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東洋医学的“体質に合う”ダイエット法とは?|田中友也さん 季節の養生法

神戸にある漢方相談薬局「CoCo美漢方」田中友也さんが、“季節の養生法”をお届けする連載。今月は「ダイエット」がテーマ。“肥満タイプ”別に体質に合う対策を紹介します。

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やせにくいのは体質が原因?4つの「肥満タイプ」をチェック

年齢と共にやせづらくなってきた、そんなに食べていないのに太る、すぐリバウンドしてしまう……。女性なら誰でも抱えるダイエットのお悩み。

なかなか理想の体型になれないのは、“体質”にあるかもしれません。「肥満」といっても、東洋医学からみると、その人の体質によって太りやすい原因や対策はさまざまです。

体質に合った食事や生活に変えれば、きついダイエットをしなくてもするっとスリムに。慢性的な不調だって改善します。

次から、紹介する4タイプのどれに当てはまるかをチェックして、自分に合うダイエット法を始めてみてください。

(1)下半身が太りやすい「水太りタイプ」

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胃腸の働きが弱く、水分や老廃物を溜め込みやすい「水太りタイプ」。“痰湿(たんしつ)=余分な水分や汚れ”が排出できず、巡りが低下している状態です。

上半身よりも腰周りやお尻、太ももなど、下半身に脂肪が溜まりやすく、体型が“洋ナシ”型の人は、このタイプといえます。

(2)お腹周りが太りやすい「ぽっこりお腹タイプ」

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脂っぽくて味付けが濃い食事、甘いものの食べすぎなど、ダメな食生活によって太りやすくなっているのが「ぽっこりお腹タイプ」。

体に余った脂のせいで血はドロドロに。“瘀血(おけつ)”といわれる血の滞りが原因で、内臓に脂肪が溜まり、手足は細いのにお腹周りがぽっこりします。

(3)イライラして食べすぎる「ストレス太りタイプ」

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ストレスが溜まっているときや、生理前などに、つい暴飲暴食してしまうのが「ストレス太りタイプ」。

ストレスにより“胃熱”といわれる余分な熱が溜まり、胃が過剰に働くことで、制限なく食べてしまうことが原因。

分かっているのに食べることが止められない、お腹いっぱいなのに食べてしまう人もこのタイプです。

(4)食べてないのになぜか太る「お疲れ太りタイプ」

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東洋医学でいう“気=エネルギー”が不足。食べたものを消化吸収してもうまく活動に使われず、体脂肪に変わってしまうのが「お疲れ太りタイプ」。

“気”が不足すると代謝が落ちるため、あまり食べていないのに太ったり、ダイエットしてもやせづらかったりします。

体質別に4つの「肥満タイプ」を紹介しましたが、1つではなく複数の体質に当てはまる場合も。加齢と共に、胃腸の働きも弱くなる、血液もドロドロしてくる、ストレスも多くなる…など、さまざまな原因が重なることもあります。

その場合は、1つのタイプに絞らず、複数のタイプの対処法を参考にしてみてください。

「水太りタイプ」に合うダイエット法は?

「水太りタイプ」は、体の中の“痰湿”を取り除いて、胃腸の働きを高める食事を。冷たいものは避ける、半身浴や岩盤浴、お風呂など、軽く汗をかくことも大切です。続ければムリなく適正体重になるでしょう。

「水太りタイプ」におすすめの食べ物

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トウモロコシ、レタス、もやし、大根、キャベツ、きゅうり、春雨、緑茶 など

「水太りタイプ」におすすめのツボ

ツボ:豊隆(ほうりゅう)

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ツボの場所:ひざの皿の下と、外くるぶしを結んだ線の中間点にあり、すねの骨から指2本分外側にあるツボ。

押し方:両手の親指を重ねて、グーッとイタ気持ち良い強さで押します。そのとき、深呼吸も忘れずに、しっかり吐きながら押しましょう。

「ぽっこりお腹タイプ」に合うダイエット法は?

「ぽっこりお腹タイプ」は、内臓脂肪の原因になる、脂っぽくて味の濃い食事をなるべく控え、血の流れをよくする食べ物を摂りましょう。

運動不足の自覚がある人は、「ひと駅歩く」「散歩をする」といった体を動かす習慣を。このタイプは、食事も運動も、両方見直しが必要です。

「ぽっこりお腹タイプ」におすすめの食べ物

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玉ねぎ、ネギ、らっきょう、なす、納豆、黒きくらげ、サフラン(紅花)、青魚、お酢 など

「ぽっこりお腹タイプ」におすすめのツボ

ツボ:三陰交(さんいんこう)

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ツボの場所:内側のくるぶしの最も高いところから指幅4本上、すねの横で、骨と筋肉の境目にあるツボ。

押し方:ゆっくり息を吐きながら静かに押して、息を吸いながら離します。やさしい力で押してください。お灸をするのもおすすめ。

※三陰交は、妊娠中は押さないように。

「ストレス太りタイプ」に合うダイエット法は?

「ストレス太りタイプ」に大切なのは、大きくならないうちに溜まったストレスを取り除くこと。ストレス解消法はなんでもいいですが、できれば読書や動画鑑賞といった内にこもる時間よりも、誰かと話す、歌を歌う、ストレッチなどで体を動かすといった、外に発散させるストレス解消法が効果的です。

食べ物は“気”の滞りをよくするもの、“胃熱”を冷ますものを積極的に。

「ストレス太りタイプ」におすすめの食べ物

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柑橘系フルーツ(夏ミカン、レモン、はっさく)、セロリ、三つ葉、大葉、パクチー、イチゴ、そば粉、ミント(ミントガムでもOK) など

「ストレス太りタイプ」におすすめのツボ

ツボ:太衝(たいしょう)

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ツボの場所:足の甲の親指と人差し指の骨の間を、上に向けて指を滑らせて、指が骨と当たり、止まるところのへこんだ場所。

押し方:親指の腹を当てて、やさしく押して軽く揉むようにしたり、回すようにしたりして押します。

「お疲れ太りタイプ」に合うダイエット法は?

「お疲れ太りタイプ」は、ダイエット以前に生命エネルギーが低下しています。少しでも疲れを感じているなら、まずは睡眠と休息を。体のエネルギーを補うことで、やせやすい体になります。

食べ物は、「腎」と「脾」を元気にする食材を。腎は生命エネルギー、脾は胃腸の働きに関係しています。

「お疲れ太りタイプ」におすすめの食べ物

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きのこ類、山芋、大豆食品、米、玄米、もち米、肉類、タネ類(くるみ、松の実、クコの実)、黒いもの(黒ゴマ、黒きくらげ)、オクラ など

「お疲れ太りタイプ」におすすめのツボ

ツボ:気海(きかい)

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ツボの場所:おへそから指2本分下にあるツボ。

押し方:やさしくなでるように押したり、温めた手をそっと置くだけでも効果的です。カイロやお灸などで温めるのもおすすめ。

今月の養生ポイント:〇〇すぎない「中庸(ちゅうよう)」の考え方が大事

東洋医学では「中庸(ちゅうよう)」という考え方があります。これは、「過不足がなく偏りのない状態」を意味し、人が健康で過ごすための大切な考え方とされています。

「中庸」ではない状態とは、例えば太り過ぎ、やせすぎ、食べすぎる、食べなさすぎるといった、極端に“〇〇すぎる”こと。

「今すぐやせたい!」と思っても、いきなり自分に合わない激しい運動をしたり、極端すぎる食事制限をしたりしてはダメ。過剰なことはやめて、“ちょうどいい”ダイエットをすれば、根本から体質改善ができ、適正で健康的な体型になれるはずです。

今日は食べ過ぎた…!と思ったら、明日は少し食事をセーブする。そんな風に、ちょうどよく体を労わる「中庸」の考え方を、頭の片隅に置いておきましょう。

イラスト/植松しんこ

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