漢方とアロマを大学で学べる講座が開校|自分と家族の健康を守れる人になる
日本薬科大学の一般社会人向け講座『漢方アロマ プレミアムコース』が2023年10月からスタート。漢方とアロマを大学で学ぶ意義を、日本薬科大学講師の糸数七重さんに教えてもらいました。
本物の知識を身につけ自分で漢方薬を選び、体調に合わせてアロマを取り入れる生活を
日本薬科大学は、日本で最初に漢方薬学科を開設した大学。また、漢方を含む生薬の国際規格の策定にも多くの教員が関わる、漢方では国内トップクラスの大学です。
その日本薬科大学が力を入れているのが、統合医療をベースとし、漢方やアロマセラピーを学べる社会人向けの講座です。
9年前に開講した『漢方アロマコース』は、トータル120時間の本格的なコースながら、薬剤師やセラピストなどを含め、毎年50名ほどの卒業生を輩出してきました。
そして『漢方アロマコース』の入門編として、職種に関係なく「健康で心豊かな暮らしを送りたい」という人の学びのための講座として2022年から開設されたのが、漢方は20時間、アロマなら11時間、そして健康・美容も11時間で学べるオンライン講座『漢方アロマ プレミアムコース』です。
──資格試験のためや、仕事のためではなく、自分のために漢方やアロマを大学で学ぶメリットはどのようなところにあるのでしょうか。
糸数さん 漢方は日本独自の伝統医学で、「気血水」といった漢方の考え方には、よりよく健康に暮らすためのヒントが詰まっています。
漢方薬は医薬品ですので、その販売については薬剤師や登録販売者などライセンスがないと行えませんが、一方、購入については、一般の方でもドラッグストア等で自由に購入することができます。漢方の知識があれば、何か不調があったときに、自分で漢方薬が選べたり、自分の症状を薬剤師さんにより詳しく説明できたりします。
ヨーロッパ等では医療の一環としても行なわれているアロマセラピーについては、香りがどのように人の身体や心に影響を及ぼすのかを学ぶことで、メンタルケアにも役立てることができます。 コロナ禍以降、YouTubeなどでも健康情報が数多く無料で発信されるようになりましたが、新しいことや一見わかりやすいことを発信しているように思えても、そういった情報は未検証の状態です。一方、教育機関で教えるのはきちんとした検証を経た信頼できる情報であることが、大きな特徴だと思います。
社会人になってこそ実感できる、漢方やアロマの良さ
──人生100年時代を迎えて、リカレント(循環教育)や生涯学習などが注目されていますが、漢方やアロマを社会人になってから学ぶ意義はどんなところにあるのでしょうか。
糸数さん 大学で学生にも教えていて思うのですが、漢方やアロマの力をより実感できるのは、実は社会人の方ではないでしょうか。
若いころは、無理をしても、西洋薬を飲んで症状を抑え、ちょっと休めばすぐに元気になります。でも、社会に出ると、また、年齢とともに、原因不明の疲れやだるさを感じる、月経周期の波と仕事や家事との調整に悩む、ストレスへの対処など、症状を抑える薬では改善しない心身の不調が増えてきます。
こうした「なんとなく不調」は、漢方やアロマをはじめとする統合医療の得意分野。また、学んだ知識を生かして、ご自身だけでなくお子さんやパートナー、親など、家族の不調にもしっかりした根拠をもってセルフメディケーションができるようになることも、社会人の学びならではの良さだと感じています。
2023年秋の『漢方アロマ プレミアムコース』受付は11月末まで
2023年10月から、『漢方アロマ プレミアムコース』の第2期がスタートします。
「健康で心豊かな暮らしを送りたい」と願う方々のために設計され、糸数先生はじめ日本薬科大学で教鞭をとる先生方のほか、『からだにいいこと』でもおなじみの豪華講師陣が講座を担当します。今年は元宝塚の天寿光希さんも講師として参加。
授業はオンラインで、いつでもどこでも学べ、何度でも見直すことが可能。
メールで質問ができたり、リアルに受講できる特別講座(別料金)が予定されていたりと、自分のペースでじっくり学びを深めることができます。
講座内容は、学びたい内容によって次の4コースから選べます。
漢方・アロマ・健康美容すべてが学べる「全3コース」、漢方を中心に薬膳・韓医学・生薬・お茶・鍼灸を学ぶ「漢方コース」、西洋ハーブ、アロマセラピーを学ぶ「アロマコース」、アーユルヴェーダ、アンチエイジング、ヨガ、鍼灸、エステ、サロン経営、温泉・入浴を学ぶ「健康美容コース」の4コース。組み合わせて受講することも可能です。
自分の望むライフスタイルを実現するために、また大切な人の健康のために、漢方・アロマを使いこなせる知識を身につけてみませんか。
※お申込み受け付けは2023年11月末で締め切りました