疲労感、イライラ、眠れない…「なんとなくコロナ不調」の撃退法
新型コロナウイルス感染症の拡大が続くなか、「なんとなく不調」と感じる人が増加中!今回は医師の工藤孝文先生に、不調から抜け出すための簡単な方法を教えてもらいました。
「脱・コロナ不調」のカギは自律神経にあり!
なぜか疲れが取れない、イライラする、眠れない……。新型コロナウイルスに感染したわけでもないのに、「なんとなく不調」だと感じていませんか?その原因は、もしかしたら「自律神経の乱れ」かもしれません。
「自律神経とは体内環境をつかさどる神経で、交感神経と副交感神経の2つがバランスを取って働くことで健康が保たれています。ところが、今のように長期間、感染の不安や緊張にさらされていると、交感神経ばかりが過剰に働いてしまいます」と言うのは、内科医の工藤孝文さんです。
また、自粛続きで、人に接する・朝日を浴びるといった、“幸せホルモン”セロトニンの分泌される機会が減少。ホルモンと自律神経は連動しているため、ホルモンバランスの乱れも自律神経に悪影響を与えます。
その結果、自律神経のバランスが乱れて不調が発生してしまうのです。
乱れた自律神経を整えるには?
1.医師が実践中!「ものと情報を減らす」
工藤さんが実践しているオススメの方法は、家の中のものと情報を減らすこと。
「ものが目に入ると、その形や色などの情報を脳が自動的に処理します。ものが多い、つまり情報が多いとそれだけ脳の負担になるので、家の中の不要品は減らしてください」(工藤さん)。
テレビやスマホを見る時間も減らし、意識的に情報から離れる時間を作りましょう。コロナのニュースによる精神的な負担も減ります。
弱った副交感神経を活性化させて、乱れた自律神経を整えてみましょう。
2.編集部のオススメ!自分を応援する食べ物
緊張と不安が続いてストレスが多いこの時代、食べて自分を応援!
[ココア]
精神をリラックスさせ自律神経を整える成分「テオブロミン」が多く含まれます。カロリーが気になる場合は牛乳ではなくお湯で溶かして飲んで。
[ハーブティー]
ストレスを和らげ自律神経を整えるといわれています。好みで選んでOKですが、オススメのハーブは不眠やうつ状態などに効くカモミールやレモンバームなど。
[ローヤルゼリー]
自律神経を整える作用があるというルーマニアの研究結果が。味に少しクセがあるので、サプリメントやドリンクなど好きな摂り方でどうぞ。
イラスト/藤井昌子
(からだにいいこと2022年4月号より)