
新美容トレンド「成分買い」で肌悩みを解決!若肌が復活【後編】
今、成分買いすべき、肌悩み別の美容成分をズバリご紹介。正しい成分の取り入れ方をマスターすれば、美肌へのモチベーションもアップ!しっとりぷるぷるの若肌に近づけますよ。
目次
肌悩み別・おすすめ美容成分と使い方

今の肌やスキンケアに満足していない人は必見! 専門家のお墨付きの最新の美容成分をピックアップし、シミやシワなど肌悩みに選ぶべき美容成分の特徴と効果的な使い方を解説します。成分重視の化粧品を活用して理想の肌を目指しましょう。

シミ、くすみ【4MSK、ナイアシンアミド、グルタチオン】

「4MSK」は資生堂が開発した美白有効成分で、肌のターンオーバーを整えることでシミを改善、メラニンの排出を促します。抗酸化作用を持つ「ナイアシンアミド」と「グルタチオン」もメラニン産生を抑制し、シミやくすみ、そばかすなどを予防。
敏感肌は肌のバリア機能を向上させるCICA(特に「マデカッソシド」という有用成分)を一緒に使うことで、肌荒れを防ぎながら、肌のトーンアップ、美白ケアができます。
紫外線はシミの原因につながるメラニンの生成を促進してしまうので、日焼け止めや日傘などでUV対策を忘れずに。
ハリ・弾力不足【エクソソーム、アスタキサンチン、PDRN】

「エクソソーム」とは細胞から分泌される物質。中でも「幹細胞エクソソーム」は、幹細胞培養液の中に含まれる情報伝達物質を濃縮したもので、再生効果が期待でき、ハリや弾力不足など年齢肌のケアが可能。最近では植物性や発酵物由来など、さまざまなエクソソームが増えています。
優れた抗酸化力を持つ「アスタキサンチン」。そして、美容医療から火がついた「PDRN」も肌の再生力を高める特徴があります。
これらの成分は朝と夜どちらも使用可。朝は紫外線によるダメージを予防するために、夜はそれでもダメージを受けた細胞を修復するために使用するという、Wアプローチで美肌効果を最大化させます。
シワ【ペプチド、バクチオール、レチノール】

「ペプチド」「バクチオール」「レチノール」はコラーゲンを作り出す「真皮線維芽細胞」を保護・活性化し、ハリや弾力を与えます。「ナイアシンアミド」と併用することで美白とシワ改善の相乗効果も。
「ナイアシンアミド」を併用するときは、水溶性の「ナイアシンアミド」→油溶性の「レチノール」の順に使用するのがポイント。水溶性の成分を浸透させた後、油溶性成分の入った製品でふたをすることで効果を発揮しやすくなります。
どれも肌の再生や修復を促進してくれる成分なので、夜の使用がおすすめ。ただ、「バクチオール」は紫外線に強いため日中にも使うことができます。
毛穴、黒ずみ【アゼライン酸、レチノール、ビタミンC誘導体】

「アゼライン酸」は角質生成を正常化する働きがあり、毛穴の詰まりや黒ずみを改善。「レチノール」と「ビタミンC誘導体」は皮脂抑制や肌のターンオーバーを促し、毛穴を引き締め、なめらかでキメの整った肌に。
これらの成分が入ったクレンジングや洗顔、美容液、クリームなどは、週に2~3回の使用頻度で、夜間使用がおすすめ。睡眠中は肌の新陳代謝が活発になる夜のスキンケアに使うことで効果を最大限に活かせます。
「ビタミンC誘導体」は万能美肌成分で朝夜どちらもOK。
乾燥【エクトイン、ヴィーガンコラーゲン、アミノ酸】

アミノ酸の一種「エクトイン」、植物由来の「ヴィーガンコラーゲン」そして、コラーゲンを構成する成分として欠かせない「アミノ酸」。どの成分も肌の保水力を高め、肌が本来持っているバリア機能を修復・向上させる働きがあります。季節の変わり目や美容施術後などの乾燥肌の対策にも有効。
導入美容液などの水溶性のアイテムを使用した後は、クリームなどの油分でふたをすることが、保湿効果を高めるために大切。
また、蒸しタオルなどで肌を温めると毛穴が開き、成分の浸透を促進します。超音波美顔器も成分を効果的に角質層へ浸透させます。
肌荒れ、ニキビ【CICA、アゼライン酸、グルタチオン】

古くから傷や火傷の治療に使われてきた「CICA」。肌の炎症を鎮める抗炎症作用に長けた成分。ニキビや乾燥により皮膚トラブルを起こした肌に効果が期待できます。
「アゼライン酸」は、抗菌作用があるため、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑え、皮膚の常在菌のバランスを整えます。さらに、赤みなど炎症を抑える作用があり、ニキビ跡の改善にも有効。
美白作用がある「グルタチオン」は、高い保湿力でバリア機能を助け、花粉や紫外線などの外部刺激による肌荒れを防ぎます。
香料やエタノールなど刺激になり得る成分は、敏感肌やニキビ肌の人は使用を避けた方がよいでしょう。
話題の美容成分を今すぐチェック!
・ナイアシンアミド:コラーゲンの生成を促進しシワを改善、メラニン産生を抑制しシミを予防。炎症を抑える働きも。
・4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩):メラニンの生成を抑えてくれる働きがあり、肌のターンオーバーを改善。
・グルタチオン:3つのアミノ酸が結合したペプチドの一種。強力な抗酸化力で活性酸素から肌を守る。くすみケアにも最適。
・エクソソーム:ヒト幹細胞由来のものと植物由来のものがある。細胞を修復させる作用があり、シワやたるみなど、エイジングケアに有効。
・アスタキサンチン:鮭やえびなどに含まれる赤い色素で、強力な抗酸化作用を持つ。慢性炎症を抑制し、肌トラブルを予防。
・PDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド):サケや植物由来などさまざまなDNAの断片から作られる。細胞の修復や再生を促進。コラーゲン生成を活性化し、肌のハリや弾力をアップさせる。
・レチノール:ビタミンAの一種で、コラーゲンの産生を促す。加齢や紫外線によるシワやたるみ改善に効果的。ただ、刺激も出やすいので要注意。
・バクチオール:レチノールと似たシワ改善効果が期待できる植物由来の成分。低刺激で肌への負担が少なく、日中に使用可能。
・ビタミンC誘導体:高い抗酸化力でシミ予防のほか、保湿や整肌作用で肌トラブルを防止。毛穴ケア効果で透明感アップ。
・アゼライン酸:余分な角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進。過剰な皮脂の分泌の抑制や、抗炎症作用・抗菌作用を持っている。
・エクトイン:自然由来のアミノ酸誘導体成分。優れた保湿機能や修復作用で、紫外線から肌を守る。季節の変わり目や敏感肌の人も使いやすい。
・ヴィーガンコラーゲン:大豆などの植物由来のヴィーガンコラーゲンは、肌のハリを回復させ、エイジングケアに効果的。アレルギーのリスクが少ないのも魅力。
・アミノ酸:肌の天然保湿因子(NMF)の主成分。肌の水分保持力を高め、乾燥を予防。肌の弾力やハリを保つ働きも。
・ペプチド:複数のアミノ酸が結合したもの。うるおいを保ち、乾燥によるシワを改善。肌の表面をなめらかに整え、つるんとした若々しい印象に導く。
・CICA(ツボクサエキス):セリ科の植物「ツボクサ」の葉や茎から抽出されるエキス。肌の鎮静、保湿、修復の効果で肌荒れや赤みのケアに◎。
夏本番に向けて!美肌になるためのスキンケア術

同じ化粧品の長期使用による“肌惰性”。“肌惰性”とは、肌の状態を意識せずに習慣や流れのままスキンケアを繰り返すこと。気持ちがマンネリ化し、美容に対するモチベーションが低下してしまいがち。肌悩みが深刻化する可能性もあります。
美容液1本だけ、成分買いをしてみるなど、小さな変化でマンネリ化から脱却。年に1~2回のリニューアルをしてみて、今の自分の肌のベストな成分を探してみるのも良いと思います。
「ビタミンCで毛穴ケア中」「CICAで肌荒れ予防中」と意識することで自分の肌と向き合う時間が増えると、心にも影響し、自己肯定感を高めることにも。“成分を知る”ことが自信になります。
「夏こそが年間を通して美肌のための最も重要な時期。紫外線対策に加え、ビタミンCの摂取や十分な水分補給、夜の丁寧なスキンケアが秋以降の肌状態を左右します。成分買いで、美容をアップデートして、健康的で若々しい肌を手に入れましょう!」(竹岡さん)
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