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地域医療をがっちり支える“駆け込み寺”|ホームドクター(1)

普段なかなか知ることができない医師の素顔に迫る連載がスタート。第1回は、2人の子育てをしながら地域医療の第一線で活躍する、整形外科医の井上留美子先生です。

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「からだにいいことホームドクター」とは?
「この健康法は自分に合っているのかな」「どうしてこんな不調が起きるんだろう」など、自分ではわからないけれど病院に行くほどではない“セルフケア以上、診療未満”のお悩みを、各科の名医と一緒に解決していく、健康応援プロジェクトです。

父の急逝で決まった整形外科医への道

井上先生
井上留美子先生

井上留美子先生が医師になられたきっかけは?

井上先生 もともとは英語が好きで、字幕翻訳家の戸田奈津子さんに憧れていたんですが、脳外科に興味があって医大に進みました。そうしたら大学6年のとき、父が急逝しまして。祖父から続く整形外科医院を私が継ぐことになったのです。

整形外科は女医さんが少ない印象です

井上先生 少ないですね。そのせいか、地域で診療を行っていると、特に女性に頼りにされるのを感じます。たとえば小さい子どもがケガをすると、お母さんはお風呂に入れるのが大変でしょう。だから外せるギプスにしてあげて喜ばれたり。また、不定愁訴のある方が外来にいらしたときは、「そうだよね、つらいよね」と話を聞くだけで、満足して帰られます。

いろいろな方が来院されるのですね

井上先生 婦人科系の疾患が不安なときに、「婦人科にいきなり行くのはイヤだけど、痛みのことだからまずは井上先生に聞いてみよう」という患者さんもいます。

その先は別の医師に紹介されるわけですよね?

井上先生 そうです。地域の先生であっても、大学病院の先生であっても、私が「本当に信頼できる」と思う先生にご紹介するようにしています。さらに患者さんのキャラクターを踏まえて、合いそうなドクターを選ぶように心掛けているんです。治すには相性も大切ですからね。

30代後半のつらい時期を経て「よく笑うこと」が健康の秘訣に

ヨガ

先生は今年50歳を迎えられるそうですが、お肌もツヤツヤ。健康の秘訣はなんですか?

井上先生 よく笑うことです。私は医院を継ぎ、子ども2人を出産して、30代後半が一番精神的にもつらかったんです。「やりたいことがあったのに、医院を継がされた」という気持ちもどこかにありました。原因不明の痛みも出てきたときに、「これは病気ではない」と思って、近所にできたヨガのクラスに行ってみたところ、痛みが軽くなった。「今、この瞬間」を大切にするヨガの考え方で精神的にも楽になりました。ちょうどそのころ、卵巣がんの疑いで手術もしました。結局、卵巣腫瘍だったんですが、「人間、いきなり死ぬこともあるんだ」と思ったら、明日死んでもいいように笑って生きようと、考えが変わりました。

30代〜50代の読者へのメッセージをお願いします

井上先生 自分を大切にしてください。社会的な立場、家族との関係などいろいろな変化があると思いますが、自分を大切にすることで周囲も幸せになりますから。

ドクターズアドバイス

かかりつけ医選びのコツは「話が噛み合うかどうか」

井上先生 ドクターも人間ですから、相性もあるでしょう。何よりも、真摯に向き合ってくれることが大切です。話をしてみて、話が噛み合うかどうかを確認してみるとよいでしょう。ちょっと面倒な内容になると「しょうがないんじゃないですか」などと取り合ってもらえない場合は、かかりつけ医には向かないと思います。

協力/メディコレ
(からだにいいこと2021年4月号より)

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