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ストレッチをする女性

ツライ疲れや痛みが軽くなる!過労筋肉をゆるめて伸ばすワザ

がんばりすぎの力みが、痛みの原因かもしれません。緊張状態にある筋肉は血流が悪くなり、栄養不足になって、痛みの発生へとつながります。筋肉をゆるめる「伸ばしワザ」で、長年の痛みを改善して!

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がんばりすぎた筋肉を伸ばして痛みを軽く!

肩こり、腰痛に悩む女性

「家事に仕事に、毎日がんばりすぎていませんか? それが、痛みにつながる最大の原因です」と、柔道整復師の原幸夫さん。

筋肉は本来、力を入れると硬くなり、脱力するとゆるむもの。しかし、日常生活で無意識に力が入り続けると、体は常に緊張状態に。血流が悪くなり、栄養不足に陥った筋肉は痛みを引き起こしやすくなります。

さらに、痛む部位の負担を減らそうと、ほかの筋肉が動作をカバー。今度はその筋肉に負担がかかって疲れがたまり、次はまた別の筋肉が働きすぎる……と、“痛みの連鎖”につながることも。

こり固まった筋肉を「伸ばしワザ」でゆるめれば、血流が促進され、過敏になっていた筋肉への負担が減って長年の痛みが改善します。また、筋肉がやわらかくなることで体のゆがみが整い疲労回復などにも効果があります。

「“がんばらない”練習をしたことがある人はいないので、つい体に力が入ってしまうのは当然です。知らず知らずのうちに疲れた体を、『伸ばしワザ』でいたわりましょう」

痛みは筋肉のSOSサイン

「姿勢を良くするべき」「がんばらないと」などと思うと、筋肉に余計な力が入りやすくなります。この“がんばりグセ”が、なかなか取れない痛みの原因です。

無意識に力むと筋肉が疲れて緊張する

パソコンで仕事をする女性

家事や仕事をがんばっていると、無意識のうちに体に余計な力が入りがち。たとえば姿勢を正そうと力んだり、キーボードをつい強くたたいたり……。こうした“がんばりグセ”が続くと筋肉は疲れ、常に緊張状態に。

血流が滞ると「SOS」の痛みが発生

肩こりに悩む女性

筋肉の緊張が続いて血管が圧迫され、酸素や栄養の流れが滞ると、筋肉は「このままでは死んでしまう!」とSOSを出します。これが続くと神経が過敏になり、さらに痛みを感じやすくなるという悪循環に陥ります。

伸ばして緊張を取れば痛みが消えて元通りに

ストレッチをする女性

血流が戻り、酸素や栄養がしっかり筋肉に行き渡ると、痛みが治まります。緊張した筋肉に引っ張られてゆがんだ骨なども正しい位置に戻るので、さらなる痛みの予防のほか、姿勢やスタイルの改善にも◎。

体の疲れとあわせて心の疲れも一掃!

伸びをする女性

ストレスも、体の痛みを強める原因に。「伸ばしワザ」で体をグーッと伸ばすと、リラックスしたときに働く「副交感神経」が優位になります。ストレスでお疲れ気味の心もラクになるはず!

痛みの5大原因はコレだ!

痛みの部位が同じでも、原因はさまざま。同じ頭痛でもストレスのせいで生じることもあれば、食いしばりによって引き起こされることも。自分のクセや習慣を見直し、それに合わせた「伸ばしワザ」で痛みを軽くして!

【原因1:ストレス】腰・胃・全身の痛みの原因に

頭を抱える女性

ストレスがたまると、全身が力みがち。長引くと、痛みをおさえるホルモンの分泌が低下します。特に腰や胃は心との関係が深く、ストレス性の痛みが多いそう。体を気持ちよく伸ばし、悩みも痛みも取り去って。

【原因2:画面の見すぎ】目・首・肩の痛みの原因に

スマホを見る女性

スマホ画面をずっと見ていると、目の筋肉が疲れて緊張します。さらに、無意識のうちに首が前に出た姿勢に。姿勢をキープするために働き続けた首や肩の筋肉をゆるめれば、痛みがスッと改善します!

【原因3:デスクワークが多い】肩・腕・手の痛みの原因に

キーボードをうつ手元

パソコンのキーボードを打つ姿勢は、手を前に出した状態。この姿勢のままでいると、肩や腕、手の筋肉がカチカチに。毎日使う筋肉だからこそ、日頃から伸ばすクセをつけるのがおすすめです。

【原因4:食いしばり】頭・首・肩の痛みの原因に

頬に手をあてる女性

あごだけでなく後頭部から肩のさまざまな筋肉に余計な力がかかり、上半身のあちこちが痛む原因に。口を閉じたときに上下の歯が当たるなら、自覚がなくても、上半身をこまめに伸ばして。

【原因5:猫背】首・肩・腰・ひざの痛みの原因に

猫背な女性

猫背になると、全身の関節に負担がかかり、関節痛が引き起こされやすい状態に。力まずに正しい姿勢をとれるようになれば、背骨の中を通る自律神経の機能が改善し、疲れやだるさもスッキリします。

無理な「伸ばしワザ」はNG!

「伸ばしワザ」を行ったときに強く痛む場合は、筋肉や関節に炎症が起きている可能性があります。症状が悪化する恐れがあるので、無理に伸ばすのは厳禁。早めに医師などに相談することをおすすめします。

撮影/福島章公 モデル/中田奈沙
(からだにいいこと2021年6月号より)

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