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コラーゲンは本当に効く?経口摂取が良い?効果的な摂取方法や効能を解説

コラーゲンは美容や健康に対する注目が集まっています。しかしその効果や摂取方法に疑問を感じる方も多いでしょう。この記事ではコラーゲンの効果や摂取方法を解説します。ぜひ参考にしてください。

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コラーゲンとは?種類や働きについて

肌ケアする女性

コラーゲンは、人体に豊富に存在するタンパク質のひとつです。体内のタンパク質の30%を占め、皮膚、靭帯、筋肉、骨、血管などの組織の構成要素として欠かせません。

米国クリーブランド・クリニックの管理栄養士であるジュリア・ズンパーノ氏によると、コラーゲンは3本のアミノ酸の鎖がねじれた三重らせん構造を持ち、強度と硬度があるとのことです。

29種類に分類され、そのうち90%はI型で、皮膚、骨、腱、靭帯などに見られます。I型からV型まで存在し、それぞれが異なる組織で重要な役割を果たしています。

コラーゲンの主な効果

動物が保有するタンパク質であるコラーゲンは、どのような効果があるのでしょうか。主な4つの効能を見ていきましょう。

① 肌にうるおいや弾力を与える

肌をタッチする女性

人体に存在するコラーゲンの約40%は皮膚にあり、その大部分は真皮に集中しています。皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層で成り立っており、特に真皮は肌の構造を支える重要な部分です。真皮の主要成分であるコラーゲンは、肌の形状やうるおい、ハリを保つ役割を果たします。

また、表皮と真皮を結びつける基底膜にも存在し、肌のきめ細やかさを保つために欠かせません。そのため、美しい肌を維持する鍵となります。コラーゲンが豊富にあると、肌は滑らかで弾力を持ち、うるおいを保てます。

② 丈夫な骨を形成する

皮膚だけでなく、骨や関節、筋肉といった運動機能に関わる組織でも重要な役割を果たしています。Ⅰ型コラーゲンは、骨の強度と柔軟性を保つために欠かせません。けがを予防し、骨の維持をサポートしてくれるでしょう。

また、関節の滑らかな動きを助ける役割も持っています。肘や膝などの関節部位で、動きをスムーズにし、摩擦を減らして、日常の動作や運動を支えています。さらに、腱や靭帯といった結合組織でも重要です。

③ 関節の動きをスムーズにする

ひざを痛む女性

関節にも多く存在し、その中でも特にⅡ型コラーゲンは関節の構造と機能を支えています。関節は骨と骨をつなぐ部分で、軟骨や靭帯がクッションの役割を果たし、骨同士の摩擦を防ぎます。

衝撃を吸収し、関節の強度と弾力性を保ち、スムーズな動きをサポートしてくれるでしょう。しかし、関節軟骨でコラーゲン合成がうまくいかないと、滑らかな動きが失われ、可動域が狭まり、少しの動作や衝撃でも関節を痛めやすくなります。関節炎やその他の関節の問題を引き起こし、日常生活に大きな影響を及ぼすでしょう。

④ 壊れにくい丈夫な筋肉をつくる

コラーゲンはスポーツの分野でも注目されています。筋肉と骨をつなぐ腱の主成分で、筋肉そのものにも豊富です。

損傷した筋組織が回復する過程で、コラーゲンの合成が活発になります。この時期に補給することで、より丈夫で壊れにくい筋組織の形成が期待できるでしょう。コラーゲンの補給により、損傷部位の回復が促進されるとともに、筋肉の強度と柔軟性が向上し、再発リスクの軽減に役立ちます。

スポーツ選手やアスリートにとって、コラーゲンの適切な摂取はパフォーマンスの向上だけでなく、けがの予防やリカバリーの効率化にもつながります。

経口摂取によるコラーゲンは効果ないって本当?

コラーゲンは、経口摂取では効果がないといわれています。ここでは、その理由を紹介します。サプリメントが市場に出回っていますが、経口摂取でも効果が期待できるのでしょうか。ぜひ参考にしてください。

従来は経口摂取によるコラーゲンは効果がないとされていた

従来は、コラーゲンを経口摂取しても効果がないとされてきました。経口摂取されたコラーゲンはアミノ酸に分解されて吸収されるため、そのまま体に吸収されることはありません。そのため、摂取しても肌がプルプルになるのは期待できないとされています。

ただし、化粧品に含まれるコラーゲンが肌を保湿することは確かです。経口摂取が皮膚に対して同様の影響を持つかどうかについては、まだ明確な証拠がありません。

消化・吸収しやすい食べるコラーゲンペプチドは効果を期待できる

近年の研究によると、コラーゲンペプチドの一部は、そのまま腸で吸収されます。腸で吸収され、血液によって体内の至るところに運ばれて働くでしょう。そのため、コラーゲンペプチドは経口摂取の有効な方法として注目されています。

コラーゲンは多様な種類があり、役割に応じて分類されます。これまでの研究で見つかっているのは29種類です。

コラーゲンペプチドは、低分子化されており、消化・吸収しやすくなっています。そのため、他のコラーゲンよりも効果が期待できるでしょう。

プラセボ効果で肌の状態が良くなったと感じられるケースもある

コラーゲンペプチドではないサプリメントを摂取した場合、肌の状態が良くなったと感じることがあります。しかしそれはプラセボ効果によるものかもしれません。

人はしばしば、特定の治療や摂取物に対して期待を抱き、その期待が結果に影響を与えます。サプリメントを摂取する際に「肌が良くなるだろう」という期待感が、肌の状態にポジティブな変化をもたらすことがあるのです。

効果的にコラーゲンを増やす方法

コラーゲンは経口摂取では増やせないといわれています。それではどのようにして増やせばいいのでしょうか。ここでは、コラーゲンを増やす方法を紹介します。

生活習慣を改善する

肌のコラーゲンを増やすには、生活習慣の改善が重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレス管理、紫外線対策、喫煙をやめることなどが、線維芽細胞の減少やコラーゲンの衰えを予防します。

コラーゲンを豊富に含む食材には、鶏手羽先、牛スジ、豚白モツなどの肉類、フカヒレ、うなぎの蒲焼き、鮭(皮あり)などの魚介類があります。一般的に、通常の食事から1日約1,900mgのコラーゲンを摂取していますが、推奨量は1日に5,000~10,000mgです。しかし、これらの食材から十分な量を摂取するには、かなりの量を食べる必要があります。

美容医療を受ける

肌をチェックしている医師

美容医療は、コラーゲンを増やす方法のひとつです。経口摂取による影響が明確になっていないため、美容医療が最も有用な手段といえるでしょう。

コラーゲンを増やすためには、線維芽細胞を活性化させる必要があります。皮膚や皮下のコラーゲンを増やすためには、レーザー治療、フォト治療、マイクロニードルセラピー、レーザーフェイシャル、HIFU(高密度焦点式超音波)などの美容医療の手法がおすすめです。これらの治療は、皮膚深部にアプローチして線維芽細胞を刺激し、増産を促します。

まとめ

ヨガをする女性

コラーゲンの経口摂取による効果はないといわれています。しかし、コラーゲンは美容や健康に必要不可欠です。適切な摂取方法を選択し、バランスのとれた食生活や健康的な生活習慣を実践することで、肌や身体の健康維持に役立つでしょう。

コラーゲンが含まれた食品を摂取するなど、生活習慣を改善して増やすのがおすすめです。また、美容医療を検討してみるのも良いでしょう。専門家のアドバイスを受けながら、最良の選択を見つけることが大切です。

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