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【連載】「聞き疲れ」しない5つの方法。人の話に感情移入しすぎないコツは?

いつも人からグチや悩みを聞かされて、後から心も体もぐったりしてしまう……。そんな「聞き疲れ」で悩んでいませんか? 聞き疲れしないための「5つのコツ」をご紹介します。

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人の話で「聞き疲れ」してしまうのは、なぜ?

メンタルアップマネージャ(R)の大野萌子さんに人間関係でストレスをためない方法を教えてもらうこちらの連載。第19回目のテーマは、「“聞き疲れ”しないためのコツ」です。

人の話を親身に聞くことができる「聞き上手」さんは、いろいろな人から相談を受けたり、グチを聞かされたりする機会が多くなります。そんな聞き上手さんの中には、相手の話を聞いた後に、ぐったりと疲れてしまう人も。

自分のことではないのに感情移入をしすぎて、ヘトヘトになってしまうことはありませんか?

聞き疲れ

「聞き疲れ」してしまう理由は、いくつかあります。そのひとつが、自分が相手に同調してしまい、同じように悲しくなったり、怒ったりすることで疲れてしまうパターン。また、こちらが親身に相手の話を聞いているのに、当の話し手にはそんな気づかいが通じず、空回りした気分を味わう、などといったケースです。

例えば、真剣に話を聞いてアドバイスをしたのに、その言葉が相手に全然、響いていない。親身に聞いてあげたのに感謝されるどころか、こちらの言葉に相手が不機嫌になってしまった。そんな場面に遭遇すると、話を聞いていた自分も「よかれと思って話を聞いてあげたのに…」と、憤りを感じたり、落ち込んだりして「聞き疲れ」してしまうのです。

3タイプ別 「聞き疲れ」しやすい人とは?

実は、そんな「聞き疲れ」の大きな原因は、“話を聞く姿勢”にあります。聞き疲れしやすい人は、次の3つのタイプに分けられます。あなたはどのタイプに当てはまりますか?

(A)自分より相手優先!の超気づかいタイプ

誰よりも相手優先タイプ

自分が人からどう見られるかを気にしすぎるタイプ。自分の気持ちよりも、常に相手の気持ちを優先して考えてしまい、自分が配慮している分、相手への要求も芽生えます。知らず知らずのうちに依存関係になってしまうことも。

長々したグチや聞きたくない悪口を我慢して聞いているのに、相手はそんなあなたの気づかいには無頓着。「これだけわたしが我慢して聞いてあげているのに、通じてないんだ……」という無力感が、あなたの心を疲れさせてしまうのです。

(B)わたしがなんとかしなくちゃ!のリーダータイプ

リーダータイプ

使命感の強いリーダー気質で、相手の困りごとは自分が解決してあげないと!と考えるタイプ。「~すべき」という正論にしばられやすいのも特徴です。

相手にアドバイスしているようで、実は無意識に、相手を思い通りにコントロールしようとしています。そのため、会話の中で相手が自分のアドバイスを受け入れないと、イライラしたり、裏切られた気分になったりします。ひとり相撲になりやすく、話を聞くことに疲れてしまいます。

(C)人の気持ちに敏感な繊細タイプ

人の気持ちに敏感な繊細さん

周りの雰囲気や気持ちに人一倍敏感で、影響を受けやすいタイプ。悲しいニュースを見るだけで、必要以上に気持ちが持っていかれて、落ち込むのもこのタイプです。

周囲に感情移入し過ぎるので、人の辛い話や怒りを聞いているうちに苦しくなってしまい、どっと疲れてしまうのです。

相手に対して意識が向く「リーダータイプ」より、「超気づかいタイプ」と「繊細タイプ」は自分自身に意識が注がれる分、「聞き疲れ」のダメージも大きくなります。人によっては、この3タイプの要素をあわせ持つ「複合タイプ」の人もいます。

「自分が疲れない聞き方」ポイント5

聞き疲れをしてしまうのは、自分の心のクセ。少しだけ考え方を切り替えたり、話を聞くときに心構えを持ったりすると、「聞き疲れ」のしんどさから解放されます。次の5つのポイントをチェックして、人の話を聞いても疲れない自分を目指しましょう。

<1> 自分の感情を自覚する

自分の感覚を自覚

話を聞くことでダメージを受けないようにするには、「相手の感情」ではなく「自分の感情」を自覚することが大切です。

聞き疲れする人の中には「自分の気持ちがよくわからない」という人も多いのですが、日頃から「わたしは今、腹が立っているんだな」「最近、ちょっと気持ちに余裕がないのかも」「この人の態度にイライラしているんだな」というように、自分の気持ちを客観的に認識するクセをつけましょう。

すると、自分の気持ちが把握できることで、心の安定が取り戻しやすくなります。自分の気持ちがわかるということは、自分を大切にできているということ。そういう人は、他人の話を聞いてもイヤな影響を受けづらくなります。

<2> 「話を聞かない」という選択肢もあり

聞き上手さんは、いつ、どんなときでも人の話に耳を傾けてしまいます。自分の体調や精神状態がよくないときは、無理をせず話を聞くのを断ってしまってOK。

中途半端な状態で話を聞いても、自分もつらいし、相手にも不満が残ります。聞き疲れ予防のためにも、「今日は無理だから、後日あらためて聞くね」と伝えて、「話をきかない選択肢」を持つようにしましょう。

<3> 余計なアドバイスをしない

アドバイスをしない

悩みを相談されると、「何かアドバイスをしなくちゃ!」と考えますが、それは相手をコントロールすることにつながります。自分の過去の経験を話して役立ててもらいたいと思っても、相手がそれを受け入れてくれるとは限りません。

「せっかくアドバイスしているのに聞く耳をもってくれない」と、自分に不満が残ることに。相手はただ話をきいてほしいだけ。そう思って、余計なアドバイスをするのをやめましょう。

<4> 「同感」ではなく、「共感」で相手を理解する

同感と共感

相手のことをわかってあげようという気持ちには、「同感」と「共感」のふたつがあります。

自分が相手と同じ気持ちになってしまい「わたしもつらい」と、主語が自分になるのが「同感」。相手のそのときの感情をただ受け止め、「あなたがつらいのね」と感じるのが「共感」です。

同感は自分の気持ちが揺れ動くので、聞くほうのメンタルも不安定になります。自分にとって負担にならず、相手も望んでいるのが「共感」した聞き方です。

<5> 聞くときは「そうだね」と、相づちだけでOK

話しを聞いてほしい人は、ほとんどの場合、すでに自分の中に答えがあるもの。アドバイスを求めているわけでも、一緒に怒ったり、悲しんだりしてもらいたいわけでもありません。

ですから、ひたすら相手に共感し、淡々と相づちを打つことが一番。相手の話を遮らずに、穏やかに「うん、うん」「それはつらかったね」と相手の気持ちを繰り返して言葉にしてあげると、話すほうもすっきりします。

自分と相手の境界線を引くと、心がラクに

困っている人、悩んでいる人の力になりたい。そんな善意の気持ちから人の話を聞いても、自分が「聞き疲れ」をするようでは、お互いにとってマイナスです。人の話を聞くときは、まず自分が無理をしないのが大前提。「全部受け止めなくちゃ」とがんばらなくていいのです。

もうひとつ大切なのは、相手と自分の境界線をしっかり引くこと。「わたしはわたし、あなたはあなた」と切り分けて考えることで、自分の心が疲れずに済みます。お互いが違って当たり前と思えば、「そういう考え方もあるのね」とシンプルに相手の言葉も受け止められて、自分も話を聞いていて心が疲れなくなります。

このように、程よい距離感を保ちながら、自分が疲れることなく人の話を聞けるのが、本当の「聞き上手」さんといえます。

取材・文/工藤千秋 イラスト/地獄カレー

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