太りにくい体になれる「代謝のヒミツ」を知って脂肪燃焼力の高い体に!
代謝とは、食べ物をエネルギーに変換し、そのエネルギーで体の機能を整えたり、細胞を作り変えたりすること。代謝が上がるとヤセやすくなるだけでなく、肌質や冷えが改善するなど良いことずくめです。
目次
運動しなくても脂肪燃焼力が高い人に!

「代謝が上がるとヤセやすくなるだけでなく、体じゅうに良いことがあります」と、内科医の中村康宏さん。
代謝とは、食べ物をエネルギーに変換し、そのエネルギーで体の機能を整えたり、細胞を作り変えたりすること。加齢で代謝が下がると、余ったエネルギーが脂肪に変わり、下半身にたまっておばさん体型の原因に。
代謝を上げれば、たまった脂肪が燃えやすくなり、エネルギーへと変換されます。特に脂肪がたまりがちな下半身のサイズダウンに効果大! しかも体じゅうの細胞が新しくなるので、体の中から健康を目指せます。
ヤセるヤセないのカギは代謝!そもそも代謝とは?
「代謝」とは食べ物をエネルギーにして細胞を作るサイクル
食べ物は体内でエネルギーに変換されます。このエネルギーで体を動かしたり、体の状態を整えたりするサイクルが「代謝」です。では、太りやすい人と太りにくい人は、体の中でどのような代謝が行われているのでしょうか。それぞれみてみましょう。
【ケース1】食べる量以上に太りやすい人

新たな細胞を作るスピードが低下
新たな細胞を作る速度は、加齢とともに低下。筋肉量も徐々に減っていきます。すると、体を動かしたり整えたりするときに使うエネルギー量もどんどん減少します。
エネルギーが余り脂肪に変化
使うエネルギー量が減ったのに食べる量が変わらなければ、当然ながらカロリーオーバーの状態に。消費されずに余ったエネルギーは、そのまま脂肪へと変わってしまいます。
おばさん体型どころか生活習慣病になることも
作られた脂肪は血液に乗って全身に流れ、皮下脂肪や内臓脂肪として蓄積されます。お腹やお尻がたるんだ“小太りおばさん”体型になるうえ、動脈硬化など生活習慣病の原因にも。
【ケース2】食べても太りにくい人

新たな細胞をどんどん作り出す
細胞作りの司令塔「成長ホルモン」が、新たな細胞を作ったり、壊れた細胞を直したりする指示を出します。常に新しい細胞が生まれ、体を良い状態にキープ。
余った脂肪もエネルギーに変換
新たな細胞が次々に作られるので、胃腸で消化・吸収された食べ物は、どんどんエネルギーに変換されます。それでも足りない場合は脂肪を燃焼!
全身の細胞が生まれ変わり健康的な美ボディに!
エネルギーを絶えず使うので脂肪がたまりづらく、ヤセやすい体に。細胞が生まれ変わって肌ツヤもアップ。余計な脂肪が血管を狭めることがないので血流が上がり、冷え改善などの効果も!
運動しなくても代謝は上がる!
ダイエットには、ハードな運動が必要な訳ではありません。次の「1日の代謝量の割合」を把握して、基礎代謝を上げることでラクにキレイを目指しましょう!

【運動 0〜10%】運動の代謝はわずか10%
キツい運動を短時間行っても、消費できるエネルギーはわずか。ムリせず、基礎代謝を上げるのがヤセる近道です。
【食事誘発性熱産生 約10%】食事で消化器が動き熱が発生
胃腸が食べ物を消化するとき、熱が生まれて一時的に代謝がアップ。食後に体が温まるのはこのためです。
【NEAT 約20〜30%】日常動作でもエネルギー消費
運動以外の身体活動で消費されるエネルギーは「NEAT(ニート)」と呼ばれます。わざわざ運動しなくても、日常生活をちょっとだけ見直せば代謝が上がってヤセやすく!
【基礎代謝 約60%】実は生きているだけで起こる「基礎代謝」が大半
生命を維持するために必要なエネルギー消費。寝ているだけでも、一定量の代謝が生じています。動かずヤセる近道は、基礎代謝を上げること!
<ムリな運動はかえって太る!?>

運動嫌いの人が激しい運動を行うと、ストレスを感じた脳は「コルチゾール」というホルモンを分泌します。コルチゾールには、脂肪をため込む働きが。ストレスはダイエットの大敵なのです。
「ムリな運動をするとストレスホルモンが分泌され、かえって太りやすくなります」と中村さん。エネルギーの消費量さえ増やせば、体重減へとつながります。たとえば便秘を改善して腸を活発に動かしたり、姿勢を整えて生活強度を上げたりすれば、運動ゼロでも代謝がアップ。“小太りおばさん”体型から抜け出せますよ!
(からだにいいこと2022年2月号より)
[ 監修者 ]




















