ストレスが軽減して幸福で満たされる「推し活」のススメ
自律神経のバランスは感情からも影響を受けます。好きなことに没頭する「推し活」は、愛情ホルモンが分泌されて自律神経が整い不調を吹き飛ばす起爆剤に! 本記事では、自律神経が整う「推し活」のヒミツをご紹介します。
目次
体と心はリンクする! 夢中になれば不調知らずに

「自律神経のバランスは感情からも影響を受けるもの。夢中になることがあれば、心からアプローチして不調のケアができます」と、婦人科医の松村圭子さん。
不規則な生活やストレスなどで、自律神経が乱れる人が増えています。女性ホルモンは自律神経と密接に関係しているため、バランスが崩れると不調に陥りやすい状態に。
「私自身も更年期で体調不良になったことがあります。でも規則正しい食生活と『推し活』で、気付けば元気を取り戻していました」更年期不調に悩む人にこそ、好きなことに没頭する「推し活」は最適。愛情ホルモンが分泌されて自律神経が整い、ストレスを忘れられて心が安定するとか。コツは、好きなことを“がんばらずに楽しむ”だけ!
自律神経が整う「推し活」のヒミツ
幸福感によって、自律神経を整えるホルモンが分泌されます。「好き」「楽しい」と思う気持ちが、不調を吹き飛ばす起爆剤に!

いとおしく思うと「愛情ホルモン(オキシトシン)」が分泌
ときめいたり、いとおしいと感じたりすると、脳は愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」を分泌。孤独感や不安を和らげます。相手は人間でなくてもOK。クッションを抱きしめても心が落ち着きます。
「幸せホルモン(セロトニン)」の分泌が促進される
体内でオキシトシンが増えることで、幸せホルモン「セロトニン」も増加。さらに日中に光を浴び、生活リズムを整えると、セロトニンは睡眠促進ホルモンに変化し、イライラや不眠も改善されます。
「やる気ホルモン(ドーパミン)」が出て活力がみなぎる
うれしいことや楽しいことがあると、脳はやる気ホルモン「ドーパミン」を分泌。快感を得られ、意欲的になります。気分が高揚して、自己肯定感もアップ。自然と気力が高まります。
「推し活」のトリセツ
幸せを感じられさえすれば「推し活」にルールはありません。心のままに楽しめることを見つけてみて!
対象が人間じゃなくても夢中になれればOK!

推すのは、必ずしも人間でなくてもかまいません。アニメや動物、趣味、勉強などでもOK。没頭できるものやこと、時間はすべて“推し”の対象!
身近な存在ならぬくもりを感じると◎

パートナーやペットなど、身近な存在を推す場合は、触れたりハグしたりしてみて。より幸福感を得られるうえに、相手も「愛情ホルモン」のオキシトシンを分泌します。
ハマりすぎに注意!幸せを感じる程度に推す

生活のすべてをささげたり、対象に一喜一憂しすぎたりするとストレスの原因になることもあります。ほどよい距離感を保ち、幸せを感じられる「推し活」を。
医師も「推し活」で更年期不調をリセット!

医師の松村圭子さんも「推し活」で更年期を乗り切った1人。日常生活のなかで楽しめることを見つけて。
【松村圭子医師の推し活1】仕事が終わったらドラマでイケメン観賞
1日の最後は、晩酌をしながらドラマ鑑賞で疲れをリセット。お気に入りのイケメンを見つけ、ドラマの世界でひらすらキュン。
【松村圭子医師の推し活2】受験対策に没頭!FP2級に合格
自分のお金の管理やスタッフのためにも勉強をしようと奮起。夢中で勉強したら、2級FP技能検定に合格しました!
【松村圭子医師の推し活3】“鉄板”の胸キュンシーンをキープ
最大の胸キュンは、1990年のドラマ『世界で一番君が好き!』。キスシーンは、今思い返してもときめきます。
「閉経はただの卵巣機能の寿命で、女性であることに変わりありません。いくつになってもキュンキュンして愛情と幸福感で満たされれば、心身の疲労まで吹き飛びますよ!」(松村先生)
(からだにいいこと2022年6月号より)
[ 監修者 ]




















