顔のたるみが上がる!後頭部を押す「セクシー呼吸」で-10歳
実年齢より老けて見えるのは、骨の老化が原因かも。後頭部を押すだけの「セクシー呼吸」で若返りホルモンを分泌させ、骨を活性化。顔や体のたるみが上がるだけでなく、心身の不調もスッキリしますよ。
目次
頭蓋骨を刺激すれば、若返りホルモンが分泌!
「老け顔は骨の老化が原因。骨が若返れば、顔も体も若返ります」と、顔の骨トレ開発者の山本江示子(えみこ)さん。
骨は老化が進むと骨密度が減って縮み、表面にボコボコと穴があくようになります。土台の骨が崩れると皮膚や筋肉なども一緒に崩れて、たるみやしわの原因になります。しかも顔の骨は体の骨より老化が15~20年ほど早く、老けの表面化が目立つそう。そこで骨の強化におすすめなのが、後頭部を押す「セクシー呼吸」です。
「頭蓋骨に刺激を与えると、若返りホルモンといわれる『オステオカルシン』が分泌され、早いスピードで新しい骨ができます。脳や内臓の機能が改善し、活性酸素も抑えるので、全身の若返りにつながります」と話すのは、整形外科医の山本慎吾さん。
頭蓋骨への刺激は自律神経が整ううえに、全身の代謝を上げる作用も。脂肪燃焼や老廃物の排出が促されて、たるみが改善します。スッキリ小顔とペタ腹を同時にゲットしてください!
若見えする人は骨も若い
骨密度が高い人は実年齢より若く見える
骨と若さには深い関係があります。「239人の写真を見せ、何歳に見えるか調査した結果、骨密度が高い人ほど実年齢より若く見えると判明。なかには10歳若く見える人も」と山本江示子さん。
顔の骨トレで若返った
顔の骨トレを行うことで、1カ月でたるみが減少。印象が激変しました。
老けて見える原因は「骨の老化」
土台の骨が崩れると皮膚も崩れる
骨は加齢とともに縮小し、表面がデコボコになります。骨の上にある皮膚や筋肉も崩れて、たるみやしわが発生。骨の中のコラーゲンが減少すると、連動して皮膚のコラーゲンも減少する傾向があります。
顔は穴のまわりから老け始める
顔の骨のなかで真っ先に骨量が減るのが、骨の穴にあたる目・鼻・口のまわりや先端のあご。骨がもろくて崩れやすいため老化が早く、肌がたるんでしわやほうれい線になります。
若返りホルモンが分泌する「セクシー呼吸」のやり方
【スタンバイ】まっすぐ立つ
胸を上げ、ひざの裏を伸ばすと背筋が伸びます。姿勢を正して行うと骨刺激が全身に伝わり、代謝が上がります。
(1)頭の後ろで手を組み息を吸う
耳の後ろに手のひらの手根骨(しゅこんこつ)を当て、後頭部を包むようにして手を組む。ひじを開いて胸を張り、鼻から大きく息を吸う。酸素をたくさん取り込むことで血流がアップする。
さらに、手を組むことで「てこの原理」が働き、骨に圧がかかりやすくなる。
(2)息を吐きながら頭蓋骨を押す
ひじを閉じながら口から息を吐き、頭蓋骨をはさむように押す。息を吐き切ったら(1)(2)を2回繰り返す。気持ちいいと感じる強さで行うと自律神経が整い、効果が出やすくなる。
縫合部への刺激で「オステオカルシン」が分泌
「オステオカルシン」は、骨を作る骨芽(こつが)細胞から分泌される神経伝達物質。骨や脳、内臓の細胞を活性化させ、免疫力や抗酸化作用も高めます。
「血管や神経が多く集まる頭蓋骨の縫合部に圧をかけると、通常より早くオステオカルシンが分泌されるので、より体に変化が出やすいです」(山本慎吾さん)
「セクシー呼吸」で全身キレイに
「セクシー呼吸」で骨を活性化させると、美容や健康にうれしいたくさんあらわれます!
代謝が上がってヤセる
頭蓋骨の刺激が筋膜や骨膜(こつまく)に伝わり、全身の代謝を上げてヤセやすくなります。脂肪の燃焼や老廃物の排出も進み、ペタ腹に。
顔が引き締まって小顔になる
骨が活性化すると皮膚の血行も良くなり、肌質が向上。耳の後ろの神経やリンパも刺激されるので、老廃物が流れて顔が引き締まります。
新しい骨が早くできる
日々古い細胞を壊し、新しく生まれ変わる骨。オステオカルシンは再生スピードを高めるので骨量や骨質が向上。体の芯から丈夫になります。
体と心の不調もスッキリ!
脳機能向上で集中力がアップ
オステオカルシンが脳細胞に働きかけ、記憶力や認知機能が向上。集中力ややる気も高まります。
自律神経が整い痛みが改善
耳の後ろの三叉(さんさ)神経や迷走神経が刺激され、副交感神経が優位になり脳がリラックス。興奮が鎮まり、頭痛や肩コリが改善。疲れも取れやすくなります。
全身の骨格が整い内臓の不調が改善
筋膜や骨膜は全身でつながっています。正しい姿勢で行うと骨格が整い、内臓の位置が正常に。内臓機能が活性化し、不調改善に働きかけます。
撮影/神尾典行 モデル/中世古麻衣 イラスト/イトガマユミ
(からだにいいこと2022年10月号より)
[ 監修者 ]