正しく知れば怖くない!「更年期ってどういうもの?」
更年期は、誰にでも訪れる人生の通過点。正しい知識を持てば、心身の不調に対して適切な対応を行うことができます。「まだ先」の方も、「真っ最中」の方も、まずは更年期について正しく知ることから始めましょう。
目次
更年期経験者1,014人に聞いたアンケート
まずは更年期経験者に聞いた「更年期を振り返って」というアンケート結果から、みなさんが更年期にどう向き合ったかを見てみましょう。
半数以上が、更年期に関する知識を事前にもっていなかったことが判明。症状が出てからも、「適切な対策を立てられなかった」という声が多くありました。
不調を感じても「年齢だから仕方がない」「忙しいから」とガマンしてしまう人が多く、人知れず悩んだり、苦しんでいる人が多いことがわかります。
「更年期」に起きる「更年期障害」とは?
卵巣から分泌される、女性ホルモン。その分泌量が加齢に伴い低下することで、心身にさまざまな変化や不調が出るのが「更年期」です。
日本人女性では、閉経の平均年齢50歳の前後5年間、45歳~55歳の10年間に自覚する人が多くなります。ただし、症状が出る時期もその内容も、人によってさまざま。「プレ更年期」と言われる30代後半から不調が始まる場合もあります。
具体的な症状は、ほてり、のぼせ、発汗、手足の冷え、倦怠感、肩こり、イライラ、うつ、不眠など多岐にわたります。それが日常生活に支障をきたすほどになると「更年期障害」と言われます。
「理由もなくイライラする」「顔がほてる」、こんな症状を感じたら更年期のサインかもしれません。更年期はいつから始まるのか、症状の見分け方や自分でできる対策と合わせて説明します。
あなたはいくつ思い当たる? 更年期症状セルフチェック
下記は更年期に表れやすい症状です。思い当たる項目にチェックして、点数を合計してみて。
さて、結果診断は?
生活習慣の見直しを。バランスの良い食事や運動習慣が大切
女性ホルモンと自律神経は、密接に関係しています。女性ホルモンの分泌量が低下すると自律神経もみだれ、イライラやうつなどの精神症状を訴える女性も多くなります。
そこで、生活習慣の見直しを。食事で必要な栄養をしっかり摂ることや、運動を習慣づけて自律神経を整えることを心がけて。
また、女性ホルモン値が低くても、気の持ち方で症状が抑えられる面もあるようです。楽しいことを積極的に見つけるのもおすすめです。
これからの豊かな人生のために、心と体に向き合う大切な時期
更年期は、これからまだまだ続く人生をより健康に美しく過ごすための、心と体に向き合う大切な時期。更年期の症状は十人十色です。事前に正しく知ることで、自分の症状にあった対処法を見つけることができ、悪化させずにすみます。そして気軽に相談できる医師を確保しておくと安心ですね。正しく知って備えることで、笑顔で乗り切れますよ!
撮影/清水紘子 イラスト/みやしたゆみ
(からだにいいこと2017年11月号より)
女性の健康課題を解決する「フェムテック」の連載。第2回は、更年期に特化した情報提供、オンライン相談サービスを行うTRULY(トゥルーリー)の二宮未摩子さんを迎え、更年期のフェムテックについて考えました。
[ 監修者 ]