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やる気が出ない、気分が落ち込む…。実は「副腎疲労」かもしれません

気分が落ち込んだり、やる気がでないのは心の問題と思っていませんか?実は、「内臓の疲れ」が原因になっていることがとても多いのです。内臓の疲れは体だけでなく、心の不調にもつながります。なかでも心に直結しやすいのが、副腎の疲労。副腎が疲れていると、ストレスに打ち勝つホルモンの分泌が減ってしまうのです。今回は、日本初の「副腎疲労外来」を立ち上げた本間先生の監修記事。「何もしたくない」「やる気がない」気分の落ち込みが続くときは、副腎疲労をケアして元気になりましょう。

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副腎はストレスと闘う臓器

副腎は腎臓の上にある、クルミほどの小さな臓器で、「ストレスの腺」といわれています。それは副腎が、「コルチゾール」という大切なホルモンをつくるから。コルチゾールは肉体的・精神的なストレスに対抗して体を守り、修復してくれるスーパーホルモンなのです。

副腎はストレスと闘う臓器

副腎のキャパオーバーで、ユウウツが発生!

ストレスが多すぎると、副腎はフル回転でコルチゾールをつくり続けます。その結果副腎が疲れ果て、分泌量が不足。体の修復が間に合わなくなり、疲労が蓄積して、全身がぐったりします。すると、やる気がなくなり、気分が落ち込むといった心の不調で“SOS”を発するようになります。

副腎の能力は人それぞれですが、まじめながんばり屋さんほど副腎に疲れをためがち。「何もしたくない」気持ちが続くときは、副腎疲労を疑ってみましょう。

副腎疲労度セルフチェック!

以下は副腎が疲れていると出やすい症状です。チェックしてみましょう。

□毎朝起きるのがつらい
□午前中はぼんやりしてしまう
□風邪をひきやすく、治りにくい
□以前楽しかったことがおっくうになった
□疲れているのに寝つきが悪い
□PMS*(月経前症候群)が悪化した
*Premenstrual Syndromeの略で、「月経前症候群」と呼ばれています。 生理が始まる約2週間前に起こる、心身のさまざまな不調のこと。イライラや不眠、集中力の低下、頭痛、吐き気、胃腸の不調や便秘などを訴える女性が少なくありません。

3つの疲労回復テクで、やる気がわいてくる!

上の項目に一つでも当てはまれば、副腎が疲れているおそれがあります。下に紹介する3つの副腎疲労回復テクを実践すれば、元気が出てやる気がわいてきます!

疲労回復テク1「寝だめ」「二度寝」「昼寝」OK!

睡眠は副腎をクールダウンさせる確実で効果的な方法。なかでも、コルチゾールが一番多く分泌される朝6~8時に眠っていると、副腎を効率よく休ませることができます。眠りたいだけ眠るのがよく、朝寝坊や二度寝もおすすめ。平日十分な睡眠時間がとれない人は、5分程度の昼寝や休日の寝だめで副腎を十分に休ませて。

「寝だめ」「二度寝」「昼寝」

疲労回復テク2 小麦由来の食品と乳製品を避ける

パンやパスタなどの小麦由来の食品や乳製品は、腸の炎症を起こしやすい食品。炎症が起きると、それを抑えるためにコルチゾールが消費されてしまいます。副腎の疲労を改善し予防するために、これらの食品はできるだけ避けるようにしましょう。

小麦由来の食品と乳製品を避ける

疲労回復テク3 ビタミンB群を摂り、食事時間を空けすぎない

副腎が働くには大量のエネルギーが必要。エネルギー代謝に欠かせないビタミンB群をしっかり摂りましょう。また血糖値が乱高下すると、調整のためにコルチゾールが消費されることに。空腹の時間が長引かないように規則正しい時間に3食とり、甘いものはなるべく控えるようにしましょう。

ビタミンB群を摂る

副腎が元気だと、更年期がラクに!?

更年期が近づくと、女性ホルモンをつくるはたらきが卵巣から副腎にバトンタッチされます。このときに、副腎が元気だと、閉経に向かって女性ホルモンがゆるやかに低下。脳と体がラクに対応でき、更年期の不調を防止につながるのです。

副腎の疲労回復には、まず寝ること!食事も少し気をつけるだけです。もちろん、たまには息抜きをしてストレスをためこまないことも大切ですね。そして、健康な副腎をキープすれば更年期の不調も予防できます。

イラスト/ノグチユミコ、コウゼンアヤコ
(からだにいいこと2017年10月号より)

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