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おならやゲップが増えた?「腸大そうじ」でリンパを流して免疫力UP!

最近、ステーキが食べられなくなったり、おならやゲップが増えたりしていませんか? それは、腸が汚れているシグナル。腸が汚れると免疫力が下がり不調や病気に。自分でできる「腸大そうじ」で健康になりましょう!

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腸のリンパがからだを守る!

消化器官としてだけでなく、実は、腸は免疫を担う重要な器官。免疫細胞の一つ、リンパ球の7割が腸に集結しています。そのため便秘などで腸が汚れて弱ってくると、免疫の力がうまく発揮されなくなり、全身の健康を守ることが難しくなります。大腸に関わるリンパの流れが悪くなると、腸がむくんで便秘がちになるという悪循環にも。

腸大そうじ

●小腸:栄養を吸収して体を作る
小腸は、長さ6~8mもある巨大器官。胃や小腸で消化された食物の栄養分は、小腸の壁を通って吸収されます。その栄養のおかげで、私たちの体が作られたり、動くエネルギーが生まれます。

●大腸:大事な水のリサイクル屋さん
便を作るところと思いがちですが、実は食べ物のカスから「水」を吸収する役割が。体にとって最も重要な水は、大腸で回収されリサイクルされます。ただし吸収しすぎると便が硬くなり便秘に。

全身のリンパ7球の7割が腸に集まり免疫力を発揮

腸は外から入った食物を通すため、ウイルスなどの外敵にさらされやすい部分。異物を攻撃する役目の「リンパ球」の6~7割が腸に集結して、敵が来たらすぐに出撃できるよう待機しています。

腸大そうじ

リンパが流れると全身が健康になる

「リンパ球」を流して全身の健康を守るのが「リンパ管」。体内で使われた水分を吸収して循環させる役割もあり、大腸は“水の吸収役”なので、大腸に関わるリンパ管の流れは、体の巡りに関わる重要な働きをしています。

腸大そうじ

1kgの腸内細菌が体を守る

腸には約100兆個、重さにして1kgもの「腸内細菌」がすみ着いています。腸内細菌には消化吸収を助けるなど多様な働きがありますが、主な役割のひとつが体を守ること。腸のリンパ球を活性化させたり、腸壁を覆って菌の感染を防ぎます。

腸大そうじ

あなたの腸はだいじょうぶ?

「むくみ腸」が便秘の原因に

大腸で吸収された水分は、「リンパ管」を通して流れます。このときリンパ液の流れが悪く水が回収しきれないと、大腸がむくんだ状態に。“むくみ腸”になると腸の動きが鈍くなり、便秘の原因に。

腸大そうじ

腸はゴミがたまりやすい

食べ物から栄養と水を吸収した残りかすが「便」。リンパの流れの悪さなどが原因で便秘になり、腸に便が停滞すると有害物質が発生。悪玉菌が繁殖し「生ゴミ」のように。ゴミがたまりやすい腸はいつもキレイにしておきたいもの。

腸大そうじ

40歳で腸細胞は、3割も減っている!

小腸表面の細胞は加齢とともに減り続け、40歳では若い頃の3分の2ほど。吸収力が低下し、それをカバーしようと胃液の分泌が増加します。これが逆流して胸やけが起きたり、ゲップやおならが増えることに。リンパ球の働きも低下します。

腸大そうじ

リンパを流す腸そうじ習慣

こんな生活習慣を心がけて腸を元気にして、リンパの流れをよくしましょう。

2つの食物繊維でゴミそうじ

水に溶けない食物繊維は、スポンジのように水分を溜め込み、便をやわらかくします。
また、水に溶ける食物繊維は、不要な物質を抱き込み排出させる働きが。野菜や海藻など食物繊維の多い食品を積極的に摂って腸のゴミそうじを。

「乳酸」と「酢酸」で大腸の働きをアシスト

「酸」は大腸を刺激して動きをよくします。そのひとつは、漬け物やヨーグルトなど発酵食品に豊富な「乳酸」。もうひとつは、酢に含まれる「酢酸」。食事で積極的に摂って、大腸の働きをアシストして。

家系に伝わる“健腸食”を

漬け物や麹、みそ、醤油など食物性の乳酸菌は、生きたまま腸に届きやすいもの。日本の伝統食、特に代々家系に伝わる食事は、同じ遺伝子を持つ祖先が健康を維持してきた、あなたの体に合いやすい食べ物。「家系の食」を見直して。

温かい水分で腸をゆるめる

「胃液・膵液」などの消化液は、1日10ℓも使われます。腸で再吸収されますが、汗や尿で体外に出るため、1~1.5ℓの水分を補う必要が。冷たいと消化器の働きを抑えるので、お湯やお茶がおすすめ。

腹式呼吸で腸をマッサージ、リンパ流し

むくんだ腸のマッサージとして働いてくれるのが「腹式呼吸」。腸を刺激することで、むくみの解消に。また、腹筋を鍛えると腹圧が高まって、リンパが流れやすくなります。

腸大そうじ
鼻からゆっくり息を吸い、お腹をふくらませる。次に鼻か口からゆっくり息を吐き出し、お腹をへこませる。

腸の大そうじは全身のアンチエイジング。元気に若返りましょう! 

イラスト/しおたまこ
(からだにいいこと2014年11月号より)

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