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花が長持ちする基本のコツ|季節の花 活け方レッスン(1)
部屋の片隅に花があるだけで、毎日の暮らしが豊かに感じられるものです。季節の花を手軽に楽しむコツをご紹介する新連載がスタートします。
目次
買ってきた切り花を長持ちさせるには?
家で花を楽しみたいと思っても、「せっかくお花を買ってきてもすぐにしおれてしまう」「水を毎日変えていても長持ちしない」などで、がっかりしてしまうことはありませんか? 実は、花を長持ちさせるのには、ちょっとしたコツがあります。お花の初心者でもすぐできる、簡単に買ってきた切り花を長持ちさせるポイントをぜひ取り入れてみましょう。
コツ(1)毎日水替えをして花瓶を洗う
![毎日水替えをして花瓶を洗う](https://cdn.clipkit.co/tenants/501/item_images/images/000/030/779/medium/c00ac8f3-c414-4a54-a869-0bdc266e28dc.jpg?1604027764)
花瓶に活けた花の水は、毎日替えるのが基本です。その理由は、花瓶の中の水にバクテリアが繁殖すると、花が枯れやすくなるからです。水替えをするときは花瓶も洗って、バクテリアなどの菌や汚れをしっかり落とします。
洗剤はきれいにすすがなくても、少し残っているほうが花は長持ちします(詳しくはコツ4へ)。水替えをするときに、茎もさっと洗ってぬめりを取り、先端を少しカットして断面を新しくすることで、より長持ちします。
コツ(2)水に入れる部分の葉を落とす
![水に入れる部分の葉を落とす](https://cdn.clipkit.co/tenants/501/item_images/images/000/030/780/medium/8d49687c-c1d2-48c8-9acf-c456d7595780.jpg?1604027774)
茎の下のほうにある葉は、活ける前にすべて手や花ばさみで落とし、花瓶の水に葉がつかないように整えます。水の中に葉が浸かっていると、そこからバクテリアが増える原因となるので、注意しましょう。葉が腐ることで起こる、ぬめりやにおいの発生も抑えられます。
コツ(3)茎をななめにカットする
![茎をななめにカットする](https://cdn.clipkit.co/tenants/501/item_images/images/000/030/781/medium/2e23322f-42e0-4156-b6f6-f5ecd1b7a701.jpg?1604027783)
買ってきた切り花はそのまま活けるのではなく、活ける前に茎をななめにカットします。ななめに切ることで茎の断面が広がり、水を吸う面積が増えて、花が生き生きします。
できれば、水を張ったおけやバケツに茎を入れて、水の中でカットするのがベストですが、面倒なときはカットしたらすぐに花瓶に挿し、茎の断面がなるべく空気にふれないようにしましょう。たったこれだけで、いつもの花が長く咲いてくれます。
コツ(4)鮮度保持剤か洗剤を入れる
![鮮度保持剤か洗剤を入れる](https://cdn.clipkit.co/tenants/501/item_images/images/000/030/782/medium/88415a90-0816-481a-89d6-442f77495eab.jpg?1604027793)
花瓶には水を入れるだけでなく、栄養分の補給と、バクテリア防止という2つの効果がある「鮮度保持剤」を入れることで、長持ちさせることができます。生花店で花を買うとついてくる鮮度保持剤を使うのでOKですが、翌日、花瓶の水を替えるときには捨ててしまうので、新しいものを用意して入れてください。
100円ショップの鮮度保持剤 or 食器用洗剤でOK
![100円ショップの鮮度保持剤 or 食器用洗剤でOK](https://cdn.clipkit.co/tenants/501/item_images/images/000/030/783/medium/110ce6d6-530f-4e53-b488-3f58109dde2c.jpg?1604027816)
切り花用の鮮度保持剤は、100円ショップやホームセンターなどで手軽に買うことができます。栄養を加える目的ではありませんが、鮮度保持剤の代わりに台所用洗剤や漂白剤を少しだけ花瓶の水に加えるのも有効。バクテリアを防ぐ効果があります。
花のお手入れは専用ばさみがおすすめ
これまで花を買ってきてもすぐ枯れてしまって長く楽しめなかったという人は、ご紹介した4つのコツをぜひ実践してみてください。コツ(3)などで切り花の手入れをするときは、普通のはさみでは茎の切り口が潰れてしまいます。花を長持ちさせるためにも、100円ショップなどでも売っている専用の「花ばさみ」を用意しましょう。
また、花に元気がなくなってきたときは、さらに余分な葉っぱを落とすようにしたり、コスモスのように1本の茎に複数の花が咲くタイプは、咲き終わった花を早めに処分することで、見た目がきれいになるだけでなく、残っている花に栄養がいき長く楽しむことができます。
今月のお花「バラ・コスモス・ビバーナムコンパクタ」
みなさんにおすすめしたい「今月のお花」はこちら。この時期に手に入りやすい3種の花を使って、秋らしい大人ピンクでアレンジしました。香りのよいバラと、秋を象徴するコスモスに、小さな赤い実のビバーナムコンパクタをアクセントとして加えました。(予算1200円程度)
![バラ・コスモス・ビバーナムコンパクタ](https://cdn.clipkit.co/tenants/501/item_images/images/000/030/784/medium/65b10cec-96e8-4db2-a455-714df4b84d17.jpg?1604027805)
バラ…通年手に入るバラですが、実はバラの旬は春と秋。たくさんの色や種類が出そろう秋のバラは、咲くスピードがゆっくりで、色味がやや深いのが特徴です。
コスモス…9〜10月が旬で、基本的には秋だけ楽しめる花。花首が細く揺らぐのがおしゃれです。花を選ぶときは、花を支えている花首が太くしっかりしたものを選ぶようにします。花の向きをきちんと整えて活けるよりも、上下左右に自由に花が向いているように活けるほうが、自然に生えているイメージに近くなり、センスを感じさせることができます。
ビバーナムコンパクタ(赤い実)…8〜11月が旬で、夏はグリーンの実が、秋になると赤く色づきます。夏から秋にかけては、メインの花に合わせやすい実ものがビバーナムコンバクタ以外にもいろいろと生花店に並びます。ワンポイントとして切り花のアレンジに加えると、ひと味違う印象が楽しめますよ。暮らしを彩る秋の花。長持ちをさせるコツをつかんで、ぜひみなさんも楽しんでみてくださいね!
撮影/安部まゆみ 取材・文/工藤千秋
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花を飾るなら、お店のようにセンスよく飾りたいもの。ほんの少しのコツをつかんで、おしゃれに花を活ける方法を紹介します。
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