カラダと心の健康を支えて自然治癒力を高めるカギはリンパにあり!
全身の健康を支えて自然治癒力を高めるカギは“リンパ”にありました。ダイエットだけではなく、心身の健康や美容にも大きく関わってくるリンパの働きをご紹介します。
目次
あなたのリンパ、詰まっているかも?

下記に当てはまる人は、リンパの流れが滞っているかもしれません。
体温が低い
体温が低い人は血行が悪く、筋肉が硬くなっています。するとリンパがスムーズに流れず、老廃物がたまって冷えやむくみが常態化。平熱が36℃以下の人は体を温めるよう意識して。
体を動かしていない
運動不足で筋肉への刺激が減ると、リンパ管に圧がかからなくなってリンパが滞りやすくなります。筋肉量も減るので体が冷えやすくなり、さらにリンパが流れなくなる悪循環に。
リンパで免疫力アップ!気持ちも明るく前向きに

「老廃物を回収してろ過したり、有害物質をブロックしたりと、リンパは体を守る重要な役目を果たしています」と、薬剤師の加藤雅俊さん。当然、ダイエット以外にも心身の健康に大きく関わっています。「シミや顔のたるみといった肌トラブルも、更年期症状など女性特有の悩みも、実はリンパの滞りに一因があります。リンパはさまざまな不調の予防と改善に関係しているんです」
ダイエット目的で「リンパ流し」を行ったら、結果として免疫力が上がったり心が安定したりと、うれしい効果がたくさんついてくるとか。「自分の健康は自分で守る時代。大事なのは不調を生み出さないように予防することです。リンパの流れが良くなれば、もともと人間に備わっている自然治癒力が活性化して、病気に負けない体と心が作れますよ」
体調不良や肌トラブル…それ全部、リンパが滞っているせいかもしれません
免疫力低下

風邪などの感染症にかかりやすくなる
リンパ節は異物を除去する“関所”のような役目を果たしています。そのため、リンパの流れが悪くなると免疫機能が低下。ウイルスへの抵抗力が弱くなり、病気にかかりやすく。
更年期症状やPMS

ホルモンのバランスが崩れ不調の原因に
鼠径部のリンパ節が滞ると、子宮や卵巣といった生殖器の働きが低下。女性ホルモンのバランスが乱れやすくなり、生理痛や更年期症状など、女性特有の不調の原因になります。
メンタル不調

幸せホルモンが不足し気持ちが不安定に
体がこり固まってリンパが流れないと、老廃物がたまって自律神経が不安定に。すると「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌も低下し、メンタル不調になることも。
シミ・シワ

顔まわりのリンパ停滞が肌トラブルの元に
顔や首のリンパが滞ると、同時に血液の流れも停滞。すると、肌の細胞に必要な酸素や栄養素などが十分に届かなくなり、シミやシワ、たるみなどの原因に。
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リンパが活性化すれば病気や不調を予防

風邪を引いたときに首筋などのリンパ節が腫れるのは、ウイルスと闘っている証拠。リンパ節の中にいるリンパ球やマクロファージが活発に働くようになれば、病気にかかりにくい強い体に。
自律神経のバランスが整い気持ちが前向きに

リンパを流すために筋肉を収縮させたりゆるめたりすることで、自律神経のバランスが整います。特に筋肉量の多い背中を刺激すると「幸せホルモン」が分泌され、気持ちが明るく前向きに。
解毒力と血流アップで若々しい美肌へ

老廃物をしっかり排出できるようになり、肌の新陳代謝が良くなって、顔のたるみやむくみが改善。血流も上がるので肌細胞に栄養が行きわたり、美肌を目指せます。
撮影/神尾典行 モデル/西秋愛菜
(からだにいいこと2021年12月号より)
[ 監修者 ]




















