【暮らし】東洋医学で猛暑を乗り切ろう!夏バテの原因と対策
夏の暑さで「だるい」「食欲がない」「熱っぽい」といった夏バテの症状が出たことがある方は多いのではないでしょうか。今回は、夏バテの原因と東洋医学に基づいた対策をご紹介します。
東洋医学とは?
聞いたことはあるけれど、東洋医学とはどんなものを言うのだろう、と思ったことはありませんか?
東洋医学とは、個人の体質や季節を考慮して自然治癒力を高め、病気や症状の改善を目指す医学です。そのため「病人をみる東洋医学」と言われることもあるようです。
東洋医学を活用して自然治癒力を高められれば、夏バテだけでなく、その他の病気にもかかりにくい身体になれるかもしれませんね。
ちなみに体調が悪くて病院に行き、薬や手術で身体の悪い部分を直接治療するのは西洋医学にあたります。
夏バテの原因と東洋医学に基づいた夏バテ対策
ここでは、ご自宅で始められる東洋医学に基づいた夏バテ対策をご紹介します。
その前に、そもそも夏バテはどのようにして起こるのかご存じですか?
夏バテが起こる原因は?
夏バテとは、室内と外気の温度差による自律神経の乱れ、さらに多量の発汗により脱水症状・ミネラル不足、食欲不振から引き起こされる栄養不足などが原因で引き起こされる体調不良です。
温度差で夏バテが起きるなら「冷房の温度に注意すればいいじゃないか」と思われるかもしれません。
自宅ならそれも可能ですが、会社やお店ではなかなか温度調節は難しいもの。
そのため、自分自身でできる対策を知っておくと、夏バテを最低限に抑えられる可能性があります。
東洋医学に基づいた夏バテ対策3選
東洋医学に基づいた、簡単な夏バテ対策を3つご紹介します。
- 食事
- ツボ押し
- 漢方薬
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.食事
「食べたものから身体は作られる」と言われますが、東洋医学では食事は食材をバランスよく摂ることが重要とされています。
特に夏バテ対策におすすめな食材は、こちら。
食材名 | 効果 |
きゅうり・トマト | 身体を冷やし、暑さで失われた水分を補う |
ナス・ゴーヤ | 身体の熱を取り除き、消化を助ける |
緑豆 | 解毒作用があり、身体に溜まった熱を冷やす |
うなぎ | たんぱく質やビタミン・ミネラルをバランスよく含む、夏バテの救世主 |
暑いからといって、冷たいものやのど越しのよい麺類ばかり口にしていると、胃液が薄まり、食欲が落ちる原因にもなります。
そのため、バランスよく食事をすることが夏バテ対策の第一歩です。
2.ツボ押し
東洋医学では、ツボ押しにより身体のエネルギーを整えることが大切だと言われています。
夏バテ対策に効果的なツボは、こちら。
ツボ | 場所 | 効果 |
合谷(ごうこく) | 手の甲の親指と人差し指の骨の間 | 全身の疲労回復 |
湧泉(ゆうせん) | 足の裏の真ん中よりやや上 | 全身の血行がよくなり、疲労回復 |
足三里(あしさんり) | 膝の下の外側 | 胃腸を整え、消化不良を改善 |
ツボ押しのポイントは、指の腹を使い、痛気持ちいいくらいの力で1回3秒x5回を目安に行うことです。
3.漢方薬
漢方的な考え方では「夏バテ=胃腸の弱り」の関連症状だと考えられています。
そのため、生活の中に取り入れて、上手に活用するのがおすすめです。
名称 | 症状 | 効果 |
補中益気湯(ほちゅうえっきとう) | 身体がだるく、やる気が出ない | 疲労感や食欲不振、体力低下に効果的 |
清暑益気湯(せいしょえっきとう) | 暑さによる体調不良 | 身体を冷やし、暑さで消耗したエネルギーを補う |
六君子湯(りっくんしとう) | 消化不良・食欲不振 | 胃腸の働きの回復 |
人参養栄湯(にんじんようえいとう) | 身体がだるく、疲れやすく、食欲不振 | 身体を温め、胃腸の働きを高める |
漢方薬は個人の体質や症状に合わせて選ぶ必要があり、さらに他の薬と併用する場合は要注意。
夏バテ対策に漢方薬を取り入れる際は、まず専門の漢方医や薬剤師に相談し、より効果的に活用しましょう。
今回は東洋医学に基づいた夏バテ対策をご紹介しました。食事やツボ押し、漢方薬を日常に取り入れ、猛暑に負けず、健康的な秋を迎えましょう。
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第2期からことWebライター/shimoda.s(@shimoda_s_work)
*この記事は読者自身の感想をもとに作成しています。