女性ホルモンの“揺らぎ”を整えれば更年期の不調が改善、気持ちも前向きに!
更年期不調には、必ず終わりがあります。乗り越えたら心身が安定し、楽しい日々が待っています。女性ホルモンの“揺らぎ”を整えれば不調が改善し、気持ちも前向きになりますよ!
目次
女性ホルモンの不足を満たせば更年期が“幸年期”に変えられる!

「更年期不調には、必ず終わりがあります。乗り越えたら心身が安定し、楽しい日々が待っていますよ」と、婦人科医の松村圭子さん。女性はホルモンの分泌が年代ごとに変動。アラフォーを過ぎると、分泌量の揺らぎや急激な減少が生じます。
「卵巣機能が衰えると、脳の指令通りに女性ホルモン『エストロゲン』を分泌できません。女性ホルモンと自律神経は脳の視床下部から指令が送られるため、バランスを崩すと脳が混乱状態に。血流や発汗などに関わる自律神経までバランスを崩してしまいます。更年期不調の大半は、自律神経失調状態によるものです」
不調を脱するポイントは、自律神経・血流・心の3つをケアすること。「女性ホルモン分泌量の減少は避けられません。でも、その分だけ楽しいとか気持ちいいと思うことを取り入れれば、体と心が満たされて不調がラクになります。つらい更年期を幸せに向かう“幸年期”に変えて!」
体、性格、環境が更年期の“揺らぎ”を左右する
更年期不調は、複数の要因が重なって起こるもの。バランスを崩すと“水瓶”から水がこぼれるように、元気がこぼれ落ちてしまいます。
【体の変化】女性ホルモンの減少と自律神経の不調

卵巣機能の低下により、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が急激に減少。脳が混乱することで、同じ指示系統の自律神経などに影響を与えます。
【心の要因】元々の性格や考え方のクセ

性格や気質が自律神経に影響します。几帳面や繊細な性格、がんばり屋さんは要注意。まじめな人や落ち込みやすい人ほど症状が強く出ることも。
【社会・環境の要因】メンタルに影響する仕事や生活の環境

アラフォー以降の女性は仕事や家庭の環境、社会的立場などの変化が大きいもの。疲労やストレスが蓄積しやすく、ダメージを受けやすい状態です。
アラフォーからの3つの備え

体と心の揺らぎが出てくるアラフォーからは、意識をして体と心をいたわって。自分に優しくすることで元気の“水瓶”は満たされます。
生理周期が乱れたら“更年期の入口”
ホルモンバランスが乱れてくると、生理も変化します。周期が乱れたり、量が変わったりしてきたら更年期に近づいているというサイン。
まじめに考えすぎず自分を甘やかす
まじめな人ほど自分を追い込み、完璧でないことを責めてしまいがち。負のスパイラルに陥る前にダメな自分を許したり、誰かに甘えたりして。
不調の自己診断は絶対にしない
不調を「更年期だから」と思い込むのは絶対にNG。がんなどの病気リスクは加齢で高まります。自己診断で症状を放置せず、医師に相談を。
(からだにいいこと2022年6月号より)
[ 監修者 ]




















