楽にヤセたいなら、リンパを流す！ 脂肪が燃える「リンパの魔法」
ポッコリお腹や垂れ尻、むくみ脚…それはリンパが滞ってるせい？リンパを流すようにすると、余計な物が排出されて代謝UP、ラクにキレイにヤセられます。 辛い運動も食事のガマンもイヤな人こそ、リンパを流して！
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目次
まずはCheck！ あなたのリンパはしっかり流れてる？
体温が低い
体温が低い人は血行が悪く、筋肉が硬くなっています。するとリンパがスムーズに流れず、老廃物がたまって冷えやむくみが常態化。平熱が36℃以下の人は体を温めるよう意識して。
体を動かしていない
運動不足で筋肉への刺激が減ると、リンパ管に圧がかからなくなってリンパが滞りやすくなります。筋肉量も減るので体が冷えやすくなり、さらにリンパが流れなくなる悪循環に。
筋肉刺激でリンパがドバッ！ 脂肪が燃え続ける体に
「つらい食事制限や運動なしでヤセるには、リンパを流すこと。リンパの流れが良くなれば新陳代謝が活発になって、ヤセやすく太りにくくなります」と話すのは、リンパの働きに詳しい薬剤師の加藤雅俊さん。
「リンパを流すポンプ役となるのが筋肉です。血液は心臓から押し出されて体内を巡り、また心臓に戻っていきます」
しかし、リンパ液は手足の毛細血管から心臓への一方通行なのでは？
「リンパ管にはポンプ機能がないので、まわりの筋肉が圧をかけることでリンパが流す仕組みです。筋肉にちょっとの刺激を加えるだけで、リンパの流れはグッと良くなります」
筋肉が動くと活動代謝がアップして脂肪が燃焼。引き締めたい部位を狙って刺激すれば、リンパがドッと流れて部分ヤセも可能になるそうです。
「リンパが流れれば、むくみやたるみが改善してスリムに。若いころの“いくら食べても太らなかった体”が戻ってきますよ」
リンパってどこにあるの？
リンパ管は血管に沿って無数に張り巡らされています。免疫機能の要になるリンパ節は全身に約800カ所も。
頸部（けいぶ）リンパ節
風邪を引いたときに腫れることが多い。ここが詰まると肩コリや首コリの原因にも。
腋窩（えきか）リンパ節
乳がんの転移がもっとも多いリンパ節。
胸管
心臓近くを通る太いリンパ管。
乳び槽
お腹より下のリンパの要。小腸から吸収された脂肪分を含む、白いリンパ液が集まる。
鼠径（そけい）リンパ節
座る姿勢が続くとここが押しつぶされて巡りが悪く。流せば、むくみや冷えに効果的。
意外と知らないリンパの2つの役割
血管からしみ出たときに余った栄養素や有害物質は、リンパ管に回収されます。リンパ管には小さな穴が開いているので、毛細血管では回収できない大きな異物も回収可能。老廃物やウイルスなどを心臓に送り込まないよう、リンパ節でろ過して栄養素だけを運びます。
リンパ節の中では“最強の白血球”といわれるリンパ球が作られています。リンパ球はウイルスや細菌、腫瘍細胞などと闘って撃退。同じくリンパ節の中にいる白血球の仲間、マクロファージが、こうした有害物質や細胞の残骸を食べて処理することで、体を守ります。
リンパを流すと太らない体質に♪
リンパを流すには筋肉を動かすことが大切。ヤセにくい人は筋肉が硬くなっていることが多いので、軽いストレッチなどでほぐして、リンパを上手に流すようにしましょう。
心臓を起点に体を巡る血液と違い、リンパは手足から心臓までの一方通行。筋肉をポンプ役として体内を移動します。だから筋肉を動かせば、リンパが流れやすくなります。
老廃物がたまりにくくなると新陳代謝が活発になります。筋肉を動かせば消費エネルギーもアップ。効かせたい部分の筋肉を刺激することで部分ヤセも可能に！
ただし、食事を減らすとエネルギー不足となり、代謝が下がって太りやすくなります。一時的に体重は落ちても熱を作り出す筋肉が減ってしまうので、食べる量を戻せばリバウンドします。
筋肉を動かすことで脂肪が燃焼し、老廃物が排出されることでむくみやたるみも改善。体重よりヤセて見えるうえ、代謝がいいので食べても太らない体質に。
ヤセるだけじゃない！ リンパを流すと美肌にも効果的
リンパの流れが改善されると若々しい美肌に！
リンパを良く流すようにすると、老廃物をしっかり排出できるようになり、肌の新陳代謝が上がり、顔のたるみやむくみも改善されます。血流も上がるので肌の細胞に栄養が行きわたり、トラブルを遠ざけて美肌づくりに貢献。
顔や首のリンパが滞ると、同時に血液の流れも悪くなります。すると、肌の細胞に必要な酸素や栄養素などが十分に届かなくなり、シミやシワ、たるみなどの原因になるので気をつけて。
撮影／神尾典行 モデル／西秋愛菜 イラスト／meppelstatt
（からだにいいこと2021年12月号より）
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