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人生に彩りを!色ともっとつながろう

社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。 私たちの目に映る景色から、今回は色とのつながりについて考えてみましょう。

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ジョン・ムーア

この記事の監修:ジョン・ムーアさん

ジョン・ムーア
社会起業家、オーガビッツアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。

生き物によって見え方が異なる「色」

雨上がりにかかる虹。フラワーショップに並ぶ、色とりどりの花たち。私たちの目に映る、色鮮やかな世界。色からもらうエネルギーは、とても大きなものです。私たちは何気なく、様々なシーンで色を選択していますが、それには意味があります。

例えば、サラダビュッフェで、それぞれ好きな野菜を選び、テーブルにお皿を並べたとき、友達と全く違う内容のサラダになった、という経験はありませんか? 紫中心の野菜を選んだあなたは、紫色のポリフェノールが必要だったのかもしれません。友達はどうでしょう? 黄色やオレンジの野菜が中心なら、ビタミンが不足していたのかもしれません。

実は、人類が今のような色覚を持ったのには、食べ物が大きく影響していると言われています。細かい説明は省きますが、私たちの祖先は進化の過程で、体内でビタミンを合成する機能をなくしました。代わりに、ビタミンを食べ物から摂取する必要が出てきました。そこで突然変異したのが目です。

それまでの色覚では、緑に包まれた森で、赤い果実を見分けることは困難でしたが、新たな色覚を持つことで、ビタミン豊富な熟した赤い果実を、簡単に見分けることができるようになったのです。こうして考えると、私たちに見えている色の意味は、とても興味深いものです。

ジョン・ムーア

また、色によって様々な生体反応や心理的作用もあります。例えば、赤い色の服を選ぶか、青い色の服を選ぶか。赤ならばエネルギーと行動力を高め、青ならば心を落ち着かせ、集中力を高めてくれます。

当たり前のように目に映る世界は、同じ地球上でも生き物によって、その見え方は全く異なります。昆虫たちには見えて、ヒトには認識できない色もあります。

私たちに与えられたこの素晴らしい色覚を、あなたは何のために使いますか? 色とりどりの、栄養豊かな食材を選ぶ喜び。美しい景色を楽しむ喜び。色とのつながりを、もっと大切にしていきましょう。

色が与える心理的作用

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ジョンさんからの一言

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ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?

orgabits

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日本で最も多くのアパレルブランドが参加するオーガニックコットン普及プロジェクト。オーガニックコットン100%にこだわらず10%の商品を100倍の人に届けるという「逆転の発想」で現在約100ブランドが参加。一枚の服を通しておしゃれに参加出来る社会貢献活動としても注目されている。

取材・文/坂田奈菜子

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