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美肌な女性

肌の常在菌を見方につける「美肌菌活」でやわらか赤ちゃん肌へ!

肌の常在菌の1つである「表皮ブドウ球菌」は、肌をしっとりと保ち、肌荒れの原因となる悪玉菌を退治してくれる美肌菌。美肌菌が増えると、肌水分量が増えるという研究結果も。美肌菌を増やすケアでもちもち肌を目指しませんか?

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美肌菌を増やすケアでうるおう“赤ちゃん肌”に!

スキンケアをする女性

「顔の肌のコンディションに影響しているのは、19種類ほどの常在菌。そのなかの『表皮ブドウ球菌』は、皮脂や汗を分解して『グリセリン』を含む保湿成分を分泌します。肌をしっとりと保ち、肌荒れの原因となる悪玉菌を退治するなど、まさに“美肌菌”と言える存在です」と皮膚科医の出来尾格さん。

この美肌菌を特殊な技術で粉末化し、乳液やクリームに混ぜてスキンケアの際に顔につける臨床試験を実施したところ、4週間後には美肌菌の増加とともに、肌の水分量が約1.4倍増加するという結果に!

そもそも美肌菌はどこにいるの?

美肌菌
Ⓒ CDC, Janice Carr

皮膚の一番外側にある角質層の厚さはわずか0.02mm。この角質層の表面と角質細胞のウロコとウロコの隙間に美肌菌が棲んでいます。

美肌菌が増えると肌水分量が上がる!

肌トラブルを気にする女性21名を2つのグループに分類。13名には「美肌菌」配合、8名には「美肌菌」配合なしの化粧品をそれぞれ4週間使用してもらい、経過を観察しました。
※論文:Nodake Y et al.,J Dermatol Sci 2015 より引用作成

肌水分量の増加

肌水分量の増加を表すグラフ

「美肌菌」配合化粧品を使用したグループの使用前と4週間後の肌水分量を計測。「美肌菌」配合化粧品でスキンケアを続けると、肌水分量が約1.4倍に増加!

美肌菌の増加

美肌菌の増加を表すグラフ

「美肌菌」配合化粧品を使ったグループは、肌表面の表皮ブドウ球菌=美肌菌の数が約15%増加。つまり、美肌菌が増えると肌水分量が増えて、乾燥肌が改善!

肌水分量が2%アップすると肌年齢は10歳若返るともいわれます。美肌菌数の正常値は、1000~10000個。多ければ多いほど肌に良い菌なので、素肌を若返らせるためにも下記でご紹介する習慣を続けてみてください。

美肌菌を減らすケア

肌に良いと思ってやっているケアが、逆に美肌菌にダメージを与えることもあります。

[これはNG] クレンジング剤を使う 

クレンジング剤の主成分である界面活性剤は、角質細胞の間にある細胞間脂質まで溶かしてしまいます。さらに、角質の中に隠れていた美肌菌も洗い流されてしまう恐れが。すると乾燥が進む原因に。

→固形石けんがベスト
表示成分の少ない、シンプルな固形石けんをしっかり泡立てて洗うと、美肌菌へのダメージが最小限に。

[これはNG] 化粧水をたっぷりつける

化粧水をたっぷりつけると肌がうるおうように感じるのは、角質層がふやけているだけ。実際は、角質層のバリアが壊れて、美肌菌が減少している可能性が。炎症や乾燥がさらに進んでしまうこともあります。

→化粧水は使わない
化粧水は使わず、洗顔後は乳液やクリームのどちらかだけをつけて。これだけでも水分が蒸発するのを防ぎます。

[これはNG] 30分以上、長風呂に入る

お風呂に入るだけで、全身の常在菌は流れ落ちます。さらに、高めの温度でじっくり入浴すると角質層が傷つき、バリア機能が低下。入浴で流れ落ちた美肌菌は復活しにくく、肌荒れなどの原因に。

→ぬるま湯で15分以内に
入浴はぬるめの温度で15分ぐらいを限度に。半身浴が好きな人も週1~2回までにするのがよさそうです。

美肌菌を増やすケア

天然の美容成分ともいえる美肌菌を増やすためには、シンプルなケアが一番です。

洗顔料を使うのは夜だけ

洗顔する女性

洗顔料や石けんを使うのは1日1回に!

<朝>ぬるま湯のみ
体温ぐらいの湯を両手ですくい、肌をひたひたと浸けるように優しく洗います。

<夜>洗顔料を使う
洗顔料や石けんをたっぷり泡立てて使い、体温ぐらいの湯で優しく洗い流します。

化粧水の代わりに乳液またはクリームを使う

顔にクリームを塗る女性

洗顔後3分以内に、乳液かクリームのどちらか1つを使って乾燥を防ぎます。化粧水と同様、美容液は角質層を壊すリスクがあるので避けて。

週2回「ホエイパック」をする

ホエイ

ヨーグルトをスプーンなどで混ぜると出てくる透明の液体がホエイ。これを小皿などに取り出してコットンを浸し、両ほほとおでこにのせて10分パック。最後にぬるま湯で優しく洗います。ホエイ液に含まれるビフィズス菌には美肌菌を増やす効果が!

寝る前に軽く体を動かす

体を動かす女性

運動してかくサラサラの汗は、美肌菌のエサになります。お風呂上がりや寝る前にストレッチやヨガなど、少し汗ばむ程度の運動を。汗は洗い流さず、軽くタオルで拭いて就寝します。

「もともと持っている美肌菌の数には個人差がありますが、数を減らさないケアをすることが大切。また、美肌菌を増やすホエイパックや寝る前の軽い運動を同時に行うと効果的です。肌の炎症や老化の原因にもなる乾燥肌が改善し、素肌に自信が持てるようになりますよ」(出来尾さん)

撮影/古谷利幸(F-REXon) モデル/MAO
(からだにいいこと2021年6月号より)

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