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「人と地球の健康」から見た大阪・関西万博2025 編集部レポート

10月13日(月)まで開催中の「EXPO2025 大阪・関西万博」。からだにいいこと編集部も行ってきました。1970年の大阪万博(日本万国博覧会) も体験した編集部員がレポートします。

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予約なしエリアも充実「大阪ヘルスケアパビリオン」

「EXPO2025 大阪・関西万博」のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。キーメッセージには「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」が設定されています。今回は万博会場の中でも、そんなメッセージを端的に体験できるパビリオンを回ってきました。

まずは健康・医療に関する先進的な取り組みを紹介している「大阪ヘルスケアパビリオン」へ。

「大阪ヘルスケアパビリオン」は、予約なしでも入れるエリアが充実。「ミライ人間洗濯機」やiPS細胞から作られた「心筋シート」も、予約なしで見ることができます。

「ミライ人間洗濯機」は、ちょうど人が中に入って体験するところを見学することができました。座ったままでマイクロバブルが全身を洗ってくれる夢の洗濯機です。介護施設で使えるといいのに、と思ったら、すでに施設での「入浴介助」に応用すべく、今年中の実用化が進められているのだとか。

「心筋シート」は厚さ0.1mmながら、外から力を加えずともピクピク動き、まるで生き物のようでした。弱った心臓に張り付けることで拍動を助けることができるそうです。

外食パビリオン「宴~UTAGE~」にLAKANTOを発見!

ランチは一般社団法人大阪外食産業協会が運営する外食パビリオン「宴~UTAGE~」へ。1階では、大阪・関西万博限定のグルメがテイクアウト形式で楽しめます。その中に、LAKANTO(ラカント)の看板を発見!

万博ラカント店頭

店頭は行列ですが、パビリオン内なので涼しく、並ぶのも苦になりません。

万博ラカントメニュー

お昼過ぎで、すでに完売のメニューも続々。

万博ラカントテイクアウト
(右から)ラカント 低糖質万能すきやきのたれを練りこんだ「すき焼き風味フランクフルト」、ラカント アルロースブレンドで甘みをつけた厚いだし巻きをサンドした「関西だし巻きたまごサンド」、アメリカで人気のスパークリング発酵炭酸飲料「ラカントコンブチャピーチ風味」、シュガーレスでカロリーゼロの「ラカント アクアエイド グレープフルーツ味」、生姜とブラックペッパー、カルダモンでスパイシーな「ラカント クラフトジンジャーエール」。

早速、人気メニューをテイクアウトしました。万博めぐりは暑さとの闘いなので、体をいたわるドリンクは本当にうれしい! だし巻き卵やすき焼き風味も、甘めの味付けが疲れを癒してくれます。

「ブルーオーシャン・ドーム」で、いのちの海に想いを馳せる

次に向かったのは、「宴~UTAGE~」からほど近い「ブルーオーシャン・ドーム」です。

ブルーオーシャン・ドームのテーマは、「海の蘇生」。海洋プラスチックごみによる追加的な汚染を2050 年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の実現に向け、海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護をテーマとし、楽しみながら環境保護の考え方を学べるパビリオンです。

ブルー・オーシャン・ドーム外観

3つのドームが重なる近未来的な建物ですが、実は再生紙や竹などを活用した「廃棄物ゼロ建築」で、万博終了後は解体され、再利用が決まっているのだそう。

紙管を使った建築や被災地支援で知られる建築家の坂茂さんが建築プロデュースを手掛け、美しさとサステナビリティを両立させました。

ブルー・オーシャン・ドーム【ドームA】の天井
中から見たブルーオーシャン・ドーム【ドームA】の天井。構造に集成材加工した竹を用いています。

まず【ドームA】で出会ったのは、雨として山に降り、川として大地を流れ、海へと注ぐ「水」の一生を再現したインスタレーション。真っ白な超撥水素材を転がる水の軽やかな動きは、いつまでも見飽きない美しさでした。

ブルー・オーシャン・ドーム【ドームA】のインスタレーション
ブルーオーシャン・ドーム【ドームA】の、水のインスタレーション。

暗い通路を抜けて【ドームB】に進むと、そこには直径10メートルの半球体のスクリーンが。映し出されるのは、地球と海の生物たちが海洋汚染で変わっていく姿を描いた約7分間の映像です。

ブルー・オーシャン・ドーム【ドームB】のスクリーン
ブルーオーシャン・ドーム【ドームB】のスクリーン。

青い地球と海の生物たちがおびただしい数のプラスチック片に覆われ、飲み込まれ、形を変えていく様子には心が強く揺さぶられ、「海を守りたい!」と感じずにはおれませんでした。魚たちのために、そして、自分たちのために。

2050年。それは、今のまま放置しておくと、魚よりプラスチックゴミが多くなる未来のことでした。

2050年の海では魚よりプラスチック廃棄物の量の方が多くなる 展示

この「ブルーオーシャン・ドーム」を出展したのは、廃棄物をゼロに近づける「ゼロ・エミッション」を目指すNPO「ゼリ・ジャパン」。

四方を海で囲まれた「海の万博」の中で唯一、いのちを生み出す母なる海をテーマにしたドームを、サラヤ株式会社が支援しています。

【ドームC】では、サラヤ株式会社の未来技術「ソホロ」についての紹介コーナーも。「ソホロ」とは、石鹸と洗剤の短所を補いながらも環境にやさしく、安全性が高いことから「未来の洗剤」と言われていた、天然の洗浄成分です。

「水を汚さない洗剤」を求め続けたサラヤ株式会社は、その天然洗浄成分「ソホロ」の開発に、世界で初めて成功。様々な製品に採用する一方、その安全性の高さから、「未来の医療」となる再生医療の分野において、iPS細胞などの「細胞保存液」にも応用が進んでいるのだそう。

ソホロの展示
【ドームC】のソホロに関する展示。
細胞保存液ソホロクライオとロゴマーク
細胞保存液ソホロクライオ。


自分にとって、大阪万博は子供の頃と今回で2回体験したことになりますが、第3回は確実に体験できないことでしょう。今ある有限の「いのち」を輝かせ、未来の「いのち」も輝かせるために何ができるか。ふと立ち止まってそんなことを考える、忘れられない体験になりました。

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