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種とつながる「シードボール」を作ろう!

社会起業家ジョン・ムーアさんの“笑顔になれる暮らしのヒント”をご紹介します。
土だんごの中に種を入れ、そのまま土の上に置くと芽が出る「シードボール」のお話です。

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ジョン・ムーアさん

この記事の監修:ジョン・ムーアさん

ジョン・ムーアさん
社会起業家、オーガビッツアンバサダー。英国公認教師、オーガニックフード・ガーデニング教師。英国シェフィールド大学卒業後、教師を経て、電通に入社。その後、パタゴニア日本支社長などを歴任。現在は一般社団法人シーズ オブ ライフ代表理事として活動中。

小さなシードボールには、種の魅力が詰まってる!

暖かな日差し、フレッシュな春の雨と空気。種たちが、待ち焦がれていた季節です。今回は、簡単なガーデニングアイデアをお教えします。それは「シードボール」。子供の頃のように土だんごを作り、親指を使って、土だんごの真ん中に穴を作ります。この穴に種を入れ、穴をふさげば完成です。ね、簡単でしょう?

ポイントは、中に入れる「種」。F1種(※1)ではなく、固定種(※2)の種を使いましょう。そして1種類だけを入れるのではなく、一緒にまくと良く育つ、植物の仲間「コンパニオンプランツ」を組み合わせて、一緒に入れることです。

(※1)F1種…一世代目にだけ優れた特性が育つよう、人工的に改良された品種。
(※2)固定種…環境に順応しながら、次世代の種へと情報を引き継いでいくことができる。

昔から、ネイティブアメリカンたちが使っていたコンパニオンプランツに、スリー・シスターズ(三姉妹)と呼ばれているものがあります。カボチャ、豆、トウモロコシです。スリー・シスターズは、土壌のpHや微生物、雨と太陽のバランスなど、ともに同じ条件を好みます。

さらに、それぞれ成長する過程で助け合います。カボチャの葉が土壌を覆うことで乾燥を防ぎ、トウモロコシの成長を助け、豆はトウモロコシの茎にツルを巻きながら成長していくのです。

シードボール

彼女たちは、互いに邪魔にならないスケジュールで成長し合い、栄養も分け合います。コンパニオンとは、単に仲が良いという意味ではなく、互いに支え合う「共生関係」なのです。他には、家庭菜園で楽しめるものであれば、「バジル・トマト・パセリ」や、「ミント・キャベツ」などの組み合わせがあります。

シードボールができたら、外にあるプランターや庭の土の上に、そのまま置きます。あなたの仕事はこれで終わり。あとは、何が起こるかを見守っていくだけです。

人間の手によって操作されたF1種の種と違い、代々命をつないできた固定種の種は、DNAの中に知恵が受け継がれています。だから、いつ芽を出すべきか、自分自身でベストな答えを出すことができるのです。私たちはどうでしょう? スマホがなくても、自分で判断できますか? シードボールから芽が出るとき、あなたの中にも生きるヒントが芽生えることでしょう。

シードボールのポイント

(1)できるだけ自然で、健康な土を用意する。

(2)土が乾いている場合は、まとめやすいように、水で湿らせて調整する。

(3)シードボールを土に埋めると、種が出てこられないので、土の上に置く。

シードボール

ジョンさんからの一言

シードボール

ジョンさんがアンバサダーを務めるオーガビッツとは?

orgabits

orgabits

日本で最も多くのアパレルブランドが参加するオーガニックコットン普及プロジェクト。オーガニックコットン100%にこだわらず10%の商品を100倍の人に届けるという「逆転の発想」で現在約100ブランドが参加。一枚の服を通しておしゃれに参加出来る社会貢献活動としても注目されている。

取材・文/坂田奈菜子 イラスト/ハシモトジュンコ

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