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妊娠している女性

「妊活ファスティング」で体質改善!体内リセットで妊娠しやすい体に

妊活中にファスティングをすることで、体内の不要なものが排出されて体が整い、妊娠しやすい体を目指せます。ファスティングによる妊活の指導を行なっている、整体師の古川一就さんが解説します。

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「妊活ファスティング」で妊娠しやすい体質に

ファスティングは、英語で「断食」を訳したもの。一定期間、食事を取らないことで消化器官を休めて、デトックスするのが目的です。

ファスティング(断食)と聞くと、ダイエットをイメージする方も多いのではないでしょうか。実は、ダイエットだけでなく妊娠しやすい体づくりにも効果的です。

「妊活中のファスティングは、妊娠するための栄養が摂れないのでは?」と思うかもしれません。ファスティングをすると、体の中に溜まった毒素が排出されます。体がリセットされると、赤ちゃんを産むのに必要な栄養素を吸収しやすくなり、妊娠につながりやすくなります。

実際にVIDAカイロプラクティック大宮整体院で「妊活ファスティング」に取り組んだ女性から、たくさんの出産の報告がありました。これまで実践した183名(うち夫婦ペアが19組)のうち、107名がめでたく妊娠に至っています。(※2022年3月時点)

次から説明する妊活ファスティングを実践して、体質改善をしましょう。ファスティング中の注意点もあわせて解説します。ファスティングは体に大きな変化をもたらすため、始める前に必ず読んでください。

妊娠している女性

妊活ファスティングのやり方

妊活ファスティングのやり方をご紹介。妊活ファスティングには、次の3ステップがあります。

1.準備期間(生理が始まって終わるまでの間)…ファスティングに向けてゆっくり体を慣らす期間

2.ファスティング期間(生理が終わってから3日間)…固形物は食べずに酵素ドリンクやサプリメントだけですごす期間

3.回復期間(4日間)…胃腸に優しい食事から始め、少しずつ普段の食事へと消化器官を慣らしていく期間

ファスティングの前後にしっかり体を慣らす期間を設けることが成功のカギ。生理が終わったタイミングでファスティングを始めることで、妊娠のための体質改善になります。準備期間、ファスティング期間、回復期間のすごし方のコツを解説します。

準備期間の食べ物・すごし方

準備期間は、ファスティングのウォーミングアップになるような食事をする必要があります。

準備期間の食べ物・飲み物

朝食

腸や肝臓など内臓に負担をかけない食事を心がけ、ミネラルやビタミンをたっぷり含んだ食べ物を摂りましょう。

【準備期間に摂りたい食べ物・飲み物】
・玄米
・「マゴハヤサシイワ」食材
マ…豆製品。豆類、納豆、豆腐など
ゴ…ゴマやナッツなどの種子類
ハ…発酵食品。味噌、納豆、漬物など
ヤ…野菜。特にニンニクやニラ類や、ブロッコリー、カリフラワーなどは肝機能を高めるのでおすすめ
サ…魚。ただし、イカやタコ以外の魚介類は、少量にとどめること
シ…シイタケなどのキノコ類
イ…いも類
ワ…ワカメや昆布などの海藻類
・ミネラルウォーターなどの良質な水

【準備期間に避けたい食べ物・飲み物】
・高脂肪・高たんぱくの食品
・アルコール
・カフェイン
・白砂糖や精白小麦粉などの精製食品
・人工甘味料
・市販薬

準備期間のすごし方

胃腸を徐々に休ませていく準備期間においては、消化器官に優しい食材を摂取するほか、食事量を通常の7~8割程度までだんだん減らしていくのが理想です。

朝、昼、晩の食事はなるべく規則正しく、夕飯は21時までに済ませましょう。仕事の都合で21時までに食べるのが難しい人は、夕飯は低カロリーを心がけてください。

食べる量を減らすには、満腹感を感じることが大切です。満腹感は、食べ始めてから20分後から感じるので、ゆっくり時間をかけてご飯を味わいましょう。ながら食いはNG。満腹に感じにくくなります。

さらに食べすぎを防ぐために、食べる順番にもこだわってください。食べ順は、汁物→野菜→発酵食品→おかず→主食。糖質(ご飯やパン、麺)を最後に食べることがポイントです。この食べ方は、食べすぎを防ぐだけでなく、内臓の負担を減らしてくれる食べ方なので、食事量を減らしても、体力の温存ができます。

ファスティング期間の飲み物・すごし方

次はいよいよファスティング期間。摂るべき飲み物や、ファスティング中の体の変化を解説します。

ファスティング期間の飲み物

ファスティング中の飲み物

【ファスティング期間に摂りたい飲み物】
・ファスティング用の酵素ドリンク
・糖鎖(とうさ)を含むお茶
・アミノ酸が含まれたサプリ
・良質な水

ファスティング期間中は、一切の固形物は食べません。その代わりに、ファスティング用の酵素ドリンクを1日8回に分けて飲みます。酵素ドリンクを選ぶときは、次の3つを意識してください。

・添加物が入っていない
・原材料となる野菜や果物が豊富
・1年以上熟成させてある

妊活中に積極的に摂りたい栄養素が「糖鎖」。筋肉や骨、皮膚など、私たちの体の大きな部分を構成するたんぱく質の「品質管理」をしています。この糖鎖は、妊娠するために、重要な役割を担っています。さらに、糖鎖の働きに必須となるアミノ酸も一緒に摂るようにしましょう。

また、毎日1.5〜2Lの良質な水を飲んでください。酵素ドリンクを水で割ったり、利尿作用のあるミネラル豊富なオーガニックルイボスティーを作るのもおすすめです。

ファスティング期間のすごし方

ファスティング期間中は、酵素ドリンクを1日8回前後、1回240〜250ml飲むようにしてください。

朝は、起き抜けに良質な水を200〜400ml飲みます。体の代謝酵素を働かせるためです。その後、酵素ドリンクを飲みましょう。

昼も、酵素ドリンクを飲んでください。酵素ドリンクの甘い味を変えたいときは、少量の酢を入れたり、レモンを絞ったりすると飲みやすくなります。日中は、水分補給を欠かさないことが重要です。

夜もまた、酵素ドリンクを飲みます。就寝前も忘れずに摂りましょう。

ファスティングによる体調の変化

ファスティングを始めて1日目は空腹による体調不良が出やすくなります。主な症状は、倦怠感や頭痛、吐き気。もともと、お酒やカフェイン、砂糖を摂りすぎている人は、これらの症状が強くなりがちです。

また、眠気を感じる人もいます。これは、体に食べ物が入ってこないことでセーフモードになっているためです。疲れている人ほど、眠気が強く出ます。早めに休むなどして無理のない生活を心がけましょう。

2日目以降は、体が食べないことに慣れてきて不調を感じにくくなります。ケトン体と呼ばれるエネルギー源が体内から出て、脂肪が燃焼し、デトックスが始まります。

回復期間の食べ物・すごし方

ファスティングを終えたからといっていきなり普段の食事に戻すと、胃腸の負担につながります。最初から固形物を口にするのではなく、消化にいいものをよく噛んで食べることから始めましょう。

回復期間の食べ物

おかゆ

普段の食事に体を慣らせるための回復食と、内臓に刺激のある避けたほうがいい食べ物を紹介します。

【回復期間に摂りたい食べ物】
・おかゆ
・発酵食品
・野菜をくたくたに煮たスープ

【回復期間に避けたい食べ物・飲み物】
・スナック菓子
・添加物を多く含んだ食品
・唐辛子などの刺激物
・油もの
・アルコール

回復期間のすごし方

1日目は空っぽの胃腸に食べ物を入れるので、少量を心がけてください。2日目以降、だんだん量を増やしましょう。消化に負担をかけないために、肉や魚、卵、乳製品、アルコールなどは、回復期間が終わってから食べます。

回復食の期間に入ると、体重が1kg前後増えますが、これは誰にでも一時的に起こること。糖というガソリンが空っぽだった内臓や筋肉に補強された影響です。

妊活ファスティングの注意点

最後に、妊活ファスティングの注意点をお伝えします。ファスティングは、体に大きな変化をもたらします。体調に不安がある人は、長めに準備期間を設けるなど、次から紹介する注意点を読んで対策をしましょう。

不調を感じたら直ちに中断を

不調

ファスティング中に耐えられないほどの不調を感じたら、速やかに中断し、回復期間をスタートさせてください。

ファスティング中の頭痛や吐き気、眠気がおさまらない人は、日ごろからコーヒーやエナジードリンクなどのカフェインを常用していたり、甘いものを摂りすぎている傾向があります。普段の食生活を改善してからファスティングにチャレンジすると、不調が出にくくなるでしょう。

運動をする人はアミノ酸の摂取を

ファスティング中は、燃料不足のため激しい運動は不向きです。どうしても、ファスティング中に運動したい人は、アミノ酸系のサプリを摂取して、エネルギー補給をしましょう。

寒気を感じたら厚着をする

体がセーフモードになるファスティング中は、低体温から寒気を感じることも。寒気を感じたら、厚めの服や温かい飲み物で体を温めてください。

便秘症の人は亜麻仁油やマグネシウムを摂る

ファスティング中は、固形物を取らないことと、胃腸の働きが弱まることから、便秘がちになる人もいます。普段から便秘に悩んでいる人は、準備期間に良質な油の「亜麻仁油(あまにゆ)」や、マグネシウムを摂取し、便秘対策をしましょう。

妊活ファスティングは、体内から余計なものをデトックスするのが目的です。いったん体をリセットしたあと正しい食生活を送ることで、妊娠に必要な栄養素の吸収力がアップします。すると、妊娠しやすい体を目指せるだけでなく、元気な赤ちゃんを産む可能性が高まるでしょう。
※効果には個人差があります。

なお、持病のある方は、医師に相談して行なってください。また、ご紹介した方法は「妊娠しやすい体づくり」が目的なので、妊娠がわかったらファスティングは控えてください。

今回紹介した妊活ファスティングを正しく行い、妊娠しやすい体づくりを目指してみてください。

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