指先にささくれ(さかむけ)ができる原因は?対処法や予防法を知ろう
指先にささくれ(さかむけ)ができる原因はさまざまです。この記事では、ささくれの対処法や予防法について詳しく紹介します。ささくれを改善したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
指先のささくれ(さかむけ)とは?
ささくれとは、乾燥が進み、爪の根元の角質がめくれ上がる状態です。水仕事が多い方は、特にできやすいでしょう。
衣服に引っかかったり、デリケートな素材に触れたりすると痛みを感じることがあります。ささくれによってストッキングが破けてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
ささくれは痛みや不快感を引き起こすため、適切なケアが必要です。ケアを怠ると、傷が深くなり、痛みが強くなるでしょう。
また、症状が繰り返し起こりやすく、一度治っても再びささくれができてしまうこともあります。
ささくれは指だけでなく爪にも生じる!症状を紹介
ささくれは指だけでなく、爪にも生じることがあります。爪のささくれは乾燥が原因で、爪のキューティクル(甘皮)が剥がれることで生じます。
この部分の適切なケアを怠ると、ささくれができるでしょう。爪のささくれが生じると、爪に縦ジワや横ジワなどができることがあります。
適切なネイルケアを行うことで、爪のささくれや指のささくれを予防することができます。また、爪の様子にも注意を払い、健康な爪を保つことが重要です。
ささくれの原因は乾燥?考えられる原因は主に5つ
ここでは、ささくれの原因を5つ紹介します。ささくれを改善するために、まずは原因を探り、取り除くことが大切です。自身のささくれの原因は何か、ぜひチェックしてみてください。
①指先の乾燥
主な原因は乾燥です。特に、秋から冬の季節に気温が低下し、空気が乾燥することで、ささくれは発生しやすくなります。
指先の皮膚が乾燥すると、水分が失われて皮膚がめくれ上がり、ささくれが生じます。手洗いやアルコール消毒などの行動も、手指の乾燥を招くでしょう。
頻繁に手洗いやアルコール消毒を行うと、皮膚の水分や油分が減少し、さらにささくれが発生しやすくなります。冬の寒さや乾燥した空気によって、指先の皮膚は乾燥しささくれが生じるので、適切な保湿や手のケアが重要です。
②洗剤や水仕事による刺激
ささくれの原因は乾燥だけではありません。洗剤や水仕事による刺激も大きな要因です。家事や仕事、手洗いなどで水や洗剤を使うと、手指に刺激が加わり、皮膚がめくれ、爪のキューティクルが剥がれます。
洗剤を使った水仕事は、手指の皮脂を落とし、ささくれができます。また、畑仕事や土いじりが趣味の方もささくれができやすいでしょう。
特に冬場はお湯を使用する方が増えるため、皮膚の水分が奪われ、さらにささくれが生じやすくなります。
手に付いた水が蒸発するときに、皮膚の水分も一緒に奪われてしまうので、食器洗いや掃除など水が多く関わる作業では、手指の乾燥に気をつけましょう。
③栄養不足
ささくれの原因は、栄養不足も関与しています。指や爪の健康にはタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要ですが、これらが不足するとささくれができるでしょう。
栄養の偏りや不足は指先の皮膚に十分な栄養を供給できず、潤いを失ってささくれが生じやすくなります。また、一度できてしまったささくれも治りにくくなってしまうでしょう。ささくれを予防するためにも、栄養バランスの良い食事を取ることが大切です。
④ネイルリムーバーなどによる刺激
ささくれの原因は、ネイルリムーバーなどの化学物質による刺激も考えられます。特に、マニキュアやジェルネイルをしている人は、ネイルリムーバーに含まれるアセトンによってささくれができる可能性があるでしょう。
アセトンは油分を溶かし、水分を奪う性質があり、指先の皮膚を乾燥させて肌荒れを引き起こします。
さらに、甘皮を自己処理している場合、皮膚組織がむき出しになり、ネイルリムーバーが付着するとさらに刺激を受けてささくれが生じやすくなるでしょう。適切なネイルリムーバーなどの使用が重要です。
⑤指先の血行不良
ささくれの原因は、指先の血行不良も考えられます。血行不良が起こると、栄養素が指先まで運ばれず、皮膚の潤いが失われてささくれが生じやすくなります。
指先まで栄養が行き届かない状態では、皮膚が乾燥しやすくなるでしょう。そのため、ささくれができやすい人は、ハンドマッサージなどで血行を改善することが有効です。定期的なマッサージで指先の血流を促進させると、ささくれの予防に役立ちます。
ささくれができた際の対処法
ここからは、ささくれができたときの対処方法を見ていきましょう。どんなに気をつけていたとしても、ささくれができてしまうことはあります。さらにささくれを悪化させないためにも、適切な対処方法を知っておくことが大切です。
ささくれ部分をカットする
ささくれができた場合、まずはささくれ部分をカットしましょう。放置すると衣類などに引っかかって深刻な傷につながることがあります。また、カットすることで見た目も気にならなくなるでしょう。
爪切りや眉用のハサミ、キューティクルニッパーを使用して、根元から丁寧にカットしてください。根元からカットしないと、残ったささくれの部分が広がっていく可能性があります。
気になったとしても、引っ張るとさらなるダメージを招くので、避けましょう。
市販の塗り薬で治療をする
ささくれができた際、市販の塗り薬で治療をすることも選択肢のひとつです。
化膿性爪囲炎(かのうせいそういえん)の初期なら、市販薬を利用して改善できる場合もあります。ただし、症状が悪化する場合や疑問がある場合は医師に相談しましょう。
保湿ケアを徹底する
ささくれができた際は、保湿ケアをすることが大切です。手肌の乾燥はささくれを悪化させ、治りを遅らせる可能性があるため、日常的な保湿が必要になります。
乾燥しやすい指先は特に保湿力の高いハンドクリームを選び、セラミドやグリセリン、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものを使用しましょう。
手のマッサージをしながら丁寧にクリームを塗り込むことで、爪周辺のささくれ部分も効果的にケアできます。
また、日中でも手に保湿クリームを塗る習慣を付け、乾燥が気になるときにいつでも保湿できるようにしましょう。手洗いやアルコール消毒は1日に何度も行うため、定期的な保湿ケアがささくれの予防につながります。
ささくれが引っかからないよう絆創膏や手袋でカバーをする
ささくれができた際、絆創膏や手袋でカバーすることも有効です。絆創膏はささくれの引っかかりを防ぎ、広がりを防止します。特に水仕事のときにはゴム手袋の使用がおすすめです。
手袋を装着する前にハンドクリームなどの保湿剤を塗ると、肌が保護され刺激から守られます。ただし、肌と手袋の相性には注意しましょう。また、湿潤療法のできる絆創膏を使う方法も効果的です。
ささくれを予防するには?簡単にできるケア方法を紹介
ここでは、ささくれの予防方法を紹介します。ささくれができないように、日頃からできるケアを取り入れることが大切です。ささくれの予防法が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
乾燥を防ぐために保湿ケアを毎日行う
手肌の乾燥を防ぐために、日々の保湿ケアが重要です。ハンドクリームなどで保湿する他、部屋の空気が乾燥しないよう加湿器を使用することも効果的です。
冷たく乾燥した外気に触れると乾燥しやすくなるため、外出時には手袋を着用して手肌を保護しましょう。
また、水仕事の後や入浴後は保湿クリームを塗る習慣を付けるのもおすすめです。水に濡れた手は乾燥しやすいため、水分をしっかり拭き取り保湿するようにしましょう。
洗い物をする際は手袋を装着する
洗い物をする際は、手を水や洗剤から守るためにゴム手袋を利用しましょう。これにより、手の潤いが保たれ、ささくれが予防できます。
ただし、長時間の使用でかゆみなどの肌トラブルが起きることもあります。コットン素材のインナー手袋を使用するか、天然ゴムが含まれていない手袋を選択しましょう。また、手袋を着用して洗い物をすれば、手の冷えを予防できます。
何らかの理由でゴム手袋が利用できない方は、温度に気をつけましょう。33~35℃の温度にして、手の乾燥を防ぐのがおすすめです。
手が濡れたらしっかりと水分を拭き取る
手が濡れたら、すみやかに水分を拭き取ることが重要です。湿った状態を放置すると、皮膚の水分が蒸発し、乾燥でささくれができます。
外出時には、ハンカチやミニタオルを持ち歩くと役に立ちます。しかし、使用したハンカチを、乾燥させないまま連続使用するのは避けましょう。
湿ったハンカチでは手の水分をしっかり吸収できないため、乾いたものを使うことが大切です。さらに、ミニタオルは吸水性が高いため、手の水分を効果的に拭き取ることができます。手を拭く際は、力を入れたりこすったりせず、やさしく押さえるように心がけましょう。
ネイルアイテムは低刺激のものを選ぶ
ネイルアイテムを選ぶ際は、低刺激のものを選ぶことが重要です。ネイルケア用品に含まれる成分は、肌に合わないことがあります。
個人差があるため、自分に合った成分かどうかを確認するのがおすすめです。特に、ネイルリムーバーに含まれる「アセトン」は気をつけましょう。
アセトンはマニキュアやジェルネイルを素早くオフできるというメリットがありますが、肌に触れると乾燥を引き起こす可能性があります。
アセトンフリーのリムーバーを選ぶか、プロのネイリストに施術してもらうのが良いでしょう。自分で行う場合は時間をかけないことが大切です。
水分を積極的に摂取する
ささくれを予防するためには、水分を積極的に摂取することも重要です。体の内側から水分を補給することで、肌の潤いは保てます。
水分補給は体の外側からのケアと同様に重要であり、両方のアプローチを組み合わせることで、ささくれを防げます。毎日の水分摂取を意識し、適切な量の水を飲むことで、肌の健康を維持しましょう。
ビタミンが含まれた食べ物を積極的に摂取する
ささくれを予防するためには、ビタミンが含まれた食べ物を積極的にとりましょう。
肌の健康を保つためには、バランスの取れた栄養摂取が不可欠です。タンパク質だけを意識するのではなく、ビタミンも積極的に摂取しましょう。特に、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどは健康な肌を保つ上で重要な役割を果たします。
これらのビタミンは、うなぎ、にんじん、卵黄、ほうれん草、小松菜、レバー、牛乳、のり、わかめ、干ししいたけ、納豆、いちご、キウイ、ブロッコリー、菜の花、じゃがいも、アーモンド、ヘーゼルナッツ、アボカド、綿実油(めんじつゆ)、ひまわり油などの食品に豊富に含まれています。
まとめ
乾燥や摩擦、皮膚のダメージなどがささくれの原因となりますが、適切な保湿や手袋の着用、栄養バランスの良い食事などの対策を行うことで予防できます。
ささくれを改善したい方は、日頃から指先のケアを意識し、健康な指先を保ちましょう。この記事を参考に、潤いのあるきれいな指先を目指してみてはいかがでしょうか。