40代の母親が卒業式に出席する際、体型のカバーとマナーを両立させるスーツ選びが重要です。この記事では、そんな特別な日にふさわしい、おしゃれで自信を持てるスタイルの秘訣をご紹介します。

母親の卒園式・卒業式の装いのマナーは？

卒業（卒園）式において母親が押さえておきたい装いのマナーをいくつか紹介します。マナーに不安がある方も、ぜひ参考にしてください。

準礼装・略礼装にはベージュのストッキングが基本

卒業式は、子どもの成長と新たなステップへの祝福の日です。そのため、フォーマル度の高い、落ち着いたファッションが求められます。スーツやワンピース、スカートまたはパンツにジャケットとインナーを組み合わせる、準礼装や略礼装が基本の服装スタイルです。

また、見落としがちなのがストッキングの色ですが、卒業式においても入学（入園）式と同じく、自然なトーンのベージュのストッキングを選ぶのが一般的です。カジュアルなタイツは避け、フォーマルな式典にふさわしいストッキングを選びましょう。寒い季節に行われることもあるため、寒さに耐えつつもマナーを守った服装を心がけましょう。

ベーシックカラー・ダークカラーのスーツに明るい色の小物がおすすめ

通常、卒業式の母親の服装は、ネイビーやブラック、グレーなどのベーシックなダークカラーのスーツが選ばれます。ですが、全身がダークカラーのコーディネートだと重苦しい印象を与えることがあります。スーツがダークカラーの場合は、インナーや小物に明るい色の華やかな要素を取り入れてみましょう。

もし卒業式と入学式で同じスーツを着用したい場合、ダークな色のスカートやワンピースに、パステル系の明るい色のジャケットを合わせるのがおすすめです。ボトムスが暗い色であっても、明るいジャケットを取り入れると、落ち着いた印象を持続させることができます。どの色を選ぶべきか悩む場合は、先輩ママからアドバイスを受けることもひとつの方法ですね。

TPOに合っているならパンツスーツやスーツ以外の服でもOK

卒業式においてはスーツが一般的ですが、必ずしも着用する必要があるわけではありません。ただし、その場にふさわしいフォーマルさを保つことが大切です。ジャケットを取り入れることで、カジュアルなスタイルもより格式のあるものに仕上げられます。

園や学校によっては、セミフォーマルよりもカジュアルな「インフォーマル（略礼装）」スタイルを許容する場合もありますが、あくまで「礼装」の範囲内で選ぶべきで、カジュアルすぎないスーツやワンピースが最適です。

靴やバッグもフォーマルを意識して

卒業式や入学式において、靴やバッグもフォーマルな要素を意識することが大切です。特に足元はセレモニーコーデの印象を大きく左右します。通常、ヒールの高さが5cm程度のパンプスが理想的ですが、小柄なママや妊娠中には低めのヒールが安全です。高すぎるヒールは品格を損なう恐れがあるため、ヒールの高さは8cm程度までにしましょう。

フォーマルなバッグも選び方に注意が必要です。サイズは財布、ハンカチ、スマートフォンなど最低限のアイテムが収納できる小さめサイズをおすすめします。バッグの色に厳格な規定はなく、素材はレザーまたは布製が基本です。

髪型は清潔感があって派手すぎないスタイルに

卒業式において、髪型も重要なポイントです。清潔感があり、派手すぎないスタイルがおすすめです。

髪の毛に後れ毛が出すぎないように心がけましょう。卒業式の髪型は清楚で控えめな印象が良いでしょう。過度なボリュームや強い巻き髪を避けた、軽やかな巻き髪がおしゃれな選択といえます。ボサボサヘアーや乱れた髪型も避けるようにしましょう。清潔感と手入れの行き届いた印象が大切です。

ヘアアクセサリーにも注意が必要です。派手すぎる大きな飾りや羽根、毛皮のアクセサリー、カジュアルなシュシュなどは避けましょう。

ぽっちゃりが気になる40代に｜卒業式スーツの体型カバー術6選

ぽっちゃりとした体型をできるだけカバーしたいと考える40代の母親も多いのではないでしょうか。ここでは、体型カバー術をいくつか紹介します。体型に自信がない方は、ぜひ参考にしてください。

（1）体に合ったサイズを着る

卒業式にふさわしいスーツ選びにおいては、体に合ったサイズを着ることが重要です。ピチピチのスーツや逆にダボダボな服装は体型を強調することがあるかもしれません。この問題を解決するために、上下でサイズが異なる場合は、ジャケットとボトムスを別々に購入し、自分に合ったサイズを見つけましょう。

卒業式では何度も立ち座りをする機会が多いので、きつすぎるサイズや伸縮性のない素材は快適さに支障をきたすことがあります。リラックス感のあるスタイルで体型をカバーし、自信を持って特別な日を迎えましょう。

（2）Xライン・Iラインで着痩せを目指す

着痩せを目指すためには、XラインとIラインの活用が王道です。これはセレモニースタイルでも同じく当てはまります。ワンピースを選ぶ場合、ウエストを引き立てるデザインやショート丈のジャケットをAラインスカートに合わせるのは、ウエストまわりをスリムに見せる助けになります。

Iラインを好むなら、ワイドパンツを選ぶのがおすすめです。ワイドパンツは上品な印象を与え、セレモニーの雰囲気と相性が良いため、足や腰まわりが気になる方にとって理想的な選択肢です。正しいデザインを選んで、スタイリッシュな装いで卒業式を迎えましょう。

（3）切り替えデザインや異素材使いでメリハリをもたせる

ぽっちゃりな母親がワンピースを選ぶ際、切り替えデザインを活用することもカギです。実際の腰の位置よりも高めの切り替えを取り入れることで、メリハリのあるシルエットを演出し、さりげなく脚を長く見せることができます。

また、ふんわりとしたフレアシルエットのワンピースもおすすめです。このデザインはレッグラインを巧みにカバーし、体型をカバーするのに役立ちます。きちんと感あるレザー素材の小物を取り入れることで、上品で落ち着いた印象を作り出せます。適切なデザインと素材の組み合わせで、自信を持って特別な日を迎えましょう。

（4）お腹まわりをデザインでカバーする

体型の気になるお腹まわりをスッキリと見せるためには、ジャケットや合わせるワンピースのデザインに注意が必要です。

特にお腹まわりの気になる部分をカバーするために、ペプラムデザインがおすすめです。ペプラムデザインとは、ウエストの位置で切り替えを行い、裾がタックやフレアーで広がるスタイルを指します。

ペプラムデザインを選ぶことで、お腹まわりがふんわりと広がるため、体型の気になる部分を巧みに隠すことができます。肩が落ちたり、服がだぶついたりすることなく、スタイリッシュに着こなせるため、卒業式などの特別な日に最適な選択肢です。

（5）アクセサリーや小物で視線を反らす

アクセサリーと小物の使い方は、体型のカバーに大いに役立ちます。特にコサージュはセレモニーに欠かせないアイテムで、つける位置を工夫することで全体の印象を変えることが可能です。

例えば、鎖骨近くの高い位置にコサージュをつけると、スタイリングが美しく見え、お腹まわりの気になる部分をうまくカバーできます。

お腹まわりを気にする方は、ロングネックレスよりも首に沿う形状のネックレスがバランス良く見えます。視線を上に向けさせることで、お腹まわりをうまく隠しましょう。また、バッグは長方形のクラッチタイプのバッグがバランス良く見えます。

（6）ブラックのワンカラーで膨張感を抑える

卒業式のコーディネートにおいて体型を引き締める効果を高めたいなら、ブラックのワンカラーを全体で統一するのがおすすめです。ブラックには膨張感を抑える力があり、ぽっちゃりな方にとって心強い味方となるでしょう。

体のラインを強調しないゆったりとしたシルエットのトップスを選ぶことで、お腹まわりを巧みにカバーできます。ホワイトをアクセントカラーとして取り入れることで明るさをプラスし、全体の印象を引き締めるポイントにもなります。ブラックのワンカラーは、スタイリッシュで美しいコーディネートを完成させるのに最適な選択です。

卒業式スーツでおしゃれに体型カバーが叶うおすすめのアイテムは？

ここでは、体型カバーが叶うファッションアイテムを紹介します。卒業式のスーツに合うアイテムばかりのため、卒業式の服装に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ロング丈ジャケット・ジレ

体型をおしゃれにカバーしながらスタイリッシュな卒業式スーツを楽しみたいなら、ロング丈のジャケットとジレがおすすめです。

ロング丈のジャケットスーツは、タテのラインが強調されるため、スッキリとした細身の印象を与えてくれます。

ジレもセレモニーコーデにぴったりのアイテムです。特にモノトーンのジレコーデは、きちんと感とおしゃれ感を同時に演出できます。ジレは着心地が良く、体型を上手にカバーする力も備えているので、ぽっちゃりなママに特におすすめのアイテムです。

前を留めないジャケット

体型をおしゃれにカバーしながらスタイリッシュな卒業式スーツを楽しみたいなら、前を留めないジャケットもおすすめです。

前開きのジャケットには、「ボタンで留めるデザイン」と「鍵ホックで留めるデザイン」の2つのタイプがあります。フォーマルな場で着用する際、通常はボタンで留めるデザインが一般的ですが、鍵ホックデザインのジャケットは、鍵ホックを留めずに着用できるため、ブラウスやワンピースをインに着てジャケットを羽織るスタイリングが可能です。この着こなしは、ジャケットのボタンがきつくなった場合にも有効です。

ペプラムジャケット

お腹まわりが気になる方におすすめのアイテムは、ペプラムジャケットです。年齢とともにお腹まわりの体型に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。通常のウエストシェイプのジャケットを着ると、ウエスト位置でつかえてしまい、余分なしわができることがあります。

ペプラムデザインは、ウエストの位置で切り替えて裾がタックやフレアーで広がったデザインのことを指します。このデザインは、お腹まわりをふんわりとカバーし、美しいシルエットを演出するのに効果的です。

フレアスカート

ぽっちゃり体型の方や妊婦の方におすすめなのが、フレアスカートです。タイトスカートやAラインスカートよりも、ふんわりと広がるフレアスカートはおしゃれで体型をカバーするのにおすすめです。

フレアスカートは、ヒップよりも裾幅が広がっているため、ソフトなボディラインを演出します。ワンピースやジャケットのシルエットが美しく際立ち、印象的なスタイルを作り出してくれるでしょう。特に、素材にハリがあるコクーンワンピースやロングジャケットは、ウエストまわりを巧みに隠してくれるので、ぽっちゃり体型の方や妊婦の方に適しています。

ハイウエストのスカート・パンツ

ハイウエストのデザインは、ウエスト位置を高く見せられるため、脚長効果を期待できます。また、お尻のラインを巧妙に隠すこともでき、体型をカバーするのに効果的です。

スカートを選ぶ場合、身長が標準以下のぽっちゃり体型の人にはAラインスカートがおすすめです。腰から足にかけて広がるデザインは、足を細く見せる効果があります。

また、ハイウエストのデザインを採用したワンピースもすてきな選択肢です。ハイウエストがしっかりと体を引き締め、Xラインを強調してくれるため、体型カバーに優れています。

ワイドパンツ

40代のぽっちゃりした女性におすすめなアイテムのひとつは、ワイドパンツです。ワイドパンツは横に広がったデザインのズボンで、Iラインのスタイルを強調するのに理想的です。このスタイルは上品な装いにぴったりで、セレモニーの場でも素晴らしい選択となります。

ワイドパンツはぽっちゃり体型を巧妙に隠すだけでなく、動きやすさも提供します。長時間の通勤や外回りの仕事をしている女性にも最適です。特に、ベルトがおへその部分に位置するデザインのワイドパンツがおすすめです。このスタイルは脚をより長く見せ、着痩せ効果を高めます。

テーパードパンツ

40代のぽっちゃりした女性には、テーパードパンツもおすすめです。テーパードパンツは腰まわりにタックが入っており、「ウエストには余裕があるけど、太ももがきつい」と感じる方に最適です。このデザインは締めつけ感なく着られ、太ももや腰まわりがきついと感じることなく快適に過ごせます。

太ももや腰まわりがきついパンツを履いていると、不快感が生じることがあります。そのようなストレスを軽減し、快適な装いを楽しむために、腰まわりにタックの入ったテーパードパンツがおすすめです。

まとめ

卒業式は、準礼装から略礼装を選びましょう。全身がダークカラーで統一されると、印象が重たくなることがあるので、明るい色の小物を取り入れることをおすすめします。ただし、あまり派手になりすぎないように気をつけましょう。

体型が気になる方は、自身に合ったサイズの服や、切り替えやお腹にデザインの入った服を選びましょう。ハイウエストやワイドパンツを取り入れるのもおすすめです。 子どもの晴れ舞台をお祝いするために、マナーを守りつつ美しい装いを目指してみてはいかがでしょうか。