
コンシーラーの基本的な使い方とは?お悩み別の使い方、選び方まで解説
メイクに欠かせないコンシーラーですが、上手に使えないと悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、コンシーラーの基本的な使い方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
コンシーラーの基本的な役割
コンシーラーは、シミやそばかす、クマなど、肌の色ムラをピンポイントでカバーするメイクアイテムです。ファンデーションが顔全体の均一な肌色をつくるのに対し、コンシーラーは気になる部分だけに使い、高いカバー力を発揮します。
しかし、そのぶん白浮きやツヤ感の低下といった不自然さが出ることもあります。自然に仕上げるには、少量を気になる箇所に置き、指やブラシでトントンと優しくなじませることが大切です。
使用は基本的にファンデーションの後で、仕上げにフェイスパウダーを重ねると持ちが良く、メイク崩れを防げます。コンシーラーは部分的な肌悩みを美しくカバーし、メイク全体の完成度を高める役割を持っています。
【タイプ別】コンシーラーの特徴と使い方
コンシーラーといっても、スティックタイプのものやリキッドタイプのものなど、さまざまな種類があります。ここでは、コンシーラーの特徴と使い方を、タイプ別に紹介します。
スティックタイプ

スティックタイプは、クレヨンのような形状で持ち運びが簡単なため、外出先でのメイク直しに便利です。硬めのテクスチャーで高いカバー力を持つため、濃いシミやニキビ跡など、しっかり隠したい部分に最適です。
さらに、長時間崩れにくく、メイクの持ちをサポートします。ただし、太めの形状のため、細かい部分のカバーには向きません。
広範囲に塗るとムラになりやすいため、自然に仕上げるには、塗布する際に少量ずつ重ねるようにすることがコツです。スティックタイプは、部分的なカバーに力を発揮します。
リキッドタイプ
リキッドタイプは、みずみずしいテクスチャーで肌に軽やかに馴染み、自然な仕上がりになるのが特徴です。液状油が多く薄く広げやすいため、初心者でも扱いやすい点が魅力です。
ヨレにくく、目や口のまわりなど表情がよく動く部分にもフィットします。テクスチャーは大きくわけて2種類です。硬めのタイプはカバー力が高く、サラサラのタイプはナチュラルに仕上げるのに向いています。
濃いシミやニキビ跡のカバーにはやや不向きですが、少量ずつ重ね塗りすると厚塗り感を避けられます。リキッドタイプは、ナチュラルにカバーするのにおすすめです。
ペンシルタイプ
ペンシルタイプは、ニキビ跡やほくろなど、小さな範囲をピンポイントでカバーするのに最適です。繰り出し式が多く、コンパクトかつ使いやすいため、持ち運びにも便利で外出先でのメイク直しに重宝します。
細かい部分に正確に塗布できるのが特徴です。塗りすぎると不自然に見えるため、少量ずつ重ねて調整しましょう。狙った部分を的確にカバーしたい方は、ペンシルタイプがおすすめです。
パレットタイプ

パレットタイプは、複数の色がセットになっており、肌悩みや肌色に合わせて使い分けられる点が魅力です。
リキッドタイプよりやや硬めで、クリーム状のテクスチャーが狙った部分にしっかり密着し、高いカバー力を発揮します。また、色をブレンドして微調整できるため、自然な仕上がりになるのも特徴です。
日常メイクから特別な日のしっかりメイクまで幅広く対応できます。しかし、初心者は色の調整に迷いやすいため、仕上がりを確認しながら少しずつ塗ることが大切です。このタイプは、さまざまな肌悩みを同時にカバーしたい方におすすめです。
クリームタイプ
クリームタイプは、リキッドよりやや柔らかく伸びのよいテクスチャーで、広範囲のカバーに適しています。油分を多く含むため、しっとりとした保湿感があり、乾燥肌の人にもおすすめです。
カバー力が高く、クマやシミなどをしっかり隠せるうえ、よく動く目元にもなじみやすく自然な仕上がりになります。
メイク初心者でも扱いやすいですが、重ね塗りをしすぎるとヨレや厚塗り感が出るため注意が必要です。使用する際は少量ずつ塗り、丁寧にムラを整えましょう。
【悩み別】コンシーラーの使い方
クマやシミなど、隠したい肌悩みにはさまざまな種類があります。ここでは、悩み別にコンシーラーの使用方法を紹介します。
クマのカバー方法|少しずつ重ねて軽く仕上げる

クマをカバーする方法は、以下のとおりです。
- コンシーラーをブラシに取り、クマ部分にやさしくなでるようにのせる
- 輪郭は周りの肌となじませ、トントンと軽く叩くように仕上げる
ブラシがなければ指でも代用できます。茶クマや色素沈着にはイエロー系がおすすめです。また、ピンク系は血色感をプラスし、顔全体を明るく見せます。
青クマにはオレンジ系を使うと、青みを打ち消して目立たなくします。色を組み合わせて少量ずつ重ねると、厚塗り感を避けつつ上手にカバーできるでしょう。
シミのカバー方法|大きさや濃さに合わせる

シミをカバーするには、シミの大きさや濃さに応じてコンシーラーを選ぶことが大切です。
大きなシミや濃いシミには、硬めでカバー力の高いスティックタイプが適しています。角を使ってシミ部分にのせ、周りをトントンとなじませると自然な仕上がりになります。
小さなシミやそばかすにはリキッドタイプが便利です。筆を寝かせて数本線を引き、指で軽く叩いてなじませるとナチュラルに仕上がります。
暗めのベージュを使い、最後にファンデーションで全体を整えると、ムラなく自然にカバーできます。
ニキビ・ニキビ跡のカバー方法|肌との境目をなじませる
ニキビやニキビ跡をカバーする際は、肌との境目を自然になじませることが重要です。
まずコンシーラーを指に取り、ニキビ跡の上に軽くのせて押さえ、輪郭をトントンと叩き込みながらぼかします。赤みがある部分にはイエロー系、強い赤みにはグリーン系を使うと自然にトーンを整えられます。
カバー力の高いコンシーラーは、隠したい範囲よりやや広めに塗りましょう。スポンジで周囲となじませると自然な仕上がりになります。厚塗りを避け、少量ずつ重ねることで美しい肌を演出できます。
よりニキビ跡を隠したい場合は、カバー力が高い下地を併用するのがおすすめです。
くすみのカバー方法|ダブル使いで自然な印象に

くすみをカバーするには、くすみ部分にブラシや指でコンシーラーを取り、軽くトントンと押さえながらなじませます。
目周りには、コンシーラーのダブル使いがおすすめです。やわらかめのミディアムカラーを黒目下に薄くのせ、指で優しくトントンとなじませます。広げすぎず薄く伸ばすことが自然な仕上がりのポイントです。
さらに、上まぶたやほお骨の高い位置にも少し明るめのコンシーラーを置くと、目元がふわっと明るくなります。疲れた印象を感じさせない肌に整えられるでしょう。
まぶたのたるみのカバー方法|ハイライトと組み合わせてツヤを出す

まぶたのたるみをカバーするには、コンシーラーとハイライトの組み合わせがおすすめです。
- オレンジ系リキッドコンシーラーを目の下のたるみ部分にのせる
- 肌なじみのよいリキッドハイライトを黒目の下にトントンとなじませる
オレンジ系のコンシーラーはクマや影の色悩みを自然にカバーして、肌色を整えます。リキッドハイライトで光をプラスすると影がふんわり見え、乾燥が気になる大人の目元にも適しています。
また、明るめベージュ系コンシーラーは、ハイライトとしても利用可能です。鼻筋や頬にのせれば、顔全体が立体的にみえ、日中のメイク直しにも便利です。

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小鼻の赤みのカバー方法|薄く丁寧に密着させる
小鼻の赤みをカバーする際は、鼻の皮脂分泌が多くヨレやすい点を考慮して、薄く丁寧に塗ることがポイントです。

赤みが出やすい小鼻のキワには、ブラシやチップを使って密着させるのがおすすめです。肌色に近いものを選び、赤みが強い場合は黄味寄りのカラーを使うと自然に整います。
使用前に肌表面の油分や水分をなじませ、サラッと整えてから塗布しましょう。ブラシやチップに適量を取り、鼻を軽く倒して小鼻のキワにしっかり塗り込みます。グリーン系をプラスすると、より自然で均一な仕上がりになります。
【応用編】コンシーラーの使い方
コンシーラーは、肌悩みをカバーする以外の使い方もあります。ここでは、より理想の肌に近づくテクニックを紹介します。
小顔に見せるテクニック

小顔に見せるには、立体感を意識することがポイントです。
- 肌色に合うリキッドコンシーラーをブラシに取り、目頭下を少しあけて斜め下にのばす
- 目尻に向かって指でトントンと叩き込み、自然になじませる
上記の方法なら、立体感を損なわずにカバー可能です。目の下ギリギリまで塗らず、陰影や涙袋を残すことで顔全体がシャープに見えます。
また、トーンアップ下地の上にコンシーラーを3の字に塗りぼかすと、顔を引き締まって見えます。

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ツヤ肌を演出するテクニック
ツヤ肌を演出するには、コンシーラーをハイライトとして活用するのがおすすめです。
- リキッドファンデーションで顔全体を整える
- 明るめのリキッドコンシーラーをほお骨の高い位置に筋状にのせる
- 指で軽くトントンとなじませ、肌に自然にフィットさせる
広範囲に伸ばしすぎると不自然になるため注意しましょう。ハイライトで骨格を強調することで、顔全体が明るく立体的に見え、ライトを当てたようなツヤ肌を簡単に演出できます。
口もとの印象を変えるテクニック
口もとの印象を明るくするには、リキッドコンシーラーを活用するのがおすすめです。
- 下唇の輪郭に沿って下から上へコンシーラーを塗る
- 指でトントンとなじませる
口角を明るくすると、輪郭がくっきりし、口もと全体が引き締まった印象になります。チップで下唇下全体にラインを引き、口角を斜め上方向にオーバー気味に描くと、自然な上向き口角を演出できます。肌よりワントーン明るいコンシーラーを選ぶのがポイントです。
コンシーラーの使い方で気を付けるポイント

コンシーラーは使い方を間違えると、肌悩みをカバーできないどころか、肌が汚く見える可能性もあります。コンシーラーを使用する際は、以下のポイントに気をつけましょう。
厚塗りを避ける
コンシーラーを使用する際は、厚塗りを避けることが大切です。少量ずつ塗ると自然な仕上がりを保てます。つけすぎると厚ぼったく見えるだけでなく、時間が経過すると化粧崩れやひび割れの原因にもなります。
気になる部分に少しだけ置き、指やスポンジでトントンと軽く叩き込みながらなじませましょう。カバー力を保ちつつもナチュラルで美しい肌印象をつくることが可能です。
肌の色に合うカラーを選ぶ

コンシーラーを上手に使うには、肌の色に合ったカラーを選ぶことが重要です。肌悩みに合わせた色選びをすると、シミやクマを自然にカバーできます。
- 青クマ:オレンジ系
- 茶クマ:イエロー系
- 黒クマ:明るめベージュやピンク系
- シミやそばかす:肌色よりやや暗めのカラー
- 赤みのあるニキビ跡:グリーン系
- 黄ぐすみ:ブルー系
- 黄色味:パープル系
- 全体的なくすみ:イエロー系
- 青白い肌:ピンク系
多色パレットを使えば微調整も可能で、部位ごとに色を変えることで自然で均一な仕上がりが叶います。
まとめ

この記事では、コンシーラーの基本的な使い方を紹介しました。コンシーラーは、シミやクマなどの肌悩みをピンポイントでカバーするメイク用品です。スティックやリキッドなどさまざまな種類があり、カバーしたい悩みに合ったタイプを選ぶことが大切です。
肌トラブルを隠すだけでなく、小顔に見せたり、ツヤ肌をつくったりもできます。ただし、厚塗りすると見た目も悪く、汚く崩れてしまうため、カラー選びと使用方法には気をつけましょう。
この記事を参考に、自分に合ったコンシーラーを選び、理想の肌を目指してみてください。
[ 監修者 ]