ほうれい線とくすみを改善する「美ツボ押し」
脳の疲れによる自律神経の乱れも、ほうれい線の原因の1つ。ご紹介する「美ツボ押し」は、ツボを刺激することで「気」の流れを整え、顔の筋肉を和らげて、たるみやむくみ、くすみを改善します。
目次
自律神経が整えばたるみやシワが改善!

「加齢だけでなく、ストレスによる脳の疲れも、ほうれい線の原因となります」と言うのは、整体師の京谷達也さん。ストレスで脳が疲れると自律神経が乱れます。すると、漢方で体を構成する要素とされる「気・血・水」の流れが滞り、表情筋が垂れ下がって顔のたるみやシワの原因に。
そこで、京谷さんが考案したのが「美ツボ押し」です。「『美ツボ』とは、自律神経を整えて『気・血・水』の流れを促したり、顔の筋肉を和らげてたるみやむくみ、くすみを改善したりするツボのこと。ゆったりと呼吸しながら美ツボを刺激することで、ほうれい線やくすみなどを改善できます。また、人には押したときに『気持ちいい』と感じる“自分だけの美ツボ”が存在するもの。そこを刺激すると、肌にハリが出ます」
「美ツボ押し」がほうれい線に効く理由
「気・血・水」が整うポイントにアプローチ

耳の後ろの「乳様突起(にゅうようとっき)」周辺と、耳の後ろから鎖骨につながる「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」をほぐすことで「気・血・水」の流れを促進。顔のたるみやシワ、くすみを改善します。
筋肉を和らげたるみ・むくみを改善

筋肉を和らげて肌のたるみやむくみ、くすみを改善するツボ「巨(こ)りょう」を刺激。また、頰を押して「気持ちいい」と感じる部分を刺激することでハリもアップ。
深部リンパを刺激して弾力のある肌に

頰骨の上の筋肉をしっかりとつまんで揺らすことで、筋肉の中の「深部リンパ」が刺激されます。すると、肌の奥からハリがよみがえり、若々しい弾力が復活!
「美ツボ押し」のやり方
(1)「乳様突起」をさすり上げる

「乳様突起」とは、耳の後ろの出っ張った骨のこと。その周辺を親指の腹で4~5回優しくさすり上げる。
(2)「胸鎖乳突筋」をさする

左側の首の横にある大きな筋肉「胸鎖乳突筋」に、右手の親指以外の4本の指を当てて30秒ほど優しくゆらす。右側も同様に。
(3)頰のツボをタッピング

頰骨の一番高い部分のすぐ下にあるツボ「巨りょう」と、その周辺にある押して「気持ちいい」と感じる部分を、両手の薬指と中指で30秒ほど優しくタッピングする。
(4)頰をつまんで揺らす

左の頰骨の上の皮膚を左手の親指と人差し指でつまみ、優しく揺らす。「気持ちいい」と感じる部分を中心に、つまむ部分をずらしながら30秒ほど行う。右の頰も同様に。
「美ツボ押し」は、いつ行ってもOKですが、スキンケア後やメイク前が特に効果的。「即効性がありますが、日々の習慣にして続けると、さらにぷるんと若々しい肌がめざせますよ」
撮影/古谷利幸(F-REXon) モデル/中世古麻衣
(からだにいいこと2022年2月号より)





















