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おしりに手をあてる女性

おしりの穴が痒いのは痔やカンジダのせい?薬で治る?疑問を解決!

おしりの痒みは、痔やカンジダのせいなのでしょうか。この記事では、その疑問を解決し、適切な治療法を見つける方法について詳しく説明します。おしりの穴の痒みに悩む方は、ぜひ参考にしてください。

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おしりの穴が痒い原因は?

お尻を抑える女性

おしりの穴が痒い原因は、主に6つ考えられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①肛門の周囲や内部の汚れ

肛門の周囲や内部の汚れは痒みを起こす原因になるでしょう。排便後の不完全な拭き取り、便の残留は、肛門内で刺激を引き起こします。

ただし、過度に清潔にするのも問題です。強い力で拭き取ったり洗浄機を使って長い時間洗浄したりすると、必要な皮脂を奪いかねません。皮脂がなくなると乾燥によって痒みが引き起こされます。洗浄は短時間で、かゆみがあるときは石けんを使わずに丁寧に行いましょう。

②汗による影響

汗は身体を冷やすために大切ですが、一時的に汗腺を詰まらせます。詰まりが起きると、あせも(汗疹)が発生し、痒みの原因になります。特に、蒸れやすいおむつや締め付けがある下着は、汗の影響を受けやすいため注意しましょう。清潔な状態を保ち、通気性の良い素材選びが重要です。

③いぼ痔やあな痔

いぼ痔、あな痔、きれ痔

痔は痛みを伴うイメージを持つ方は多いかもしれませんが、実は痒みの原因にもなります。いぼ痔(痔核)からの出血や粘液、あな痔(痔瘻)からの膿が肛門周囲の皮膚を刺激し、ただれて痒みが生じるでしょう。

また、いぼ痔があると洗浄が不十分になる可能性があるため、それも痒みの原因となります。痔による痒みは、適切な治療を行うことで緩和されます。

④外陰膣カンジダ症・カンジダ性膣炎

肛門周辺の痒みの原因のひとつに、外陰膣カンジダ症やカンジダ性膣炎が挙げられます。これらの疾患は、膣内に生息するカンジダ菌の異常な増殖によって引き起こされます。

免疫力の低下や、過労や妊娠などの要因で増殖しやすいです。肛門周囲の痒みだけでなく、白いおりものの増加も特徴です。早めに医師の診断と治療を受けましょう。

⑤接触性皮膚炎(かぶれ)

おしりの痒みの原因のひとつに、接触性皮膚炎が挙げられます。石けんや薬品、下着の素材などが肌に合わない場合、かぶれを引き起こします。さらに、生理用品やおむつなどを長い時間使うと、経血や汗、尿との接触で蒸れてしまうでしょう。

⑥ぎょう虫の寄生やHPV感染などによる影響

おしりの痒みは、ぎょう虫の寄生やHPV感染なども原因のひとつです。ぎょう虫は、大腸や直腸に寄生する虫で、肛門付近に卵を産み付け、ぎょう虫と卵が痒みを引き起こします。また、HPVは多くの人が感染しているウイルスで、一部のタイプが「いぼ」や「がん」の原因となります。

これらの症状は肛門周囲の痒みにつながる可能性があります。ぎょう虫が痒みの原因だった場合、痒みがある状態で肛門付近を触ると、手が感染経路となるため注意が必要です。早めに医師の診断と治療を受けましょう。

おしりの穴が痒い場合の対処法

おしりの穴が痒いときは、どのように対処すればいいのでしょうか。我慢できずにかいてしまうと、症状が悪化する可能性があります。ここでは、おしりの穴が痒い場合の対処法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

できるだけ刺激を与えない

痒みの対処法として、刺激を極力与えないことが重要です。皮膚を触ったり引っかいたりすると、痒みが悪化する恐れがあります。トイレットペーパーで拭く際も慎重に行いましょう。

強い刺激を避けるためには、おしりを優しく押し拭きします。また、温水洗浄便座を使う際には、肛門に長時間水を当て続けないようにしましょう。過剰な使用は皮脂の除去や粘膜の刺激につながるため、清潔を保つために必要以上に使わないように心がけてください。

医療機関に相談する

持続的な痒みや炎症がある場合は、肛門科や皮膚科を受診し、原因を確認することが重要です。専門の病院やクリニックでは、適切な治療を受けることで痒みを改善できます。一部の症状は市販の薬で治ることもありますが、痔瘻などの場合は自己治療が困難です。

また、尖圭コンジローマや外陰膣カンジダ症などの感染症の疑いがある場合は、パートナーも一緒に受診するのがおすすめです。放置すると症状が悪化する可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。

【注意】市販の薬を自己判断で使うのはおすすめできない

薬を持つ医師

痒みが出た際、市販の薬で症状を抑えようと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、市販薬を自己判断で使用するのはおすすめしません。ここでは、その理由について詳しく解説していきます。

真菌症にはステロイド外用薬は禁忌とされている

真菌症において、ステロイド外用薬の使用は禁忌とされています。なぜなら、ステロイドは免疫力を低下させるため菌が増殖しやすくなり、症状を悪化させる可能性があるからです。また、湿疹と真菌症の鑑別が困難な場合があり、医師がステロイド外用薬と抗真菌剤を同時に処方したり、混合したりするケースも見受けられます。

しかし、これは正反対の治療法であり、正確な診断が必要です。自己判断での薬の使用は避け、医師による明確な診断を受けましょう。

オロナインも思わぬ副作用が生じる可能性がある

オロナインは殺菌・消毒成分を含む軟膏です。皮膚を消毒し化膿を防ぐ効果が期待できますが、痔の症状を改善する効果はありません。自己判断での使用は副作用を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。

オロナインは、傷やニキビ、やけどに効能があるとされています。薬を選ぶ際には、効能・効果に「痔」と記載されている薬を選びましょう。医師や薬剤師への相談を怠らず、正しい薬の使用方法を確認してください。

おしりの穴の痒みを予防する方法

ここでは、おしりの穴の痒みを予防する方法を2つ紹介します。痒みが起きないようにしたい方は、ぜひ参考にしてください。

おしりの穴を清潔に保つ

おしりの痒みを予防するには、肛門周辺を清潔に保つことが重要です。便が残らないよう、排せつ後はしっかりと拭き取りましょう。ただし、強く拭きすぎないように注意してください。

トイレットペーパーだけではうまく拭けない場合は、おしり用のウエットティッシュを試してみましょう。少ない摩擦で清潔を保てます。拭く際にはこすらず、押し拭きを心がけましょう。これによっておしりの穴の痒みを予防できます。

皮膚や粘膜の刺激になるものは避ける

石鹸と泡

肌や粘膜に刺激を与える薬品や石けん、合わない素材は避けましょう。肌に合わない洗濯洗剤もかぶれの原因になり得るので、使用する洗剤にも気を配る必要があります。おむつや生理用品の使用時には、こまめな交換が必要です。

長時間使用することでかぶれが発生する可能性もあるので、定期的な交換を心がけましょう。これにより、おしりの穴の痒みを予防できます。

まとめ

女医

痔やカンジダなど、おしりの穴の痒みの原因はさまざまです。汚れや汗によって痒みが生じることもあるでしょう。痒みがある場合はなるべく刺激を与えないようにし、痒みが続く場合は適切な治療を受けましょう。

自己診断や自己治療は避け、専門医による診断とアドバイスに従うことが重要です。痒みが続く場合は医療機関を受診し、正確な診断と適切な治療を受けましょう。早期の対処が重要です。

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