
心が晴れてやる気がみなぎる「ストレスの逃がし方」
自律神経を乱すストレスは上手に逃がしたいけれど、ストレスの原因を消すのは、難しいもの。それならば、ストレスへの向き合い方を変えてみませんか? ストレスを上手に逃がすために役立つ方法をご紹介します。
目次
ストレスの原因への向き合い方を変えよう

自律神経を乱すストレスは上手に逃がしたいけれど、ストレスの原因を消すのは、なかなか困難。たとえば、ストレスの原因が「上司」の場合、「上司がいなくなればいい!」と思うのは、雨に「やめ!」と言うようなもの。どちらも自分でコントロールできません。
「ストレスを上手に逃がすポイントは、ストレスの原因から離れるか、原因に対する自分の認識を変えること。雨が嫌なら、家でのんびり過ごしたり、『かわいい傘を差して出かけ、雨を楽しもう』と認識を変えたりするとストレスが減ります」と、脳神経外科医の菅原道仁さん。これは人間関係にも応用できます。
「ストレスの原因である上司のことを忘れ、ぼーっとする時間を過ごす。あるいは、上司に対する認識を『厳しいけれど、おかげで私のミスが減った』などと変えることで、ストレスを逃がせます」
今回ご紹介するのは、ストレスを上手に逃がすために役立つ方法。日々の習慣にすることで自律神経が整い、前向きな気持ちになれます。
ストレスを上手に逃がす方法
LINEで感情と逆のスタンプを押す

LINEで自分だけのグループを作り、トーク画面で「1.ストレスを感じた出来事を書く→2.それに対して湧き上がった感情を書く→3.笑顔など感情と逆のスタンプを押す」という流れで投稿。人は視覚的なイメージに影響されやすく、笑顔のスタンプを見ると心が穏やかに。後日読めば、その出来事を客観視できます。
ニュースを見る

ニュースには多様な意見があります。たとえば「レジ袋有料化」も賛成・反対は人それぞれ。そのうえで自分はどう思うか考えてみて。ストレスを感じているときは視野が狭くなりがち。多様な意見を知って視野を広げると、1つの考えに縛られず、柔軟に行動できます。
ゆっくり呼吸をする

呼吸は、自分の意志で自律神経をコントロールできる手段の1つ。ストレスを感じると交感神経が優位になって呼吸が速くなりがちです。ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと吐くことを意識しましょう。それだけで 副交感神経が優位になって、気持ちが穏やかになります。
ぼーっとする時間を作る

脳は1日に約1万回も決断をし、働きすぎの状態。特にストレスを感じる人は考えすぎる傾向があるので、何も考えず、ぼーっとする時間を過ごして。脳がリラックスでき、自律神経が整います。お風呂なら血流も良くなって◎。
ドラマを見ながら いろいろな登場人物になりきる

ドラマを見るときは1人のキャラに感情移入するのではなく、いろいろな登場人物の立場になり、それぞれの気持ちを考えて。物事を多面的にとらえることで相手の立場や気持ちを推測できるようになり、ストレスの原因に対する認識を変えやすくなります。
泣ける“鉄板作品”を持っておく

感動の涙を流すと抑圧から解放され、涙と一緒にストレスが流れていきます。すると、副交感神経が優位になり、自律神経の働きも安定。週に1度くらいは、感情にまかせて思いっきり泣けるように、自分だけの泣ける“鉄板作品”を持っておくといいでしょう。
“ワクワク” を見つけよう!
イキイキと毎日を楽しんでいる人は、常にワクワクする気持ちを持っています。テレビやネットを見て、少しでも感情が動くものがあったら メモしておきましょう。それについて後から調べたり、実際に体験したりしてワクワクした時間を積み重ねると、毎日が充実し、ストレスも上手に逃がせるようになります。
(からだにいいこと2021年4月号より)
[ 監修者 ]