
ポップコーンを食べると太る?ダイエット向きの食べ方や健康効果
ポップコーンというと、「食べたら太る」というイメージがありませんか? しかし、実はポップコーンは栄養のバランスがとれた優れた食品なんです。食べ方に気を付ければ、ダイエット中のおやつにもおすすめですよ!
目次
適量のポップコーンは太らないし健康に良い!

栄養が豊富なポップコーンは食物繊維や栄養素を取り入れることができるうえ、腹持ちが良いため、上手に取り入れることでダイエットのサポートになります。
しかしながら食べる量や味付けには要注意。食べ方次第で太る原因にもなりかねないので、できる限り自宅で手作りをして、油分や塩分を減らす工夫をしましょう。
ポップコーンには意外な健康効果が満載

トウモロコシが原料のポップコーン。トウモロコシにはダイエットや美容だけでなく、健康維持に役立つ成分が盛りだくさんに含まれているんです。
食物繊維が豊富で便秘を予防
トウモロコシは皮ごと食べられる全粒穀物であり、食物繊維が豊富。
市販のポップコーン1袋にレタス2個分※の食物繊維が含まれています。食物繊維には、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」があり、それぞれ異なる働きが。ポップコーンに含まれるのは、水を吸いやすい性質を持つ不溶性食物繊維です。この成分が胃や腸で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やしたり腸を刺激したりします。
また、トウモロコシは腹持ちが良いので食べ過ぎを防ぐことができ、ダイエット中の間食にも活躍します。
※ レタス可食部 215g=1 個として計算しています。(レタスの結球葉 100g 中の食物繊維は 1.1g)「日本食品標準成分表2020」より算出
カリウムの力ででむくみをスッキリ

ポップコーンに含まれるカリウムは、体内の水分バランスを調整してむくみの改善に役立ちます。
私たちの体は、細胞の内側と外側で水分とミネラルの濃度が一定に保たれることで正常な機能を維持しています。このバランスを保つ上で、カリウムは細胞内の主要なミネラル、ナトリウムは細胞外の主要なミネラルとして働いているのです。
むくみの主な原因のひとつは、体内のナトリウムに含まれる塩分濃度が過剰になること。 ナトリウムは水分を引き寄せて保持する性質があるため、塩分を摂りすぎると細胞外の水分量が増加。それが組織にたまることでむくみが生じます。
カリウムには体内の過剰になったナトリウムを体外に排出するのを助ける働きがあるので、体内の水分バランスが調整され、むくみの改善につながります。
リノール酸が動脈硬化を抑制

トウモロコシには、食事から摂取する必要がある必須脂肪酸・リノール酸が多く含まれています。適量のリノール酸を摂取すると、コレステロール値やLDLコレステロール値を低下させるので、心臓病の予防につながるとされています。
認知症予防やアンチエイジング効果も
トウモロコシは、ポリフェノールの一種である「フェルラ酸」が豊富。フェルラ酸は、アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβの働きを抑制し、認知症を予防する可能性があると注目されています。
また、ビタミンBやEなどの栄養素を含んでいるのも特徴。特にビタミンEは抗酸化作用があり、活性酸素を撃退して細胞の老化を抑制すると言われます。アンチエイジング効果を期待できるので、健康だけでなく美容にもうれしい点が盛りだくさん。

ベジファーストや糖質オフ以外の対策って知ってる? そこで…。
ポップコーンを健康的に食べる方法

ポップコーンを健康的に楽しむならば、適量を手作りするのがおすすめです。ただし、油やバターは高カロリーなので、できる限り控えるのが鉄則。
味付けをせず、ヘルシーに仕上げるのを意識して。余分な油や塩分、砂糖などを除けば、ポップコーンが持つ健康的な側面を最大限に活かすことができます。小腹が空いたときなどに、よく噛んで食べましょう。
ヘルシーな調理法を選ぶ

健康的にポップコーンを楽しむなら、素材そのままを味わえるシンプルな調理法を選択しましょう。
やり方は簡単。ポップコーン豆を紙袋に入れて電子レンジで数分温めるだけで作ることができます。
風味を加えたい場合は小さじ1程度のオリーブオイルや、好みに合わせてハーブやスパイスを少量加えると塩分を抑えることが可能です。どうしても甘みが欲しい場合は、ごく少量のはちみつやメープルシロップに留めましょう。
せっかくヘルシーに仕上げているので、味付けが濃くならないようにご注意を。
食べ過ぎないよう10g程度に留める
ポップコーンは栄養価が高いものの、食べ過ぎは厳禁。軽い食感でついつい手が進みがちですが、食べ過ぎるとカロリーや糖質の過剰摂取につながってしまいます。そのため、1回の食事やおやつとして食べるなど、適切な量を守ることを忘れずに。
たとえば、1食分を市販の袋から適量に取り分ける際に、目安として10gずつ小分けにするのもひとつ。事前に量をコントロールすることで、無意識に食べ過ぎてしまうリスクを減らせます。さらに、あらかじめ決めた量を盛り付けて食べる習慣をつければ、健康的な生活スタイルを維持しやすくなります。
カロリーを抑えたいなら避けるべき味付け

市販のポップコーンのなかには、塩分や脂肪分が多く含まれているものがあるため、太ってしまうリスクはぬぐえません。
塩分の多い味付け(塩バター味など)は、ナトリウムの過剰摂取につながり、むくみやすく。ほかにも太りやすい味付けに挙げられるのはキャラメル味。キャラメルには大量の砂糖が使用されており、急激な血糖値の上昇を招き、余った糖分は脂肪として蓄積されやすいため、太りやすくなります。バター味や塩バター味は高カロリーなうえに、塩分が食欲を増進させたりと、むくみを引き起こしやすい状態に。
そのため、購入時には成分表示を確認し、カロリーや使用されている原材料をチェックするようにしましょう。

本記事では、ダイエット中の1日の摂取カロリーの目安を紹介…。
映画館のポップコーンはシェアがおすすめ

映画館で販売されているポップコーンは、サイズによってカロリーが異なります。
たとえば、一般的なMサイズのポップコーン(塩味)には450kcal以上のカロリーが含まれています。キャラメル味やバター味などの味付けによってカロリーは大幅に増加してしまうので、注意して。
映画館でポップコーンを楽しむ際には、小さめのサイズを選ぶほか、友人や家族とシェアするなどでカロリー摂取を抑えるのが得策かもしれません。
まとめ

ポップコーンは、適切な量であれば食べても太ることはなく、健康的なスナックとして楽しむことが可能。食物繊維をはじめとした栄養も豊富で、満腹感を持続させてくれるため、ダイエット中の間食にも向いています。
ただし、カロリーや味付けに注意することは必須。自分で調理すれば、油や塩分を控え、摂取カロリーを抑えることができます。食べ過ぎに気を付けながら上手に取り入れてみて。
[ 監修者 ]