
【暮らし】1年ぶり2度目の「低音障害型感音難聴」に
「低音障害型感音難聴」をご存じでしょうか? 再発しやすいと言われていましたが、今春、2度目の発症をしました。低音障害型感音難聴とはどういうものか、私の実体験を元にお話しします。
低い音がガンガン響いてつらい

最初に「低音障害型感音難聴」の症状が出たのは昨年。
・自分の声が響く
・耳がボワンとする
・耳に水が入ったような感じ
・あくびをしても、唾飲んでも変わらない
などの自覚症状から始まりました。
翌日、耳鼻科に駆け込み、聴力検査・骨導検査を行った後、初めて低音障害型感音難聴と告げられました。
耳の蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる部分の調子が悪くなっていると、この症状が起きやすいとのこと。
はじめは「難聴」という言葉におののきましたが、早い段階で受診したこと、服薬で症状が治まる可能性があると聞いて、少し不安が和らぎました。
メコバラミン錠 500μg「SW」・アデホスコーワ顆粒10%という薬を、その日の夜から服用開始。

聴力検査では低い音が拾えていないのに、実生活では低い音がガンガン響く状態に悩まされます。スピーカーからの重低音、車のモーター音、風呂場で椅子を引く音…といったものが、とにかくストレス。男性の低い声も響くので、正直、家族との会話もつらかったです。
服薬と睡眠にフォーカスして過ごした結果、発症16日後(3回目の耳鼻科受診・聴力検査)で治まりました。
再発後は完治まで長期戦に

それから約1年後のある日、「また右耳が変な感じがする…」と再び症状を自覚しはじめます。すぐに「あ、これは昨年と同じ症状だ」と認識。
すぐに耳鼻科受診し、聴力検査。やはり、昨年同様、左耳で低音が拾えていない状態を確認。
以下、今年の受診経過です。
- 耳鼻科受診…メコバラミン錠 500μg「SW」・アデホスコーワ顆粒10%服薬開始
- 発症11日目の聴力検査…少し改善
- 発症22日目の聴力検査…左右差はあるけど、まだ基準に達しない(イソソルビド内用液70%も追加し、服薬開始)
- 発症34日目の聴力検査…左の聴力がまた落ちた(メコバラミン錠・アデホスコーワ顆粒を廃止し、イソソルビド内用液70%と柴苓湯を服薬開始)
- 発症50日目の聴力検査…左耳で聞き取れる範囲が増えた!
- 発症64日の聴力検査…まずまず。引き続き服薬し、経過観察。
- 発症85日目の聴力検査…基準値を上回り、左耳の聴力が戻りつつある!(イソソルビドを廃止し、柴苓湯だけで進めることに)
- 発症85日目以降は柴苓湯のみで1ヵ月過ごし、聴力検査。左耳の低い音が先生のOKが出るくらいにまで戻っていて安堵!「1ヵ月安定できているので、念のため薬を減らす(変えよう)と思います」という先生の提案で、メコバラミン錠・アデホスコーワに戻し、念のため、もう2週間服薬して様子見。
- 2週間後、先生の「パーフェクトですね!」「これまでで一番良い結果ですよ」という言葉を頂き、治療終了! と相成りました。
ストレスを溜めないようにすること、適度な運動、大きな音を長時間聴かないことなど、アドバイスをもらい、病院を後にしました、
昨年の発症時もそうだったのですが、今年の再発時にも共通して言えるのが、仕事でとてもストレスが溜まっている時期だったということ。今年は耳の症状だけでなく、お腹や食いしばりの症状など細々とした自覚症状が多発していました。
昨年、約2週間で症状が治まった経験があるからこそ、2週間、1ヵ月…と過ぎた辺りから、自分の中で長期戦を見据えて覚悟を決めました。序盤は「どうして昨年のようにすんなり治らないんだろう」と絶望していましたが、服薬していても症状の浮き沈みがあるので「また症状がぶり返したのか! 本当に面倒な奴だ!」とツッコミを入れる感じで向き合ったら、ある意味、気持ちが楽に。
耳に症状があると、つらいと同時に煩わしさがあるので、仕事だけでなく日常生活全般で支障が出ます。今回は再発だからか、そもそもの発端となったストレスが強すぎたからか分かりませんが、とにかく苦戦。4ヵ月と予想以上の時間を要しました。
もし症状があったらすぐに耳鼻科を受診して
とにかく「耳に不調を感じたらすぐに耳鼻科を受診すること!」をおすすめします。
すぐに病院へ行って服薬を開始しても数ヵ月かかりましたし、再発しやすい厄介な病気なので、早めの治療を。
男性と比べると、女性は特に発症しやすいとも言われているようです。発症しないのが一番ですが、発症しないためにも日々の生活の見直しをするきっかけや、もし同じ症状で悩んでいる方がいらっしゃったら、少しでもヒントや気付きになればと思います。
ストレスをその日のうちにスッキリ解消! なんてできたら最高ですが、なかなか簡単にはいきません。自分が気付かないうちにストレスが溜まっていたというパターンも往々にしてあると思います。
これから寒くなり、女性の大敵である冷えがつらくなるシーズンに突入しますので、体を労わりながら穏やかに過ごしていきたいものですね。ストレスの上手な逃がし方を模索しながら…!
本当、何事も健康第一! 体が資本ですね。
第1期からことWebライター/さおり
*この記事は読者自身の感想をもとに作成しています。
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