1. Top
  2. >暮らす
  3. >家事・生活のコツ
  4. >ぐつぐつ煮れば心も体もポカポカ。やっぱり冬は鍋が食べたい!
冬の鍋

ぐつぐつ煮れば心も体もポカポカ。やっぱり冬は鍋が食べたい!

海鮮鍋、キムチチゲ、モツ鍋にちゃんこ鍋……寒い季節の定番料理といえば、やっぱり鍋ですね。鍋の歴史から日本各地のさまざまな鍋料理、簡単にできるひとり鍋などをご紹介します。

この記事をシェアする

鍋料理はいつから食べられている?

鍋のルーツは古く、土器が発明された縄文時代とされています。

本格的に「鍋料理」が出現したのは鉄器が登場してからですが、これはあくまで煮炊きする道具として。

現代のように鍋を囲んで楽しむ様式になったのは、江戸〜明治時代頃と言われています。

文明開化で牛肉が食べられるようになり、「すきやき」の起源と言われる「牛鍋」が流行したことから、みんなで同じ鍋をつつく、という文化がうまれました。

2022年のトレンド鍋は……!?

トレンド予報(※)なるものから毎年予測される「トレンド鍋」。2022年は昭和、平成レトロブームを受け、「平成リバイバル鍋」が選定されました。

チゲ鍋やモツ鍋、豆乳鍋など、かつてブームになった鍋に今風なアレンジを加えた、レトロなのに新しい鍋が流行るかもしれませんね。

※「ぐるなびデータライブラリ」が提供しているデータサービスのひとつ

いろいろ食べたい! 全国の鍋

北から南まで美味しいものがたくさんの日本。まだまだ食べたことのない鍋がいっぱいあります。

現地に行けなくても、郷土料理店に行ったり、お取り寄せをしたりして、変わり種から定番まで、様々な鍋料理を食べてみたいですね。

〈北海道/三瓶汁〉
基本はニシンのぬか漬けや塩鮭と野菜を煮たもの。今は塩味だけでなく味噌味や酒粕入りなどバラエティに富んでいる三瓶汁もあります。

〈青森/せんべい汁〉
鶏出汁のスープに、名物の南部せんべいを入れたもので、近年親しまれている鍋料理です。せんべいは鍋用に作られていて煮込むともちもちとした独特の食感が楽しめます。

せんべい汁

〈秋田/きりたんぽ鍋〉
比内鶏で知られる秋田を代表する鍋。粘りが出るまでついた米を秋田杉の棒に巻き付けて焼いたきりたんぽを、鶏の出汁で煮込みます。

〈山形/芋煮〉
秋に収穫をむかえる里芋を使った郷土料理。毎年9月には大鍋で作る日本一の「芋煮会フェスティバル」が行われ、大盛況です。

芋煮

〈福島/どぶ汁〉
「東のアンコウ西のフグ」と称される高級魚のアンコウと、野菜から出る水分で煮込む鍋。あん肝が溶けて「どぶろく」のようになることから、この名前がつきました。

〈東京/ねぎま鍋〉
江戸時代から伝わる庶民の鍋。当時は捨てられていたというマグロのトロ部分を活用したもので、焼いたネギの香ばしさとマグロの旨味が存分に感じられます。

〈大阪/ハリハリ鍋〉
昆布出汁の汁にくじら肉と水菜を入れた、シンプルながら癖になる美味しさ。水菜の歯応えから「ハリハリ鍋」という名称に。

ハリハリ鍋

〈鳥取/ばばあ鍋〉

通称「ばばあ」と呼ばれる深海魚のタナカゲンゲを使った鍋。見た目はグロテスクですが癖のないタラのような白身魚で近年人気に。

〈石川/治部鍋〉

鴨猟が解禁される11月から2月にかけて楽しめる鴨鍋。鴨肉に粉をまぶして煮るので、つるっとした食感が特徴です。

〈広島/ええじゃん鍋〉

広島の良いところを広めようと近年作られた鍋。牡蠣、広島のブランド牛と豚、地元野菜を味噌味で煮込んだ、いいとこ取りの鍋です。

〈高知、和歌山/クエ鍋〉
幻の高級魚クエをふんだんに使った鍋。皮に近い部分はコラーゲンもたっぷりで旨みもぎっしり。

クエ鍋

ひとり鍋を楽しもう!

みんなでわいわい食べるのも楽しいですが、少量の材料で手軽にできるひとり鍋もおススメです。

残り物や冷蔵庫にあるものを煮込めば簡単ひとり鍋の完成です!

〈餃子のヒラヒラ鍋〉
水、中華出汁、めんつゆを煮立て、冷凍餃子とピーラーで削った大根やズッキーニ、お好みの野菜を入れます。どちらも火はすぐに通るので煮込み時間も短時間でできます。

餃子鍋

〈豆苗エスニック鍋〉
にんにく、生姜をオリーブオイルで炒めて、水、ガラスープ、ナンプラー、お酢、鷹の爪を入れます。煮たったら豆苗を巻いた豚肉を入れ火が通れば完成。パクチー好きな方はたっぷり盛ってどうぞ。オリーブオイルの代わりにココナッツオイルを使うと、さらにエスニック度がアップ。

エスニック鍋

〈豆乳うどん鍋〉
昆布出汁にコンソメ、酒、豆乳を入れ沸騰させないよう弱〜中火にし、豚肉や水菜、冷凍うどんを入れます。冷凍うどんの代わりに春雨を入れるとヘルシーに。味噌、麺つゆ、ラー油などをお好みで足しても。

豆乳鍋

〈丸ごとトマト鍋〉
オリーブオイルでにんにくとベーコンを炒め、トマトジュース、コンソメを入れて煮立てます。ヘタを取り、十字に切り込みを入れたトマトを丸ごと入れ、ブロッコリー、玉ねぎ、きのこ、ウィンナーなどを加えます。火が通ったら、ちぎったモッツァレラチーズを入れて、蓋をして火を止めます。余熱でチーズがとけたら完成です。ご飯を入れてリゾットにしても美味しいですよ。

トマト鍋

余った薬味の上手な使い道

鍋用に買った柚子胡椒などの薬味が、冬の間に使いきれず、いつまでも冷蔵庫に……なんてことにならないよう、美味しく使い切りましょう。

薬味

〈柚子胡椒〉

  • マヨネーズと混ぜてはんぺんに塗り、オーブントースターで焼けば簡単おつまみに。
  • バターと混ぜてエリンギやきのこを炒め、パセリをふればおしゃれな前菜に。
  • 唐揚げ用の鶏肉を漬け込む時に少量入れると、一味違った唐揚げに。
  • 手作り餃子のタネに混ぜると大人も満足な味わいに。
  • ポン酢、オリーブオイルとよく混ぜてドレッシングに。
はんべん
はんぺんの柚子マヨのせ。おつまみに最適です。

〈もみじおろし〉

  • 鶏のささみを茹でたもの、きゅうりなどと和えておつまみに。
  • ごま油、お酢、醤油と混ぜてドレッシングに。
  • 焼き鳥や焼き魚、和風ハンバーグ、刺身など、ちょっと辛味が欲しい時に。意外といろいろなものにかけて楽しめるので、ぜひお試しください。
ささみの和え物
使い勝手のよいもみじおろし。和え物との相性もバツグン。

冬至に向け、日はどんどん短くなり、寒さもいっそう厳しくなっていきます。ぐつぐつ煮込んだ鍋料理で体の中から温め、寒さに負けない健康な体をつくりましょう。

この記事に興味を持ちましたか?
はいいいえ

この記事をシェアする

こちらの記事も読まれています

編集部オススメ記事

Recommend Article Recommend Article オススメ記事

オススメ記事をもっと見る