
「ゆる背骨ストレッチ」でコリと脂肪をまとめてリセット!
40代からの健康で美しい身体作りには、動かせる関節を増やすことが大切です。そこでカギを握るのが、背骨。代謝を上げる、筋肉をつける、肩コリ改善につながる、背骨ストレッチをご紹介します。
目次
運動不足が痛みや硬さを引き起こす

ストレッチをしても体が柔らかくならない、筋肉痛になりやすい…。そんな人は実は、動かせる関節が少なくなっている可能性があります。
「関節は体を動かすために不可欠。悪い姿勢や運動不足、ストレスは筋肉の硬直につながります。すると、関節の可動域も限られてストレッチを続けても体が柔らかくならず、痛みや張りを感じるやすくなります。体の硬さを実感しやすくなる40代以降、筋肉や細胞の老化が進むことも体が硬くなる要因の1つですが、年齢のほかにも、デスクワークなど座りっぱなしで関節を動かさなくなることが主な原因です」と話すのは、パーソナルトレーナーの柴 雅仁さん。
人間の身体には260個以上関節があると言われていますが、体が硬い人は、動かせる関節が少ないとか。動かせる関節を増やすと、筋肉にかかる負担が減り、余計な緊張がなくなるので、ストレッチの効果が高まるのです。
背骨は重要な関節のひとつ

動かせるようになると効率よくストレッチができる関節とは、ずばり、「背骨」と「股関節」です。「背骨が関節?」と思うかもしれませんが、背骨は全部で24個の「椎骨(ついこつ)」と呼ばれる骨が連なっています。この椎骨同士は、「椎間関節(ついかんかんせつ)」で連結され、股関節やひざなど他の関節のように、曲げる・伸ばす・捻るといったさまざまな方向に動きます。
正しい姿勢を維持するためには、体の中心部分である背骨の動きがとても重要です。
もう1つ重要な関節は「股関節」。股関節を柔らかくする<ゆる股関節ストレッチ>について詳しくはこちらをご覧ください。

身体の柔軟性を左右するのは、歳よりも股関節の状態次第。簡単なストレッチで股関節を正しく動か…
【アンケート】背骨が関節だと知っていましたか?
一般的に背骨を関節だと認識している人は少なく、実際、からだにいいことアンバサダーへのアンケートで「背骨が関節だと知っていましたか?」と聞いたところ、7割に近い人が「いいえ」と答えました。

骨が積み木のように重なることで構成されている背骨は、大きな関節だと言えます。
スマホの使いすぎなどで猫背がクセになっていると、背骨の動きが悪くなります。ボディラインが崩れやすくなり、体重より太って見えたり、実年齢より老けて見えたりする原因にもなります。
背骨の周りには、姿勢をサポートするたくさんの筋肉があります。背骨が関節であることを意識しながら、動かしやすくなれば筋肉の負担が減り、ストレッチが格段にやりやすくなります。
コリと脂肪を寄せ付けない「ゆる背骨ストレッチ」
正しい姿勢の維持と美しい体型維持のためには、背骨の柔軟性が欠かせません。背骨を伸ばすストレッチすることで体幹バランスが整い、日常生活の動作がスムーズになれば、基礎代謝を高めやすくなります。
関節が硬くなっている状態できつい運動や筋トレをしても、ムダな力が入りやすく、筋肉痛になったりケガをしたりする原因になります。まずは、ゆるく背骨のストレッチから始めましょう。
「ゆる背骨ストレッチ」のやり方
関節に強い負荷をかけてしまうとかえって硬くなります。軽い刺激で関節を伸ばすことがポイント。固まって動きの悪くなりやすい<背骨の4カ所>を触りながら、各部位を10回ずつ前後に動かすことで背骨全体が動かしやすくなります。
<背骨の4カ所はこちら>

●腰のラインの背骨
●みぞおち(へその指4本上)の反対側の背骨
●胸の真ん中の反対側(肩甲骨の下のライン)の背骨
●首の根元の出っ張ってる背骨
1.「腰のラインの背骨」を動かす

あぐらをかいて座る。ウエストのライン上にある背骨の血中間地点に指を当てる。指を当てたまま、 腰を丸めたら元の位置に戻す。力んで腰を反らないように、軽く動かす。
2.「みぞおちの反対側の背骨」を動かす

へその指4本上にあるみぞおちと、みぞおちの反対側にある背骨に指を当てる。指を当てたまま、背骨の中央近辺を丸めたら元の位置に戻す。腰が反りすぎないように柔らかく動かす。
3.「胸の反対側の背骨」を動かす

胸の反対側の背骨は手が届きにくいので、胸の真ん中を触る。背筋を伸ばし、左右の肋骨がつながる真ん中から指4本上の胸の真ん中に指を当てる。触っているところの反対側の背骨を意識しながら、背骨を丸めたら元の位置に戻す。
4.「首の背骨」を動かす

頭を前に倒したら出っ張る首の背骨に指を当てる。指を当てたまま、頭を下げたら元の位置に戻す。
★「背骨ストレッチ」はこちらの動画でも確認できます。
カチコチの背骨が伸びると姿勢が安定し、猫背を予防できるだけでなく、血流もスムーズになるので、筋肉の痛みやコリなどの改善にも役立ちます。
背骨から太らない・老けない体は作れる!

姿勢が整っているとそれだけで若々しく見えるものです。
背骨の柔軟性が上がり、背すじがピンと伸びた姿勢を維持できると背すじが伸びることでお腹にも自然に力が入るのでぽっこりお腹や垂れ尻の防止にもつながります。
暑い時期でもおうちで気軽できる背骨のストレッチこそ、スリムで若々しい体づくりの秘策ですよ!

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