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目にいいこと

目にいいこと コンタクトレンズの正しい使い方とケア方法で目を守る!

コンタクトレンズは直接目に入れるだけに、その使い方を誤ればトラブルを起こし、失明ということも。そこで、コンタクトレンズとの上手な付き合い方を眼科医の松澤亜紀子先生に教えてもらいました。

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コンタクトレンズ使用者は必ず定期的な検査を

定期的な検診を受ける女性

コロナ禍で、コンタクトレンズもインターネットなどで購入する人が増えたとか。しかし、トラブルも後を絶ちません。

トラブルは、「不適切なコンタクトレンズの使用によって起こるものが多い」と、眼科医の松澤亜紀子先生。

また、トラブルの1つとして、目に酸素が十分に届かないことによって起こるものもあります。

目の中央にある黒目部分は角膜といい、ものを見るために重要な役割を持っていますが、コンタクトレンズを装用することで角膜に届く酸素が不足してしまう場合が。

「酸素不足になると、角膜が傷ついて角膜障害が起こったり、感染症にかかりやすくなります。また、角膜の内皮細胞に影響を与えたり、酸素を取り入れたいと角膜に血管が侵入してくることもあり、さまざまなトラブルが起こりやすくなります」

コンタクトレンズは高度管理医療機器ということで、製造・販売などに厳格なルールが定められています。最近は、酸素透過率の低いコンタクトレンズは少なくなりましたが、個人輸入や雑貨店などで購入してしまうと、重篤な目のトラブルにつながることもあります。

コンタクトレンズを選ぶときには、酸素透過率の高いものを選ぶことも大切です。

購入するときは、眼科医や専門の販売員がいる場所がおすすめ。ネットで購入する場合にも、目の健康を守るため、必ず定期的に眼科を受診しましょう。

また1日の装用時間も、眼科医から定められた時間を守り、長時間装用しないようにすることも重要です。

いつでも清潔につけはずしする

目をみる女性

また、コンタクトレンズは目に直接入れるものですから、毎日の扱い方にも注意が必要です。

「特にソフトコンタクトレンズは水分を含んでいるため、バイ菌にとって非常にすみやすい環境です。開封前のコンタクトレンズは無菌ですが、手についている細菌等がもしもコンタクトレンズについてしまうと、感染症を起こす可能性があります。目にバイ菌を運び入れないように、コンタクトレンズを取り扱うときは、必ず石鹸で両手を洗い、よく拭いてから扱ってください」

毎回、コンタクトレンズの正しいつけ方とはずし方を守ることは、目の健康を維持するための第一歩です。

コンタクトレンズのケアの方法は?(一部商品の例)

コンタクトレンズをはずした後は、ケア用品によって方法が変わります。

ここでは代表的なやり方を紹介しますが、実際には、選んだケア用品の使い方説明書をよく読んで、正しく使ってください。

コンタクトレンズのはずし方

コンタクトレンズを外すとき

コンタクトレンズのはずし方をご紹介します。

はずすときに指が目に接触することがありますので、どんなケア用品を使う場合も、必ず石鹸でよく洗い、清潔なタオルなどで水気をふいて乾いた手ではずしてください。

〈はずし方A〉こすり洗い後につけておくもの(ソフトコンタクトレンズ)

クリアデュー プロケア ソリューション

1 手のひらにレンズをのせ、レンズの両面を洗浄液で20~30回こすり洗いをする。

2 レンズの両面を洗浄液ですすぐ。

3 専用ケースにレンズを入れて、4時間以上放置する。

〈はずし方B〉つけておくもの(ソフトコンタクトレンズ)

「クリアデュー ハイドロ ワンステップ」の場合

1 付属の専用ケースにレンズをセット。

2 ケースに錠剤を入れ、液剤を線まで入れる。

3 ケースのふたをしめ、4時間以上放置すると、液のオレンジ色が透明になり、消毒完了。

〈はずし方C〉つけておくもの(ハードコンタクトレンズ)

クリアデュー O2

1 専用ケースにレンズをセットし、水と錠剤を入れる。

2 ふたをして4時間以上放置すると、液のオレンジ色が透明になり、消毒完了。

コンタクトレンズのつけ方は?

寝起きでぼーっとしていると忘れがちですが、目に入れるものを扱うのですから、手を清潔にして、使用後のケースも清潔に保管しましょう。

手を洗って水けをふく

レンズをつけるときは、必ず石鹸でよく洗い、乾いた手で行ってください。

コンタクトレンズを装用する女性

レンズはすすいでからつけましょう。ケースは内側を洗って、乾燥させましょう。

コンタクトレンズのQ&A

これからコンタクトレンズにしようかと考えているなら、ケアの仕方を覚えておけばトラブルを防ぐことができます。ぜひ参考にしてください。

Q1.コンタクトレンズを最初に選ぶときは?

A. コンタクトレンズを選ぶときは、目の病気や目に合ったレンズを確認するために、必ず眼科を受診してください。見え方に関係する度数の確認だけでなく、レンズのフィッティングなども確認してくれるので自分に合ったレンズが見つかります。

Q2.カラーコンタクトレンズの選び方、気をつけることは?

A. カラーコンタクトレンズには、度がついているものと、度がついていないものがあり、どちらも目に与えるトラブルは発生しています。

自分の度数に合わないカラーコンタクトレンズを装用していると、視力が悪くなったり、頭痛や肩コリが起こりますので、必ず眼科医で検査・処方してもらいましょう。

また、少しでもトラブルを回避するため長時間の使用は避けてください。

Q3.通販でコンタクトレンズを買ってもいい?

A. コンタクトレンズは目に直接入れるものです。通販で購入する場合も、必ず眼科で定期検査を受けましょう。

Q4.こすり洗いしなくてもいい?

A. こすり洗いタイプのケア用品を使用する場合は、毎日のケアでしっかりこすり洗いをしないと、細菌や汚れがレンズに残ったままになります。

使用しているケア用品の使用方法を確認し、適切なレンズケアを行いましょう。どうしてもこすり洗いが面倒な方には、つけおきタイプがおすすめです。

Q5.メイクとコンタクトレンズ、どっちが先?

A. 化粧品には多くの油分が含まれており、水で手を洗っても、油分が残ってしまうことがあります。

メイク汚れがコンタクトレンズに付着しないよう、コンタクトレンズはメイクをする前に装用してください。また、メイクを落とす際には、クレンジング剤がレンズに影響を及ぼす可能性があるため、レンズをはずしてからにしてください。

Q6.レンズケースの手入れは必要?

A. コンタクトレンズだけでなく、レンズケースにも細菌や汚れは付着します。清潔に保つため、使用後は毎回洗って自然乾燥させてください。また、ケア用品の購入ごとに、新しいレンズケースに交換しましょう。

イラスト/竹内舞 デザイン/加藤さよ子
(からだにいいこと2023年10月号より)

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