代謝も免疫力もグングン高まる「腸もみひねり」
なかなかお腹がへこまないのは、「腸のリンパ」が詰まっていて、お腹に脂肪や老廃物がたまっているからかもしれません。「腸もみひねり」でリンパを流してスッキリお腹を手に入れて!
目次
腸をねじるだけで脂肪と老廃物を一掃
「体内にたまった脂肪や老廃物をごっそり排出するカギは”腸のリンパ“です」と話すのは、深部リンパ協会理事長の夜久ルミ子さん。
小腸は食べ物から栄養を吸収して脂肪を分解、大腸は老廃物を便として排出してくれる場所。しかし腸リンパが詰まるとその働きが弱まり、脂肪や老廃物が蓄積。太りやすくなるうえ、老廃物をエサとするデブ菌がすみやすい腸になってしまいます。
「お腹をつかんでひねる動きで腸リンパを流せば、小腸や大腸の働きが活性化。脂肪によるたるみや便秘が改善されて、お腹がスッキリします」
すぐに腸が動き出す人も多いので、トイレで行うのがおすすめ。
「小腸には全身の6割以上のリンパが集まっています。腸リンパが流れると全身の代謝がアップし、むくみも改善。ヤセ体質になれますよ」
腸リンパが活性化することで、免疫力もアップ。ウイルスに負けない体を手に入れて!
「腸もみひねり」のW効果
お腹をつかんで上半身をひねると腸リンパが活性化! 小腸も大腸もグングン動き出します。
小腸のリンパが脂肪を分解、全身の代謝アッ プ
小腸のリンパは脂肪を分解し、体内に蓄積するのを防ぎます。分解された脂肪はエネルギーへと変化し、すばやく燃焼! 周囲のリンパも連動して流れるので全身の代謝もアップ。
大腸が動いて老廃物を排出。デブ菌もまとめて退治!
小腸で食べ物の栄養を吸収したあと、残りの老廃物は大腸へ運ばれます。老廃物はデブ菌の大好物。大腸をしっかり動かせば、老廃物は便として排出され、デブ菌がすみにくい腸に。
代謝&免疫力アップ!
お腹の脂肪も頑固な便秘も、まとめて改善! 代謝が上がり、腸内細菌のバランスが整えば、免疫力も向上。ばい菌やウイルスに負けない体が手に入ります。
「腸もみひねり」のやり方
お腹をつかみ、上半身をひねる
便座や椅子に座り、おじぎをするように上半身を前に倒し、お腹の肉を深くつかむ。姿勢を戻し、上半身を左右交互に5回ずつひねる。1〜3の順番で行う。
[正面から見ると]ひざは正面に向けたまま
両ひざは正面に向けたままキープ。上半身だけをひねり、腸がしっかりねじれているのを感じて。
お腹をつかむポイント3つ
お腹をつかむポイントは3カ所。この順番でつかみながら上半身をひねって。
(1)小腸(おへその周り)
おへその左右に手を置き、お腹の中心の肉を大きく深くつかむ。
(2)大腸の上部(おへその上)
肋骨(ろっこつ)とおへその間の肉をつかむ。大腸の上部、横長の部分を思い浮かべて。
(3)大腸の曲がり角(おへその斜め上)
2の両手を外側にずらして肉をつかむ。大腸の曲がり角を刺激するつもりで。
撮影/神尾典行 モデル/落合恭子 イラスト/中根ゆたか、後藤知江
(からだにいいこと2023年4月号より)