【食】知れば知るほどいいこといっぱい。今こそ国産の米油を!
みなさまは毎日どのような食用油をお使いですか。健康に良いとされるオリーブオイルや亜麻仁油、エゴマ油などはすでに広く知られていると思いますが、今回は 最近注目され始めた米油について お伝えしたいと思います。
米油は使わないともったいない!
私は20年以上前から、主にオーガニックのエクストラバージンオリーブオイルと低温圧搾のごま油、亜麻仁油しか使わない食生活を続けてきました。
ところが半年ほど前から、私のキッチンには米油が仲間入り。今ではメインの油として大活躍しています!
米油との出会いは昨年の夏。米油の魅力を紹介するイベントで米油の素晴らしさに触れて以来、オリーブオイルではなく米油を購入するようになりました。
米油の存在は知ってはいたものの、まったく意識することがなかったのですが、その成分や健康・美容効果を知れば知るほど「使わないのはもったいない!」という気持ちが高まり、多くの人々に知って頂きたいと思うようになりました。
米油の効果はいろいろ
米油とは、新鮮な米ぬかから作られる油です。その原料となる米ぬかは、玄米からわずか8%しかとれないお米の副産物。なんと玄米100kgから、わずか1kgしか摂ることができない本当に貴重な油なのです! 江戸時代から美と健康のシンボルであった米ぬかから作られる米油。
ここからはそのメリットについて、見ていくことにしましょう。
健康面でのメリット
最大の特徴は、天然の栄養成分がたっぷりで、健康に有益な成分が凝縮されている点。
どの油よりもビタミンEとトコトリエノール(スーパービタミンE)を豊富に含み、さらに米油特有の栄養成分γ-オリザノールも加わることで強力な抗酸化作用を持っています。
また、油の食物繊維とも言われ、コレステロール低下に役立つ「植物ステロール」も他の油と比較して2倍から4倍との研究結果が。
コレステロール0mgであるうえに、植物ステロールの作用による悪玉コレステロールの吸収抑制のほか、理想的な脂肪酸のバランスを併せ持つ米油は、血中コレステロールを良い状態に保つことが期待できます。
また、ビタミンEとトコトリエノールが多いことで油自体が酸化しにくく、調理時の油酔い物質の発生も少ないので活性酸素による悪影響を受けにくいとされています。
美容面でのメリット
先ほどから度々登場している強力な抗酸化作用を持つ成分、ビタミンEとトコトリエノールは美容にも嬉しい作用があり、シミやシワを防いだり、くすみや肌荒れを改善する効果があります。
その他、植物ステロールには保湿効果、γ-オリザノールにはメラニンの生成と紫外線の吸収を抑える効果、そしてホルモンバランスを整え、血の巡りをよくするなど、美容面でのメリットもいっぱいです。
日々のお料理、生活面でのメリット
毎日のお料理や後片付けにもいいことがたくさんあります。
まずはおいしさ。米油はクセや独特の匂いがなく、優しい風味が特徴です。そのため、そのままかけても 、炒めても、揚げても良し。サラッと軽い口当たりで素材にうまくなじみ、持ち味を最大限に引き出します。
また、脂肪酸のバランスが良い米油は油切れの良さも特徴で、天ぷらやフライはカラッと揚がり、食べた時のサクッと感にも違いがあるため、多くのプロフェッショナルからも選ばれるほど。
さらに、天然の抗酸化成分が豊富なため、時間が経っても酸化しにくく、保存性に優れています。冷めてもおいしさが長持ちするのでお弁当にも最適。
そして、後片付けが楽なことも嬉しいポイント。他の食用油に比べてサラサラしているため、フライパンやお皿に油がこびりつきにくく食器洗いの負担が軽減。
米油は体にも環境にも優しい
最後に、おまけのメリットをご紹介します。
これまで米油の唯一のデメリットとして挙げられていたのが価格。貴重な原料から作るため、大量生産できないことや一般家庭に広まっていないことなどの理由から、他の植物油よりも高い価格で販売されていました。
けれども、円安が進み、物価が上昇している今、エクストラバージンオリーブオイルとの価格差はほぼなくなるどころか、むしろ安い場合も。加えて、米油への関心が徐々に高まってきたことで流通量も増え、以前よりリーズナブルに手に入れられる機会が多くなったように感じています。
貴重な国産の資源である米ぬかから作られる米油は体にも環境にも優しく、日本の食料自給率向上にも貢献できる油です。
実際に毎日使っている私は、国産米油の素晴らしさを実感しており、多くのご家庭に広まるといいなと強く思っています。
私たちの健康と美容、ひいては日本の農業、国を守ることにもつながっている国産原料100%の米油に、今こそ注目してみませんか。
第2期からことWebライター/あきこ
*この記事は読者自身の感想をもとに作成しています。