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神門のツボ押し

心身を癒すなら神門のツボで!効果と正しい押し方を解説

本記事では、神門(しんもん)のツボについて、探し方や押し方、期待できる効果を詳しく解説します。日々のストレスや不眠の悩みがあり、セルフケアでツボ押しを取り入れたいと考えている方は、ぜひご覧ください。

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神門(しんもん)のツボとは?

神門は、乱れがちな心と体の調子を整える働きがあるとされる代表的なツボです。東洋医学の考え方では、神門は「心」という臓と深く結びついており、心の安定にも関わる重要なツボとされています。

また、古くから「心は脈を蔵し、脈は神を舎す」と言われ、心臓の働きだけでなく、感情や意識の状態を整えるうえでも大切な役割を担う場所と考えられてきました。

ここからは、神門の具体的な位置の見つけ方と、効果的な押し方について、順番に紹介していきます。

神門のツボの探し方

神門_ツボ

神門のツボは、手首の内側、小指側にあります。手のひらを上に向けた状態で、手首の横じわと小指の延長線が交わるあたりを探してみてください。

手首の内側にある横じわの小指側の端に、小さなくぼみがあります。このくぼみを親指で軽く押してみて、少し響くような感覚があれば、そこが神門のツボです。

最初は見つけにくいかもしれませんが、何度か探すうちに位置が分かるようになります。押したときに心地よい感覚があれば、正しい位置を見つけられている証拠です。

神門のツボの押し方

神門を押すときは、反対の手の親指をツボに当てて、ゆっくりとしたやさしい力で刺激します。目安となる強さは、「少し痛いけれど気持ちいい」と感じる程度です。

基本の押し方は、息を整えながら3秒ほどかけてじわっと押し込み、同じくらいの時間をかけてふわっと力を抜く、という流れを繰り返します。この一定のリズムを守ることで、ツボにほどよい刺激が伝わりやすく、心身のリラックスにつながります。

左右それぞれの神門を、片方ずつおよそ30回ほど繰り返し刺激しましょう。勢いよく押したり離したりすると十分な効果が得られにくいため、動きはできるだけゆっくり行うことがポイントです。

また、真上から押すだけでなく、ツボの上で指先を小さく円を描くように動かしてマッサージする方法もおすすめです。その際は、深くゆったりとした呼吸を続け、息を止めないよう意識しながら行いましょう。

呼吸に意識を向けることで、全身のこわばりがほどけやすくなり、神門への刺激もより生かされます。朝の目覚めの時間や、寝る前のひととき、ストレスを感じたタイミングなど、気づいたときに取り入れてみてください。

神門のツボが持つ効果

神門のツボには、心の緊張を和らげるなど、さまざまな効果があるとされています。ここでは、神門のツボが持つ効果を詳しく見ていきましょう。

心の安定・リラックス

熟睡する女性

神門のツボは、心の働きを整える効果が期待できるツボです。このツボを刺激することで、心身の緊張がゆるみ、イライラや不安感をやわらげるのに役立つとされています。ストレスや不安を感じたときに刺激すると、気持ちが落ち着きやすくなり、リラックスにつながるでしょう。

仕事のプレッシャーや人間関係の悩みなど、日常的なストレスを強く感じたときは、深呼吸をしながら神門をゆっくり押してみてください。寝る前に緊張してなかなか眠れないときや、大事なプレゼンや面接の前で気持ちを整えたいときにも、神門をやさしく刺激すると心が少し軽くなることがあります。

イライラしやすいと感じる日や、なんとなく不安が続いているときのセルフケアとして、こまめに取り入れてみましょう。

不眠改善

寝る前のツボ押し

神門のツボは、不眠の改善にも役立つとされています。心を落ち着かせる働きがあるため、就寝前にやさしく刺激することで入眠をサポートしてくれます。

寝つきが悪いときや、布団に入っても考えごとが頭から離れずに眠れないとき、夜中に目が覚めてそこから眠れなくなってしまうときなどは、ベッドの中で深呼吸をしながら神門を軽く押してみてください。

呼吸に合わせて数秒かけてゆっくり押し、ふっと力を抜く動きを何度か繰り返すと、心身の緊張がほどけていく感覚を得やすくなります。

また、毎晩の「寝る前のルーティン」として取り入れるのもおすすめです。スマートフォンを見る時間を少し減らし、照明を落としてから神門をやさしく刺激すると、リラックスモードに切り替わりやすくなります。

症状別!神門のツボと合わせてマッサージしたいツボ

神門のツボだけでなく、他のツボと組み合わせることで、より効果的なケアができます。ここでは、症状別におすすめのツボをご紹介しましょう。

不眠改善におすすめのツボ

不眠の改善には、神門と合わせて以下のツボを刺激すると効果的です。複数のツボを組み合わせることで、より深いリラックス効果が期待できます。

失眠(しつみん)

失眠_ツボ

失眠は、その名の通り「失った眠りを取り戻す」という意味を持ち、不眠の改善効果があるとされているツボです。足の冷えで眠れない方や、考え事が多くてなかなか寝付けないときにおすすめです。

位置:足の裏側のかかとの中心の、やや凹んだところにあります。

押し方:ベッドや床に腰を下ろし、片足の足首をもう一方の太ももの上に置き、両手の親指を重ねて失眠のツボに当て、体重を乗せながらゆっくりと圧をかけて押していきましょう。

やや強めの力で、じんわりと響く感覚が得られる程度がおすすめです。寝つけない夜に布団の中で刺激するのも有効です。

百会(ひゃくえ)

百会_ツボ

百会は、その名前が示すように、全身を巡る多くの経絡が一点に集まる場所で、頭のてっぺんに位置するツボです。心や体の調子を整えるうえで、よく使われるツボとして知られています。

全身の気や血の巡りを促し、自律神経の働きを整えるのに役立つといわれています。頭がさえて眠りづらいときや、頭痛、目の疲れが気になるときのケアとしても取り入れやすいツボです。

位置:頭のてっぺん付近にあります。両耳の先端同士を結んだラインと、眉間から鼻筋にかけての中心線が交わるところが目安です。指先で軽く押してみると、わずかにくぼんでいる部分が見つかるでしょう。

押し方:両手の中指を重ねて百会にそっとあて、頭の中心に向かってまっすぐ押し込みます。心地よいと感じる強さで、約5秒かけてゆっくり押し、同じくらいの時間をかけて力を抜きます。このリズムを10回ほど繰り返すとよいでしょう。

内関(ないかん)

内関_ツボ

内関は、酔い止めに効果があるとして知られているツボですが、心を落ち着かせる働きもあるといわれています。気持ちの高ぶりや不安、緊張からドキドキしやすいときや、眠りに入りやすい状態づくりにも役立つツボです。

位置:手首の内側にある横じわの真ん中から、指3本分ほど肘寄りに進んだ場所です。触れると、2本の太いすじ(腱)のちょうど間あたりにあります。

押し方:反対の手の親指を内関にあて、指先がすじの間に少し入り込むように、ゆっくりと力を加えます。痛くならない程度の弱めの圧で、じんわり押すイメージで刺激しましょう。

ストレス緩和におすすめのツボ

ストレスを感じたときに、神門とあわせておすすめのツボがあります。ここでは、3つのツボを解説します。

膻中(だんちゅう)

膻中

膻中は、胸のあたりで気の流れを整え、呼吸をスムーズにしてくれるとされるツボです。胸がつかえるような感覚があるときや、不安や気分が沈んで呼吸が浅くなったときに刺激すると、だんだんと息がしやすくなるのを感じられるでしょう。

位置:胸の真ん中あたりにあります。左右の乳頭を結んだ線のちょうど中央が目安です。

押し方:人さし指や中指を重ねてツボに当て、胸の奥に向かってふんわりと力をかけます。ゆっくり押しては離す動きを繰り返したり、小さく円を描くようにさすったりしてもよいでしょう。強く押し込まず、心地よい弱さを意識することが大切です。

合谷(ごうこく)

合谷_ツボ

合谷は、気持ちを落ち着かせ、徐々に平常心を取り戻す効果があるとされています。また、ストレスで乱れた自律神経のバランスを整える目的で、用いられることが多いツボです。

位置:手の甲側で、親指と人さし指の骨の分かれ目のやや人さし指側にあります。

押し方:親指を合谷にあて、気持ちいいと感じる強さでやや強めに押しましょう。両手それぞれ約30回程度、押してはもみほぐす動きを繰り返しましょう。

郄門(げきもん)

郄門_ツボ

郄門は、精神の安定と心臓の働きを整える効果があるとされているツボです。特に動悸や不安感、胸の痛み、不眠といった症状の緩和が期待できるとされています。手のむくみや冷えの改善にも役立つでしょう。

位置:腕の内側で、手首の横じわと肘の内側のしわを結んだ線上にあります。その中間よりも、指1本分ほど手首寄りの位置が目安です。

押し方:反対の手の親指で優しく押さえ、円を描くようにマッサージしましょう。1日2〜3回、各1〜2分程度のケアを継続することで、よりよい効果が期待できるでしょう。

特にストレスを感じたときや、胸の不快感があるときに行うと効果的です。腕の内側は血管や神経が通っている繊細な部分のため、強すぎる刺激は避けましょう。

全身の不調を整えるツボ

心身のバランスを整えるには、全身のツボを刺激することも大切です。以下のツボは、体調管理に役立つツボとして知られています。

足三里(あしさんり)

足三里_ツボ

足三里は、胃腸の働きを整え、体力を増強する効果が期待できます。このツボは、疲労回復や免疫力向上にも役立つとされ、日常的な健康維持におすすめです。全身のバランスを整えたいときにも、足三里のツボ押しを取り入れてみましょう。

位置:すねの外側で、膝のお皿の下から指幅4本分下にあります。

押し方:親指の腹を骨のきわに当て、垂直に少し強めに押します。痛気持ちいいと感じる力加減を目安にして、ゆっくり呼吸をしながら、5回ほどじんわり押しては離す動きを繰り返しましょう。

三陰交(さんいんこう)

三陰交_ツボ

三陰交は、三本の大切な経絡が交差する位置にあることから名付けられ、なかでも女性のケアに欠かせないツボとして知られています。全身の血流を整え、冷えをやわらげる働きが期待できるほか、生理痛や更年期に伴う不調など、幅広い婦人科系トラブルのケアにもよいとされています。

位置:内くるぶしのいちばん高いところから指4本分ほど上の、すねの骨のきわにあります。押したときに、やや響くような痛みを感じることが多い場所です。

押し方:親指の腹をツボに当て、骨の方向へゆっくり押し込むように刺激します。冷えが気になる場合は、カイロや温タオルなどであたためる方法もおすすめです。

ただし、妊娠中の方は自己判断で強く刺激することは避け、医師や鍼灸師などの専門家に相談しましょう。

湧泉(ゆうせん)

湧泉_ツボ

湧泉は、字のごとく、体力や気力が泉のように湧きだしてくるツボです。全身のスタミナをつけ、体のだるさや疲れの軽減に役立つとされています。不調な場所ほど、刺激すると硬く感じる時や痛い時がありますが、毎日行うことで日ごとの変化を感じやすくなるでしょう。

位置:土踏まずの真ん中あたり、足指を曲げたときにできるくぼみにあります。

押し方:押しやすい指を使って、強く刺激せず、ゆっくり圧を加えます。痛気持ちいいくらいの強さで5秒くらいキープしてください。

もう少し刺激が欲しい場合は、さらにゆっくり円を描くように刺激するのもおすすめです。ただ強く刺激すればよいというわけではなく、適度な力加減を心がけましょう。

神門などツボに関してよくある質問

ツボを押すときには、さまざまな疑問が出てくることもあるでしょう。ここでは、よく寄せられる質問にお答えします。効果的なセルフケアのために、参考にしてください。

どのくらいの頻度で何回押すのがよいですか?

ツボの刺激は、1日2〜3回程度が目安です。朝起きたとき、仕事の合間、就寝前など、自分のタイミングに合わせて行いましょう。

1回あたりの刺激は、3〜5秒程度を5〜10回繰り返すと効果的です。ただし、押しすぎは逆効果になる場合があるため、心地よいと感じる程度にとどめることが大切です。

継続することで効果が期待できるため、無理のない範囲で毎日の習慣にすることをおすすめします。

専門家に施術してもらったほうがよいですか?

足裏ツボ押し

セルフケアでも十分な効果が期待できますが、より専門的な施術を受けたい場合は、鍼灸院や整体院での相談をおすすめします。専門家は、一人ひとりの体質や症状に合わせて、適切なツボを選び、効果的な刺激を行うことができます。

特に、慢性的な症状がある場合や、セルフケアで改善が見られない場合は、専門家の診断を受けることが大切です。また、正しいツボの位置や押し方を学ぶためにも、一度専門家の施術を受けてみるとよいでしょう。

手首にある神門のツボは他のツボと組み合わせてケアして

この記事では、神門のツボの探し方や押し方、期待できる効果について詳しく解説しました。神門は手軽に刺激できるツボで、心の安定や不眠の改善に役立つとされています。また、他のツボと組み合わせることで、より効果的なセルフケアにつなげられます。

本記事を参考に、毎日のスキマ時間や就寝前のリラックスタイムに神門のツボ押しを取り入れてみてください。

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