更年期の不調をスルー! 助産師考案の「美しい子宮エクサ」
更年期の症状の重さには大きな個人差があるもの。ベテラン助産師の南部洋子さんによると、その差は「子宮の健康状態」にあるそう。「子宮エクササイズ」を習慣にして、更年期前後をイキイキと過ごしましょう!
目次
衰えた子宮も簡単「子宮エクサ」で若々しく!
加齢とともに、子宮の力も衰えていきます。そこに体の冷えや子宮に負担がかかる生活習慣が続くと、むくみや生理痛が重くなるほか、子宮が下がる骨盤臓器脱や、尿もれなどの更年期の不調が起こりやすくなります。
いっぽう、子宮が若々しく健康であれば、婦人科系の病気にかかりにくく、子宮とつながる卵巣の健康もキープ。女性ホルモンの急激な減少が抑えられ、更年期症状も軽くなることに。
そこで子宮衰え度をチェックして、美しい子宮エクサをスタートしましょう!
あなたは大丈夫? 更年期を重くする子宮衰え度チェック
◻︎生理痛やPMS(生理前の不快感)がひどい
◻︎髪や肌がカサついている
◻︎冷たいものをよく食べる
◻︎運動をしていない
◻︎姿勢が悪いと言われている
一つでもあてはまれば、更年期の不調が重くなる可能性が! チェックがなかったあなたも、美しい子宮に導くエクサをぜひ習慣に。将来に備えておけば安心ですよ。
美しい子宮をつくる3つのポイント
Point 1 仙腸関節をやわらかくする
仙腸関節とは、骨盤の「仙骨」と「腸骨」をつなぐ関節。歩く、座るなどの重要な動きを支えます。
ここがズレて固まると骨盤がゆがみ、子宮を圧迫。エクサで仙腸関節をやわかくして、子宮の健康を守りましょう。
Point 2 骨盤底筋を締める
骨盤底筋は、子宮を下から支えている筋肉群。衰えてゆるむと、子宮もたるみます。骨盤底筋を鍛えて引き締めると、子宮が骨盤内の正しい位置に保たれ健全な状態に。
Point 3 子宮をあたためる
健康で血行がいい子宮は、つややかなピンク色。逆に血行不良の子宮は、くすんだオレンジ色に。
イキイキとしたピンク色を保つイメージでお腹周りを温めることや、良い生活習慣を送ることが更年期や婦人科系の不調、病気の予防になります。3つのポイントを押さえた超かんたんエクサ&マッサージで、若く美しい子宮が育まれます。
快適な40代、50代を過ごすために、更年期前から習慣にしましょう。
超簡単! 子宮エクサとマッサージ方法
仙腸関節をやわらかくする10秒腰ふりエクサ
子宮の圧迫につながる骨盤のゆがみを取るのに、最も効果があるのが「仙腸関節」をほぐすエクサ。骨盤は日中の姿勢が影響してゆがむため、毎晩寝る前に行ってゆがみのリセットを。
1 脚を肩幅に開いて立つ
背骨をまっすぐにし、脚を肩幅に開いて立つ。両手は軽く腰にあてて。
2 腰を前方斜め45度に突き出す
ウエスト下の出っ張っている骨(腸骨)を前方斜め45度に突き出す。上半身は動かさないのがコツ。右、左と交互に腰を突き出すごとに1カウントずつ数えて、10カウント。
3 腰をゆっくりと大きく回す
体の軸がぶれないようにして、腰をゆっくり大きく回す。フラダンサーが腰だけを動かしているイージで、楽しみながら行って。右回り、左回りを5回ずつ。
骨盤底筋締めに!歯磨きをしながら肛門締め
子宮を支えている骨盤底筋を鍛えるには、膣・尿道・肛門周辺をキュッと締めること。歯磨きをしながら、電車で立っている時など、気がついた時にやるうちに、筋肉がしっかりと締まってきます。
【かかとを上下しながら肛門キュッ!】
歯磨きをする時に、つま先立ちをする。この状態で肛門をキュッと締めながら5秒。次に肛門をパッと開いて、かかとを床につける。この動作を歯磨きしている間に3~5回くり返して。
子宮をあたためる足裏ぐりぐりマッサージ
いつもあったか~い健康な子宮を作るには、血行をよくすること。足裏には生殖器を元気にするツボがあるうえ、ここのリンパを流すと全身のリンパや血流がアップします。
【足裏をもみ、生殖器のツボを押す】
両手の指で足裏全体をよくもみほぐす。さらに、リンパが集まる人差し指、中指、薬指のつけ根をぐりぐり強めに押す。最後に生殖器のツボがあるかかと部分を強めに押し、子宮を刺激。超かんたんなのに、効き目はベテラン助産師さんのおすみつき。「子宮エクサ」で美しく健康な子宮を目指しましょう。
イラスト/ササキサキコ
(からだにいいこと2014年4月号より)
日本ではなじみの少ない「膣トレーニング」。 女性ホルモンのカギは膣にあるとして、フランスでは“女性に必要不可欠なこと”として導入されています。骨盤底筋に働く3つの膣とレーニングで、健やかな“女”を保ちましょう!