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茅の輪はいつまでくぐれるの?「夏越の大祓」で今年の後半も健やかに

梅雨の晴れ間が待ち遠しい6月。全国の神社には茅(ちがや)で編んだ直径数メートルほどの「茅の輪(ちのわ)」が設置されます。古来より疫病を遠ざけるとされる「茅の輪くぐり」の由来を知りたいと思い、新型コロナウイルス終息を願いつつ、編集部にほど近い「神田神社」を訪れてみました。

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全国の神社に設置される「茅の輪(ちのわ)」

夏越の大祓

新しい年が始まって、ちょうど半年が経つ6月。全国の神社では「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」が行われます。大祓とは、人の形に切り抜いた紙「形代(かたしろ)」に自分の名前と年齢を書き、心身に付いた穢れを託して祓い、残りの半年を清々しい気持ちで迎えるために行われる行事です。

同じ時期、茅(かや)で編んだ直径数メートルほどの「茅の輪(ちのわ)」が境内に設置される神社も。古来より疫病を遠ざけるとされる「茅の輪くぐり」。その由来を知りたいと思い、「神田神社」(東京都千代田区外神田二丁目)を訪れてみました。

神田神社の茅の輪くぐり

730年に建立された神田神社は、神田・日本橋・秋葉原・大手町・丸の内にある108の町会の氏神(うじがみ)として「江戸の総鎮守 神田明神」の名称で親しまれています。

夏越の大祓

神田神社の茅の輪くぐりは、「水無月(みなつき)の 夏越(なご)しの祓(はらえ)する人は ちとせの命 のぶというなり」と、歌を唱えながら、左まわり・右まわり・左まわりと、八の字を書くように三度くぐり抜けます。境内に建てられた茅の輪は、若手神職の数名で荒川の河川敷へ行き、茅を鎌で刈り取り、職人さんに編んで作ってもらったものだそうです。

茅の輪くぐりの由来

「茅の輪(ちのわ)くぐり」は、茅(かや)で作った大きな輪をくぐることによって心身を清め、無病息災や家内安全を願う行事です。この神事は、「備前国風土記」という言い伝えに書かれた物語にちなむとされています。

昔、旅の途中で宿に困っていた神様が、蘇民将来(そみんしょうらい)、巨旦将来(こたんしょうらい)という兄弟に、宿を貸してもらえるように頼みました。しかし、弟の巨旦将来は、裕福な暮らしをしていたのに、みすぼらしい姿をした神様を見て、断ってしまいました。いっぽう、兄の蘇民将来は、貧しい暮らしをしていましたが、神様を泊めてもてなしました。

その神様は、須佐之男命(すさのおのみこと)でした。神様は、蘇民将来へのお礼として、「もし疫病が流行した時には、小さな茅の輪を腰につけなさい。そうすれば助かるでしょう」と教えました。しばらくして、疫病が流行しました。そのとき、蘇民将来の家族が神様に教えられたとおりに茅の輪を腰につけたところ、助かったといわれます。

茅の輪のくぐり方

神社や風習によってさまざまな方法があります。ちょうど1年の真ん中に行われる、心の大掃除ともいえる「夏越の大祓」で清々しい気持ちになり、残りの半年をすこやかで良い年にしていきたいものです。ご自身が住む地域の氏神様に茅の輪があれば、それぞれの案内に従ってくぐってみましょう。

ちなみに神田神社の茅の輪のくぐり方は、正面よりまず左にくぐり、右左と8の字の形になるように3回くぐります。

夏越の大祓

「夏越の大祓」は6月30日に行われますが、神田神社のようにその後しばらく境内に茅の輪が設置されている場合は、大祓が終わってからもくぐることができます。

神田神社の権禰宜、加藤哲平さんにお話を伺いました。

「神社にお参りした後に一番ぴったりするのは『清々しい』という気持ちでしょう。これは、神社に詣でたときの、独特の感覚だと思います。日本の素晴らしい伝統文化ですから、ぜひ、お近くの神社で大祓、また、茅の輪をくぐってみてはいかがでしょうか。清々しい、清らかな心で、次の半年を迎えていただきたいと思います」

夏越の大祓

【豆知識】全国の神社でおこなわれる年間の神事

1月         初詣

2月         節分

春          祈年祭(春大祭)

6月         夏越大祓

7月         七夕祭

秋          新嘗祭(秋大祭)

12月       師走大祓

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