
ハンガーを使ったストレッチで背中のぜい肉と二の腕の振袖肉を引き締める!
「ひじを曲げる」動作が多いと、力こぶばかりが刺激され、裏側にある筋肉は衰えてたるみがちに。ご紹介する、ひじを後ろに伸ばす「ハンガー伸び」で、背中のぜい肉と二の腕をスッキリさせましょう!
目次
“太りグセ”がついた腕はひじを伸ばしてスリムに!
「『姿勢』と『呼吸』は、体を美しく見せ、快適に保つための土台となる運動です」と、バレエストレッチトレーナーの中川裕喜さん。
「スマホを見るなどの“ひじを曲げる”動作が多いと、二の腕の力こぶが発達して、太くなりやすくなる一方、裏側はたれ下がって脂肪がつきやすい状態に。加えて、猫背の人は、胸の筋肉や内臓が圧迫されて、呼吸も苦しくなりがちです」
胸を開いてひじを後ろに伸ばす「ハンガー伸び」なら、こうした問題点を一気に解決できます。
「『ハンガー伸び』を行うときは、お腹をヘコませたまま胸を膨らませる胸式呼吸に。下腹の引き締めにも効果的です。ハンガーを落とさないようにすることで、ひじがしっかり伸び、二の腕の裏側の筋肉が刺激されるので、二の腕と背中がスッキリしますよ」
二の腕太り姿勢に注意!

【力こぶばかり刺激され裏側の筋肉は衰える】
何げない日常の動作で力こぶを“筋トレ”しがち。ひじを曲げた状態では、関節の動きによって二の腕の前側の「上腕二頭筋」が収縮します。このとき、二の腕の裏側にある「上腕三頭筋」は伸びてたるんだままに。巻き肩や猫背も、ひじが曲がりやすく二の腕が太りやすい姿勢なので気をつけて。
STEP1 力こぶを作るクセを直す
二の腕を細くするにはひじを伸ばすことから
力こぶを作る上腕二頭筋をゆるめ、ひじを伸ばしやすくする下記のポーズをやってみましょう。ポイントは、指を広げてしっかり伸ばすこと。両手の位置を高くすればするほど腕がよく伸びます。20~30秒キープしましょう。
やり方

(1)足を腰幅に開き、壁の正面に立つ
(2)指を下向きにし両手を壁につく
STEP2 「ハンガー伸ばし」のやり方
準備するもの

洋服をかける際に使うハンガーを1本
(1)大きく胸を開き、背中側でハンガーを挟むように持つ

まっすぐに立ち、大きく胸を開く。両手を後ろに回し、ひじを曲げ、背中側でハンガーの両端を両手のひらで挟むように持つ。
<ポイント>胸を開く

胸が閉じたままはNG。胸を開かずに肩をすくめてしまうと、二の腕の前側の筋肉が伸びずに効果が半減します。
(2)ハンガーを挟んだままひじを後ろに伸ばす

口から息を吐きながらゆっくりとひじを後ろに伸ばし、鼻から息を吸いながら(1)に戻す。呼吸を意識しながらこの動きを10回繰り返す。
<ポイント>肩甲骨をしっかり閉じる

後ろから見ると、上記の画像のように肩甲骨が閉じている。
ハンガー伸びで腕の位置が変わる

力を抜いたとき、ひじが曲がっていたのが正され、腕がまっすぐ伸びるようになります。
二の腕の太さが気になっている人は、隙間時間に試してみてください。2週間ほどで変化が見えてくるはずです。
撮影/神尾典行 モデル/土屋ひかる
(からだにいいこと2021年8月号より)
[ 監修者 ]