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クマを気にする女性

目の下に「青クマ」ができる原因は?医師が教える5つのセルフケア

鏡を見ると目の周りが暗い…。そんなときに目が行くのが、目の下のクマ。中でも青黒い色に見える「青クマ」は、メイクをしても元気がなさそうに見えます。今回は、美容皮膚科医が青クマができる原因や対策を解説します。

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青クマ・茶クマ・黒クマの違いは? 目の下のクマには3種類ある

顔の血色が悪く元気がない印象のときは、目の下の青クマが目立っていませんか? 目元の明るさは、顔全体の印象も大きく左右します。特にクマがあると、疲れている印象を与えることも。

そんな目の下のクマは、原因別に3タイプあります。ここでは、青クマの特徴や原因と共に、他のタイプの茶クマや黒クマについてもご説明します。

睡眠不足などの血行不良で起こる「青クマ」

青クマは、目元を通っている毛細血管が透けて見えることで起こるクマ。目の下が青黒く見えているのが青クマです。

青クマを見分ける方法は、目の下の皮膚を目尻に向かってやさしく引っ張ること。目の下の色が薄くなったと感じたら、それは青クマの可能性が高いでしょう。また、目元をマッサージしたあとに、同様に色が薄くなった場合も青クマに当てはまります。

青クマの原因は、主に血行不良と言われています。睡眠不足や運動不足は、体全体の血行不良を招き、肌にも影響します。長時間のデスクワーク、スマホやパソコンの使いすぎによる目の疲れも同様です。

血液は全身に酸素を運ぶ役割を果たしていますが、流れが停滞すると、酸素不足に。すると血液の色が青黒っぽい濃い色になることがあります。

しかも目の周りの皮膚は、おでこや頬など他の部位と比べると1/3の薄さ。青黒い血液が薄い皮膚から透けて見え、青クマとなるのです。

青クマは冷えに悩んでいる人や、生まれつき目元の皮膚が薄い人、色白で全体的に血管が透けている人に多い傾向があります。

色素沈着やシミでできる「茶クマ」

女性の目元

茶クマは、色素沈着やシミによって目元が茶色く見えるクマ。青クマと違い、目の下を引っ張ったときに色が変わらなければ茶クマです。

茶クマの原因である色素沈着やシミは、摩擦や紫外線のダメージによって起こります。肌が刺激されると、肌を守ろうとして黒い色素の「メラニン」が生成されます。このメラニン色素が溜まることで、肌がくすんだりシミの元になったりします。

目元の皮膚はとても薄く繊細です。そのため、洗顔やクレンジングのときにゴシゴシ洗ったり、かゆくて目をこすったりすると摩擦が起こるため控えましょう。また、日焼け止めを塗って紫外線から肌を守ることも大切です。

加齢によるたるみが原因の「黒クマ」

黒クマは、目元のたるみが影となって黒っぽく見える状態です。見分ける方法は、青クマと同じく目の下の皮膚を目尻に向かってピンと張ります。クマが目立たなくなれば、黒クマの可能性が高いでしょう。

黒クマの原因は加齢です。年齢を重ねると、体はもちろん顔の筋肉も衰えていきます。目元の筋力も低下して、目の下の脂肪が下垂。脂肪が突き出ると、これがたるみとなり黒クマとして見えるのです。

また、肌のハリや弾力を支えている「コラーゲン」が減少することも、たるみにつながります。コラーゲンの減少は加齢だけではなく、乾燥や紫外線も影響しています。そのため、保湿を意識したスキンケアを続け、茶クマ同様に日焼け止めをこまめに塗って、日頃から予防することが大切です。

血行を良くする青クマの治し方は?

クマを気にする女性

青クマの大きな原因は、血行不良とお伝えしました。ここからは、血流を改善して青クマを目立たなくするための方法をご紹介します。どれも難しいものではなく、普段の生活を少し見直すことで改善しますので、ぜひ試してみてください。

十分な睡眠で血流を改善

まず大切なのが睡眠です。人間の体にはあらゆる機能をコントロールする「自律神経」があり、睡眠中は体をリラックスさせる「副交感神経」が優位に働きます。その間は、血管が拡張されて血液がスムーズに流れます。

しかし睡眠不足が続くと、自律神経が乱れて体の動きを活発にする「交感神経」が優位に。血管がギュッと収縮して、青クマの原因である全身の血行不良につながります。

寝ているときに副交感神経が優位になるようにするには、睡眠の質を上げて十分な睡眠時間を確保することが大切。寝つきが悪くて悩んでいる人は、睡眠のためのルーティンを意識した生活を送りましょう。

良い睡眠のための生活習慣

まず、朝はできるだけ外に出て太陽の光を浴びましょう。光の効果で人間に備わった体内時計をリセットすると、夜に自然な眠気が訪れます。睡眠の質を上げるために、夕食は就寝の3時間前までに。胃に食べ物が入ったままだと眠っている間も消化活動が続き、眠りが浅くなります。

また、光の刺激が強いスマホやパソコンは脳を覚醒させるため、寝る1時間前は使用をやめましょう。このように、朝~就寝前の過ごし方で睡眠の質がアップ。よく眠れる習慣がつけば、血行が改善して青クマも目立たなくなるでしょう。

栄養たっぷりの食事を心がける

バランスの良い食事

脂質や糖質を食べ過ぎると、血液がドロドロになり、血行不良の原因となります。肌の血流改善のためにも、揚げ物や炭水化物、甘い物の食べ過ぎはできるだけ控えて、野菜や肉、魚、主食などをバランスよく3食摂りましょう。

青クマにおすすめの栄養素は、「鉄分」や「たんぱく質」「ポリフェノール」です。青クマは血行不良により酸素不足になった黒っぽい血液が、皮膚から透けて見えている状態です。これらの栄養素は、血液中で酸素の運搬をサポートしたり、血流を改善させたりする効果が期待できます。

鉄分

鉄分は血液とともに体中に運ばれて、酸素の輸送に関わる「ヘモグロビン」に変化します。血流を改善するためにも鉄分の摂取は欠かせません。

【鉄分が豊富な食材】
豚レバー
鶏レバー
ビーフジャーキー

干しエビ
青のり
パセリ
きなこ
納豆 など

参考:健康長寿ネット ミネラル成分の鉄分の働きと1日の摂取量

たんぱく質

たんぱく質

たんぱく質は血液中の「ヘモグロビン」の材料となる栄養素。鉄分同様に、血流アップのために大切です。鉄分の吸収率を高める働きもあります。鉄分の多い食材と共に摂取しましょう。

【たんぱく質が豊富な食材】
鶏ささみ
豚ロース
鶏むね肉
牛モモ肉
しらす干し
カツオ
ツナ缶

チーズ
低脂肪牛乳
油揚げ
納豆
豆腐 など

参考:健康長寿ネット 三大栄養素のたんぱく質の働きと1日の摂取量

ポリフェノール

ポリフェノールにはいくつか種類があります。蕎麦や柑橘類などに含まれる「ルチン」もポリフェノールの一種。毛細血管を強くする働きがあり、血流改善に効果的です。

【ポリフェノールが豊富な食材】
蕎麦
みかん
玉ねぎ など

参考:健康長寿ネット ポリフェノールの種類と効果と摂取方法

積極的に体を動かす習慣を持つ

床を拭き掃除する女性

運動をすると、心臓から全身に血液が送られて循環します。さらに、運動で足の筋肉が鍛えられると、筋肉が縮んだり緩んだりすることで、血液がポンプのように心臓に押し戻されて、血流がアップ。青クマの改善に効果的です。

運動が苦手な人は、ふだんの生活の中で体を動かす意識をしてみましょう。例えば、電車を降りてひと駅分歩いたり、外出するときはエレベーターやエスカレーターを使わず階段を使ったりと、短い時間でも足を動かします。

また、日ごろの家事もいい運動になります。ゴミ捨ては、重い袋や段ボールを持ってゴミ捨て場まで運ぶので、かなり足腰を使います。家中を回る掃除機がけや床の拭き掃除は、ウォーキング以上の運動負荷がかかるといわれています。(※1)。普段溜めがちな家事も「血流改善のため」と思ってやってみるといいかもしれませんね。

(※1)日本赤十字社 和歌山医療センター 日赤和歌山情報局 Hot

マッサージで目の周りをほぐす

目の周りの血流改善には、マッサージする方法も効果的です。青クマにおすすめのマッサージテクをご紹介します。

【青クマ改善マッサージのやり方】

  1. 人差し指、中指、薬指を左右の目の下に置き、目の下からこめかみまでポンポンと軽くたたく。目頭からこめかみまでをまんべんなくたたき、2往復する。
  2. 人差し指と中指の腹をこめかみに当てて、小さな円を描くようにこめかみをほぐす。気持ちいいと感じる力加減で、10秒間行う。
  3. 再び3本の指を左右の目の下に軽く押し当てる。目を閉じてそのまま10秒キープ。

青クマ改善には目元を保湿して乾燥させない

目元を保湿する女性

皮膚が薄い目元は、水分を保つ力が弱く乾燥しやすい部分です。青クマを改善、予防するためにも日頃からしっかり目の下の保湿をしましょう。

乾燥しやすい洗顔の後は化粧水と乳液での保湿を忘れずに。青クマが気になる人は、目元専用の保湿ケアができるアイクリームをつければ、さらにうるおいをキープできます。

また、メイクには水分の蒸発を防いで皮膚を柔らかく保つ「エモリエント成分」が配合されたアイテムがおすすめです。ファンデーションの場合はリキッドタイプやクリームタイプによく含まれています。アイシャドウもクリームタイプを選ぶと、乾燥を防いでしっとりした仕上がりになります。

青クマをメイクでカバーするならオレンジコンシーラーを

今すぐに青クマを目立たなくしたいという人は、メイクでカバーする方法がおすすめです。オレンジ色のコンシーラーを使えば、皮膚の青黒い色が自然と目立たなくなります。

【青クマをカバーするメイクのやり方】

  1. 黒目の下にオレンジ色のコンシーラーを塗る。
  2. コンシーラーを指の腹でたたいて目の下になじませる。
  3. 下地やリキッドファンデーションを重ねて、オレンジ色が目立たないように肌になじませる。

クリニックでできる青クマの治療

どうしても青クマが改善しないという人は、美容クリニックで医師に相談するのも手段のひとつ。美容クリニックでの治療は、基本的に保険適用外となります。

青クマの治療には、ターンオーバーを促進させて血流を改善するレーザー治療や、脂肪を入れて青クマを目立たなくする「脂肪注入」などがあります。クリニックによって治療は異なるため、医師の説明を聞いて検討しましょう。

まとめ:青クマをキレイにして明るい表情に!

青クマがあると顔全体が暗く見えて、すっぴんに自信が持てなくなりますよね。そんな青クマの原因は血行不良。健康的な表情を目指したい人は、血流をアップさせる生活を送りましょう。

睡眠や食事を第一優先にした生活を送り、家事や運動で体を動かす習慣を。目の下の青クマを改善して明るい目元になることで、気持ちも前向きになれますよ。ぜひ、ご紹介した改善方法を試してみてください。

文/廣瀬茉理

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