
知った人から脂肪が燃える「女性ホルモンの真実」
35歳からのダイエットは女性ホルモンがカギを握ります。脂質代謝や肌のハリツヤに影響する女性ホルモンの力を高めれば、ラクにヤセて太りにくい体に。太りにくい体を作る「女性ホルモンの真実」をお教えします。
目次
女性ホルモンが正常に分泌されれば自然とヤセる体質に!
「女性は35歳ごろから太りやすく、ヤセにくい体に。しかし、卵巣機能を含む東洋医学の“腎”ケアによって、太りにくい体質になれます」と、医師の木村容子さん。加齢とともに卵巣機能が低下して、女性ホルモンの分泌量は減ります。しかし現代人の卵巣機能は“お疲れモード”で、そもそも本来の力が発揮できていない場合が。
「ストレスや、体を動かす機会が減少し、冷えや血行不良に陥ると、卵巣機能にも悪影響。卵巣から分泌される女性ホルモンは脂質代謝を改善させるので、きちんと分泌されることが大切です」
卵巣機能が正常化すれば、女性ホルモンがきちんと分泌され、代謝がアップ。無理な食事制限やハードな運動をしなくても、ヤセ体質に!
「35歳からのダイエットは腎と“女性ホルモン力”が大切。体が本来持つ力を発揮できるようにすると、自然と脂肪が燃えやすい体になりますよ」
女性ホルモン 3つの真実
<真実1>現代人の卵巣はお疲れモード

過度なストレスや冷え、運動不足などの影響で、卵巣機能が衰えている人が増加傾向。ストレスを逃しつつ、“お疲れ”の卵巣に元気をチャージすれば、卵巣機能が復活! 本来の女性ホルモン力が発揮できるようになります。
<真実2>ハードな運動を続けると“女性ホルモン力”が下がる

年齢を重ねるごとに太りやすくなってくるからと、運動の強度を上げすぎるのは禁物。頑張りすぎると体はもちろん、脳や卵巣まで疲れてしまいます。気持ちいい程度の軽い運動を続けて筋肉量を増やすほうが、女性にとって◎。
<真実3>“女性ホルモン力”が下がると太りやすくなる

エストロゲンには、内臓脂肪の蓄積を防ぐ働きがあります。分泌量が減るとお腹回りが太りやすくなったり、悪玉コレステロールが増えたりします。女性ホルモン力の急降下は、つらい更年期障害にもつながるので、対策を。
脳と卵巣の“連係プレー”で女性ホルモンは分泌されている

女性ホルモンは、脳の指令によって卵巣から分泌されます。分泌の状況は、常に脳にフィードバックされています。
脳が卵巣に指令を出し、卵巣が脳に反応を戻す

脳は常に卵巣から分泌されるホルモン量をチェックし、卵巣に指令を出しています。しかし、脳と卵巣どちらかの機能が乱れたり衰えたりすると、連係が取れなくなり、ホルモン分泌に大きく影響を及ぼします。
脳(視床下部・下垂体)
視床下部からホルモンが分泌されると、下垂体から卵胞の成長を促す「卵胞刺激ホルモン」、排卵を促す「黄体形成ホルモン」が分泌。卵巣には女性ホルモンの分泌を促す指令が出されます。
卵巣
脳の指令によって、卵巣が女性ホルモン「エストロゲン」「プロゲステロン」を分泌。女性らしい体を作り、脂質代謝に関わるエストロゲンの分泌量は、加齢によって減少します。
ヤセやすく太りにくい体を作るカギは「卵巣」にアリ。卵巣機能をUPさせれば太りにくい体になりますよ!
あなたの女性ホルモン力をズバリ判定!「女性ホルモン力診断チャート」
「腎」と「肝」の攻略で卵巣の元気を取り戻せる!
東洋医学では、女性は7年ごとに体の変化があるといわれています。体のピークを過ぎた35歳が“体質の分かれ道”。五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち、特に女性ホルモンと関係が深い「腎」が衰え始めます。
「私は加齢太りを“腎虚(じんきょ)太り”と名付けています。腎のエネルギーである『腎気』は28歳でピークになり、35歳から減少します。腰に違和感があれば、腎気が弱っているサインです」と、医師の木村容子さん。
さらに、自律神経をつかさどる「肝」も女性ホルモンのケアに欠かせません。
「肝は自律神経や筋肉に関わります。肝の働きが乱れると血液や気の巡りも悪くなるので、当然女性ホルモン力にも影響を与えます。たとえば、イライラは肝の巡りが滞っているときによく出る症状です」
腎と肝の影響で出る症状を把握すれば、今の“女性ホルモン力”を知ることができます。腎の症状が強く出るほど“女性ホルモン力”が低下している傾向にあるとか。今すぐ次のチャートでチェックして、自分に合った女性ホルモンケアを取り入れて!
女性ホルモン力診断 START!
Q. 生理周期が一定で以前と比べて量の増減もない(閉経した場合はNOへ)
Q. イライラすることが多い
Q. 疲れやすくて腰が重くダルい
Q. 眠りが浅くなることが増えた
Q. 白髪や抜け毛が増えてきた
Q. 手足の冷えを感じる
Q. ヤセにくく、太りやすくなってきた
Q. 年齢が49歳以上である
Q. お腹周りが急激に太ってきた
女性ホルモン元気度70%
まだ元気いっぱい!女性ホルモン力UPの対策を続けて
まだまだ脳も卵巣も元気いっぱい。ただし、女性ホルモンは加齢やストレスなどの影響を受けやすいもの。肝の働きを整えて、今から女性ホルモン対策をして。
女性ホルモン元気度60%
体の冷えが進行中。ツボ押しで血行促進を
女ホル力は保たれていますが、冷えを放置しておくと女性ホルモン力はどんどん低下していきます。体の中から温めて、血行を促しましょう。

冷えを改善する「ツボ押し流し」でむくみスッキリ!
女性ホルモン元気度50%
体の巡りが悪化。マッサージと呼吸で対策を
月経周期の乱れやイライラは、本来の女性ホルモン力が発揮できていない可能性あり。女性ホルモンが体のすみずみまで巡る体を作るために、マッサージと呼吸から始めてみて。
女性ホルモン元気度40%
自律神経が乱れがち。力を抜いてリラックス
過度なストレスを感じ続けることで自律神経が乱れ、女性ホルモン力も影響を受けています。まずは体の力を抜く練習をして、ストレスを上手に解放して。
女性ホルモン元気度30%
卵巣機能が低下中。ゆがみ対策で機能復活
生まれ持った腎気が徐々に減っています。今ある女性ホルモン力が最大限高まるよう、ツボ刺激と骨盤ゆがみ改善で血行を促進し、卵巣に元気をチャージ!
女性ホルモン元気度20%
体がエネルギー不足。食からも補うと◎
腎気が減って、太りやすくヤセにくい状態です。お疲れモードの体に腎気を“入れる”食養生がおすすめ。良質な油分も女性ホルモンの材料になります。

卵巣力UPで内臓脂肪減を目指す絶品「黒ネバごはん」
女性ホルモン元気度10%
分泌量自体が減少。別のホルモンでサポートを
女性ホルモンの分泌量が減っています。軽い運動などでほかのホルモンを活性化して、女性ホルモン力を補うことが、ヤセ体質と健康への近道。

脂肪も糖もメラメラ燃える骨活「なわとびステップ」
(からだにいいこと2021年2月号より)
[ 監修者 ]