
ナチュラルメイクの正しいやり方は?ベースメイク・ポイントメイクの方法とコツ
ナチュラルメイクがしたいものの、すっぴんに見えてしまい、上手くできないと悩む方も多いのではないでしょうか。この記事では、ナチュラルメイクの正しいやり方を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
そもそもナチュラルメイクとは?基本をおさらい
明確な定義はありませんが、ナチュラルメイクは自然で美しく、自分の素材を生かしたメイクといえます。特徴を挙げるなら以下のとおりです。
血色感がある

血色感を意識することは、ナチュラルメイクの基本です。ほど良くツヤ感を出し、素肌の美しさや立体感を演出しましょう。
まず、肌全体のトーンを自然に整えます。オレンジ系の下地を使うとくすみを飛ばし、明るく健康的な印象を与えられます。ファンデーションは厚塗りを避け、色ムラをカバーしつつ素肌感やツヤを残せるタイプがおすすめです。
チークやリップで自然な血色を足すと、いきいきとした印象になります。チークはベージュやピンクベージュ、コーラル系を頬にふんわり入れ、輪郭を柔らかく見せるのがコツです。リップも肌になじむ自然な色で血色を補うと、全体の調和が取れ、素肌の美しさを引き立てられます。
透明感がある
透明感のある肌は、ナチュラルメイクのポイントです。メイク前に丁寧なスキンケアで肌にうるおいを与えましょう。化粧水や乳液で保湿を行うとベースメイクの仕上がりがぐっと自然になります。
下地選びでは肌悩みに合わせたカラーを取り入れるのがおすすめです。ピンクは肌を明るく見せ、ラベンダーは黄ぐすみを抑えて青みのある透明感を演出できます。自分の肌色や悩みに合った下地を選びましょう。
ファンデーションは厚塗りを避け、ツヤを残すように塗ることで自然な透け感が生まれます。さらに、繊細なパール入りのフェイスパウダーやブラウン系の眉メイクを取り入れるのがおすすめです。柔らかく透き通る印象に仕上がり、素肌の美しさを引き立てます。
目鼻立ちがくっきりしている

目鼻立ちを自然に際立たせることは、ナチュラルメイクの重要なポイントです。美しい肌づくりと、くっきりした目鼻立ちを目指しましょう。
ベースメイクでは、顔全体にほどよいツヤと血色感を与え、素肌の美しさを引き立てつつ立体感を演出します。
ポイントメイクでは陰影を意識して目元や口元を整えるのがおすすめです。アイラインはブラウン系を使い、まつ毛の根元を埋めつつ目尻にだけ薄く引くと自然な深みが出ます。
アイシャドウは濃色を避け、サッと単色をのせる程度で陰影をつくると、ナチュラル感を損なわずに目元を印象的に仕上げられます。光と影を上手に使うことで、自然なのにくっきりとした目鼻立ちを演出でき、顔全体のバランスも美しく整います。
【ベースメイク編】ナチュラルに見せる美肌メイクのやり方

ナチュラルメイクは、薄付きかつ自然に肌を美しく見せるベースメイクが重要です。厚塗り感を出さず、肌悩みをカバーする方法を見ていきましょう。
1. 化粧下地で肌を整える

化粧下地は、ナチュラルなメイクをつくる土台として欠かせません。下地を使うと、肌の色ムラや凹凸を整え、ファンデーションの厚塗りを防ぎながら、自然になめらかな肌に仕上げられます。
肌悩みに応じたカラー下地を選ぶのがポイントです。
- ラベンダー系:くすみをカバーして透明感を引き出す
- イエローやベージュ系:赤みやトーンを整える
- オレンジ系:血色感をプラスする
- コーラルピンク系:明るさと自然なツヤを演出する
塗る際は、顔の中心から外側へ薄く広げ、毛穴や凹凸が気になる部分は円を描くように丁寧に塗り込みましょう。均一で自然な素肌感をつくれます。下地ひとつで、後のファンデーションが軽やかに仕上がります。
2. コンシーラーで気になる部分をカバー

コンシーラーは、肌悩みを目立たなくするための必須アイテムです。シミやニキビ跡はファンデーションで厚塗りするのではなく、コンシーラーでカバーすると自然な仕上がりになります。
また、色選びやタイプの使い分けが重要です。
- 目元:筆ペンタイプ
- 広い部分:スティックやクリームタイプ
- 濃いシミ:ペンシルタイプ
- 目の下や小鼻まわり、口角のくすみ:リキッドタイプ
塗った後は周囲を丁寧にぼかしてベースメイクになじませることがポイントです。リキッドタイプを活用すると、厚みが出ずに自然な血色と透明感を保ちながら補正できます。部位や悩みに応じて適切に使い分けることで、軽やかでナチュラルな肌をつくれます。
3. ファンデーションは薄塗りで素肌感を演出

ナチュラルメイクでは、ファンデーションを薄く塗り、素肌感を活かすことが重要です。リキッドタイプは保湿力とツヤ感があり、なめらかな質感で自然な立体感を演出できます。
また、塗り方の工夫もポイントです。ブラシで顔の中心から外側へ斜め上方向にすべらせるように塗ると、しっかりと密着し、厚塗り感を抑えられます。
初心者でも扱いやすいパウダーファンデーションもおすすめです。首の色と合わせて自然な肌色を選ぶと違和感がありません。
印象を左右するパーツである目の下の三角エリアだけに薄くのせるのもよいでしょう。頬や額、あご、鼻筋の順で軽くのせると、顔全体のトーンが整い、素肌感を生かした明るく自然な美肌に仕上がります。
4. フェイスパウダーで仕上げて透明感を出す

フェイスパウダーは、ナチュラルメイクの仕上げに欠かせないアイテムです。フェイスパウダーは、化粧崩れやテカリを防ぎつつ、透明感を引き出す役割があります。
サラッとなじむ軽やかな質感や繊細なパール入りのパウダーを選ぶのがおすすめです。ファンデーションのツヤを活かしながら自然な輝きを演出できます。
パフを使う場合は、パウダーを揉み込んで均一にのせ、鼻や顎など皮脂が出やすい部分を丁寧に抑えるのがポイントです。ブラシを使うと、つけすぎを防げます。顔の中心から軽くのせ、自然に仕上げましょう。
余分な粉を払い、ツヤを残したい部分は軽く押さえることで、ふんわりと透明感のある肌が演出できます。このひと手間で、ナチュラルな美肌が完成します。
【ポイントメイク編】自然な魅力を引き出すコツ
ナチュラルメイクは、ポイントメイクで自然に陰影をつくり出すことがポイントです。自身の魅力を引き出すポイントメイクのコツを紹介します。
1. アイブロウで垢抜けた印象の眉に

アイブロウは、ナチュラルメイクで顔全体の印象を格上げする重要なポイントです。自眉を活かしつつ髪色やアイシャドウに合わせた色選びをすると、顔全体のバランスが整い垢抜けた印象になります。髪色よりワントーン明るい色を選ぶと、自然な仕上がりが叶います。
ふんわり太めの眉を意識し、眉全体はパウダーで優しく整えることがポイントです。中央部分はペンシルで陰影をつけ、眉尻は細部まで丁寧に描くことでメリハリが生まれます。
最後にスクリューブラシでなじませ、アイブロウマスカラで髪色と揃えると、洗練された眉に仕上がります。このように色や質感の調整を意識することで、自然で垢抜けた印象を演出することが可能です。
2. アイシャドウで優しく引き締まった目元を演出

目元は顔の印象を決める大切なパーツです。アイシャドウで目元の印象を引き立てましょう。透け感のある薄めのブラウンを上まぶた全体にふんわりのせると、自然な陰影が生まれ目元にメリハリが出ます。
薄付きで仕上げることが大切で、ブラウンやベージュ、ピンク系など、肌になじみやすい色を選ぶと自然に仕上がります。単色でも十分ですが、複数色を組み合わせてまつげに近い部分を濃くするグラデーションをつくると立体感が増します。
ラメ入りを使用する場合は、粒子が細かいものを選ぶと上品で控えめな輝きを演出できます。ブラシでやさしく重ねると、ナチュラルで、柔らかく引き締まった目元をつくることが可能です。

自分はどんなメイクが似合うのか疑問に思ったことはありませんか? 目の形にはさまざまなタイプ…
3. チークで健康的な血色感をプラス

チークは、顔に健康的な血色感を加える大切なポイントです。使い方次第ではメイク感が強く出てしまうため、気をつけましょう。リキッドやクリームタイプのチークを選ぶと肌になじみやすく、自然でみずみずしい仕上がりになります。
カラーはコーラル系やピンクベージュなど肌に溶け込む色を使うと、ナチュラルな血色感を演出できます。笑ったときに頬が高くなる部分を中心に、円を描くようにふんわり広げると自然に仕上がります。
また、輪郭をぼかして仕上げると柔らかい印象にするために、少しずつ重ねましょう。
パウダータイプを使う場合も、ブラシでやさしくなじませると、厚塗り感を避けつつ顔全体に自然なメリハリを与えられます。
4. リップで潤いと自然な血色を演出

リップは、潤いと自然な血色を与えるのがポイントです。自然なツヤ感がある落ち着いたコーラルピンクなど、肌になじむ明るすぎない色を選びましょう。
唇の乾燥を防ぐためリップクリームで保湿した後、口紅を直塗りし指先で輪郭を軽くぼかすと、自然な抜け感を演出できます。
上品さと手抜き感のない印象にしたい場合は、輪郭をしっかり取るのがおすすめです。その際は、リップライナーを使用しましょう。グロスを重ねれば、ツヤ感をプラスしながら唇を乾燥から守れるため、華やかさと潤いを両立できます。
【年代別】ナチュラルメイクのポイント
肌の質感や悩みは年齢によって異なります。ここでは、自分の年齢に合わせたナチュラルメイクのポイントを紹介します。コツを押さえて、それぞれの年齢の魅力を引き出しましょう。
10~20代:透明感を活かしたフレッシュなメイク
10~20代のナチュラルメイクでは、肌の透明感を最大限に活かすことがポイントです。ベースメイクは厚塗りせず、肌のアラやくすみを隠すのではなく光で飛ばして瑞々しい印象をつくりましょう。
ポイントメイクも盛りすぎず、肌なじみのよいカラーを選ぶことが大切です。アイシャドウは陰影カラーを使用し、ブレンディングブラシで丁寧にぼかすと自然な立体感が出ます。
リップやチークはパーソナルカラーに合ったヌーディカラーで統一すると、フレッシュで清潔感のある印象に仕上がります。
上品さを演出したい場合はラメを控えめに、眉はソフトアーチ型に整えるのがおすすめです。
上記のポイントを押さえれば、デートやビジネスでも好印象な、自然で透明感のある若々しいメイクが完成します。
30代:上品さとカバー力を両立させたメイク

30代のナチュラルメイクでは、肌のくすみやシミ、シワなどの悩みをカバーしながら上品さを保つことが重要です。
ベースメイクは厚塗りを避け、下地で肌全体のトーンを明るめに仕上げて、ファンデーションはツヤ感のあるものを薄く重ねます。気になる部分にはコンシーラーでピンポイントに補正すると、自然な美肌を演出可能です。
アイメイクはブラウン系のアイシャドウで陰影をつくりましょう。まつ毛間を埋める程度のアイライナーを柔らかく引くと品のよい印象になります。
チークやリップも濃く塗らず、肌になじむカラーを選ぶことがポイントです。引き算メイクを意識すると、自然ながらも上品でハリのある肌を活かしたナチュラル美人に仕上がります。
40代:明るさとツヤ感を意識したメイク
40代のナチュラルメイクでは、肌の明るさとツヤ感を意識することが大切です。ベースメイクは厚塗りを避け、シミや色ムラはイエロー系下地で自然にカバーします。目元のくまはラベンダー下地とパウダーで光と色を調整し、バーム状ハイライトを目頭にのせることで視線をそらせます。
アイメイクは上まぶたを透け感のある淡いカラーで仕上げるのがおすすめです。下まぶたにはくすみオレンジやピンクで血色感をプラスしましょう。涙袋ラインはピンクで自然に演出します。
ノーズシャドウで立体感を出し、眉頭やまつ毛で華やかさをプラスしましょう。チークやツヤリップをポンポンと色をのせると、自然ながらも明るく若々しい印象に仕上がります。

年齢とともに、まぶたがたるんで目が小さく見えたり、眉の左右差が広がったりと、目元の悩みは増…
50代以上:保湿力の高いアイテムで健康的なメイク

50代以上のナチュラルメイクでは、保湿力を重視したベースづくりが基本です。朝のスキンケアでしっかり保湿し、乾燥やメイク崩れを防ぎます。
ファンデーションはリキッドやクリームタイプを選ぶのがおすすめです。薄付きでうるおい感を出しつつ、中心からフェイスラインに向かって少量を伸ばすと自然に仕上がります。
シミやクマは柔らかいコンシーラーでピンポイントにカバーし、オレンジ系のコントロールカラーで血色感をプラスしましょう。
チークやハイライトは高い位置にふんわりのせ、上品なツヤで顔の凹凸を整えます。アイメイクはブラウン系で柔らかく、アイシャドウはしっとり系のパウダーで乾燥を防ぎながら明るくしましょう。
全体のトーンを揃え、フィニッシングパウダーで定着させると、自然で健康的な印象に仕上がります。
まとめ

ナチュラルメイクは、自然で自分の素材を生かしたメイク方法です。ただ薄いメイクをするだけではすっぴんに見えてしまうため、難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。
ナチュラルメイクのポイントは、透明感と血色感、そしてナチュラルな陰影です。カラー下地を活用して肌の色ムラを整えつつ、ポイントメイクで血色感と陰影をつくり出しましょう。
年代別にメイクのコツも紹介したため、自分の魅力をより引き出すメイクを楽しんでみてください。
[ 監修者 ]