さまざまな方向からゲップや息苦しさへの改善をアプローチしましょう。

まとめ

ハートを手で包む

ゲップが出ない原因は、ストレスや自律神経の乱れ、病気など多岐にわたります。またゲップが出ないだけでなく、増加している場合も何らかの疾患が関係している可能性があります。思わぬ病気が潜んでいる可能性もあるため、不快感を抱く場合は、消化器内科を受診しましょう。

またゲップや息苦しさに悩んでいる方は、本記事で紹介した対処法についても参考にしてみてください。ゲップにまつわる悩みを解消して、快適な生活を送りましょう。

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