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中村倫也さん「笑顔でいる秘訣は、自分で自分をほめてあげること」|癒やされタイム

ふわりと包み込むようなまなざしは柔らかくて、少しミステリアス。優しい語り口ながら、ストイックな一面も――。変幻自在の魅力を放つ中村倫也さんの本音に迫ります。

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中村倫也さん

なかむら・ともや
1986年12月24日生まれ。東京都出身。2005年に俳優デビュー。数々の舞台・ドラマ・映画で実績を重ね、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)などの作品で一躍注目の俳優に。現在も作品ごとに多彩な顔を見せる実力派として、活躍の幅を広げている。エッセイ集『THEやんごとなき雑談』(KADOKAWA)が発売中。

笑顔でいる秘訣は、自分で自分をほめてあげること

役ごとに異なる魅力を放ち、実力派俳優としてキャリアを重ねる中村倫也さん。その基盤となっているのは、15年にわたる豊富な舞台経験。9月からは、劇団☆新感線の公演『狐晴明九尾狩』の主役として、陰陽師・安倍晴明役を演じます。

「劇団☆新感線には5年前にも呼んでいただき、愉快で濃密な体験をしました。今回も共演が楽しみな方ばかり。自由に楽しみながら、芝居に励みたいです。僕と対決する、おさむっち(向井 理さん)の『ド悪役』ぶりに、今からワクワクしています」

ストーリーの主軸は、中村さんと向井さんの頭脳戦。息もつかせぬやりとりが歌や踊り、激しいアクションとともに繰り広げられるそう。

「舞台は体力勝負なので、今は体幹トレーニングをしていて、ジムにも通っています。もともと運動が好きなので家でも体を動かしています。なるべく下半身を鍛えるようにし、負荷がかかりにくい体の使い方を覚え、ベストコンディションのまま千秋楽を迎えたいと思います」

そう語る中村さんは、世間のイメージとは異なる意外な一面を垣間見せます。

「僕って、この見た目のせいか、内心やる気満々でも『ゆるい』と思われがち。熱い気持ちや日々の努力が、周囲の人たちから気づかれにくく……昔から、少しギャップを感じています」

と言いつつ、その表情はやはり、ふわりと穏やか。世の中の「努力に気づいてもらえない」人たちが、中村さんのように笑顔でいられる秘訣は、あるのでしょうか?

「自分で『私、がんばってる!』と思うことかな。仕事でも家の中のことでも、努力って報われることのほうが少ないでしょう? だから他人を基準にせず、自分で『ここまでできたらすごい!』とラインを決めて、それができるたびに自分をほめるのが一番。みなさんはきっと毎日、それだけのがんばりをしているはずだから」

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平安の都で展開する伝奇譚 いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』

平安の世、宮廷陰陽師として活躍する安倍晴明(中村倫也)。日の本を危機に陥れる「九尾の妖狐」に体を乗っ取られた賀茂利風(向井 理)との死闘の行方は……。『狐晴明九尾狩』は、9月17日よりTBS赤坂ACTシアター、10月27日よりオリックス劇場にて上演。出演:中村倫也 吉岡里帆/浅利陽介 竜星涼 早乙女友貴/千葉哲也 高田聖子 粟根まこと/向井 理 ほか

『狐晴明九尾狩』公式|劇団新感線

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撮影/イマキイレカオリ 取材・文/林 加愛 スタイリスト/小林 新(UM) ヘアメイク/ Emiy

(からだにいいこと2021年10月号より)

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