肌のゆらぎを乗り越える「きれいになるフェムケア」|私のためのフェムケア(3)
年齢とともに変化する肌の状態は、女性ホルモンのゆらぎとも深く関係しています。過不足のないケアで、不調やトラブルに負けない美しい肌をキープしましょう!
目次
ゆらぎ肌のケアは“減らす”のが鉄則!
女性ホルモンの変動とともに、肌の状態もゆらぎやすいのが更年期。心も不安定になり、自身の変化に落ち込みやすいときでもあります。
「あれもこれも……と、さまざまな美容法に手を出したくなる気持ちはわかります。でも、スキンケアの工数は最低限に減らすのが、かえってゆらぎ肌を整える近道です」と、皮膚科医の関東裕美さん。肌を守るために必要なことは、洗浄・保湿と遮光の3つだと言います。
まずは適切な洗浄をして、しみない製品で保湿すること。
「年齢を問わず、洗顔しすぎは禁物。潤わせて守るためにも、必要な皮脂まで落としてはいけません。ただし皮脂が増えすぎる生理前は、さっぱりする洗顔料を使うとニキビを防げます」
そして日焼け止めやメイクは、紫外線から肌を守るものと心得て。
「メイクが苦手な人も日焼け止めだけは塗っておくと、シミやシワを防ぐことができますよ」
その症状はゆらぎ肌のサインかも!?
加齢とともに感じやすくなる肌の変化や不調。ケアを見直すと、肌の状態はぐっと良くなります。
目元・口元の乾燥
目元・口元の違和感は、洗いすぎが原因かも。洗顔料の使用頻度を減らし、様子を見てみて。
シミ・シワ
肌のダメージが蓄積する40~50代。肌がくすみ、シミ・シワが目立ちやすくなります。
ニキビ
生理前は女性ホルモンが低下し皮脂が増加。この時期は、丁寧な洗顔がニキビ予防に。
コスメがしみる
肌のバリア機能が低下することで、以前から使っていた化粧品がしみると感じる人も。
女性の肌は年齢とともに変化する
肌に起きやすいトラブルは、年齢を重ねるとともに変わっていきます。時期によっては心もゆらぎ、肌の変化に対して落ち込みやすくなることも。ですが、そのトラブルは永遠に続くものではないと覚えておいて。
30代:バリア機能が活発、生理前にはトラブルも
多少ダメージを受けても、修復機能がきちんと働く時期。ただし生理前にはニキビができるなど、肌トラブルが起きやすくなります。
40~50代:皮脂分泌力が低下。スキンケアの見直しを
加齢とともに、分泌される皮脂の量が減少。若いころから使い続けている化粧品やスキンケア方法は、そろそろ見直すべき時期です。
さらに、更年期は女性ホルモンが低下する一方、メラニン細胞を刺激するホルモンの分泌が増加。肌が黒ずみ、シミができやすくなります。
60代~:大きなゆらぎは起きず、安定した肌質に
女性ホルモンの変動がなくなり、体調やメンタルが安定する時期。肌も同様で、大きなゆらぎは起こりにくくなります。
「整えるスキンケア」でゆらぎを解消
肌の調子が悪いと感じたら、まずは普段のスキンケアを見直しましょう。
このとき、悩みに応じた美容液を増やすより、使うものを最低限まで減らすのが基本。まずは洗いすぎを控え、使い慣れた保湿剤だけにして。
40代後半からは乾燥肌向け商品を
「オイリー肌用」「乾燥肌用」と分かれているアイテムが増えてきています。加齢で皮脂が減った肌は乾きやすいので、迷ったら乾燥肌用のものを選びましょう。
違和感がある日は“湯洗い”のみに
肌の調子が悪いと感じるときは、メイクを落としたらお湯洗いだけで十分。すっきりしないときは洗顔料を使ってもOKですが、肌をこすらないよう注意。
生理前はさっぱりした化粧水を選ぶ
生理周期に合わせて肌の調子は変わります。オイリーになりやすい生理前は、ニキビ肌用のさっぱりした化粧水を使うと、肌トラブルの予防につながります。
日本メーカーの商品でそろえると安心
日本の製薬会社や大手化粧品企業の商品は安全性が高く、日本人の肌に寄り添い開発されています。スキンケアとベースメイクは、同じラインでそろえるのが◎。
「守るメイク」で心まで明るく!
メイクは見た目を彩るだけでなく、肌を守る存在でもあります。クレンジングと洗顔にだけ気を配ったら、自分の好きな色やアイテムを楽しんで!
室内で過ごす日も日焼け止めはマスト
窓からも紫外線は入るので、毎日の日焼け止めは必須。紫外線吸収剤不使用のノンケミカルタイプがおすすめです。
クレンジングは「浮かす」ものがベター
こすって落とすクレンジングは肌に負担を与えます。最近増えてきた「浮かす」タイプのものを選べば、刺激は最小限に。
ポイントメイクで気持ちも晴れやかに
目元や唇に色を使えば、気持ちも華やかに。目や口の周りは乾燥しやすいので、落としたあとはワセリンで保湿を。
誌面では、さらに女性に寄り添う情報を紹介!
雑誌『からだにいいこと』では、「フェムテック」にまつわる連載を掲載。誌面でも、みなさまに役立つ情報をお届けします。
2024年10月号誌面でも、関東さんのインタビュー記事をお読みいただくことができます。ぜひご覧ください!
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イラスト/桃色ポワソン
[ 監修者 ]